★野の花、シュンランは“春の妖精”の名にふさわしい

春蘭
     山道を歩けば、ふと目に留まる

都会暮らしの時は、身近にこのような花があることを想像だにしませんでした。
シュンランの存在自体知らなかったし、どこか遠い山里へでも行かねば出会えない花の雰囲気があります。

Spring ephmeral (スプリング・エフェメラル)
「エフェメラ」 はギリシャ語で「はかないもの・はかない命」。
スプリング エフェメラルは直訳すると「春のはかないもの」で、「春の妖精」と訳します。

緯度が高い北ヨーロッパでは冬が長く、陽も短い。それだけに春は待ちこがれた季節です。
その春に一瞬だけ山野に姿を現すのがスプリング・エフェメラル。

日本の花でいえば、セツブンソウ や カタクリが代表例。
蝶でいえば、ツマキチョウ や ギフチョウ でしょうか。
早春に姿を現し、夏になるともう見ることはできません。

だから常緑のものはこの仲間には本当は入れません。
画像の春蘭は夏にもジャノヒゲ や ヤブラン に似た葉を伸ばしていますから、厳密にはスプリング・エフェメラルにはなりませんが
花茎がいかにも弱弱しく、花は地味とはいえ蘭の仲間ですから凝っています。
桜の花の咲く前、その一瞬だけの花です。

それで、シュンランもスプリング・エフェメラルだという人は多く、わたしもその花のはかなさ、美しさ、希少さから 「日本のスプリング・エフェメラル」 だと言っても良いと思っています。

もっとも希少さという点では、昔はそうでもなかった、ありふれた花だったらしく、
ジジババなどという地方もあります。
山菜として花を採り、ゆでて酢の物とする、あるいは塩漬けにしてお茶として用いたりと生活に密着した花だったようです。

しかし今では希少品種ですね。
山野を歩いていて見かけることはほとんどありません。
今の時期、ここに咲いていることを知っているから、この山道を歩いてみました。
今年も咲いていることを確認すると、ああ良かった とうれしく思います。


 
 
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