★春の野の花 二題

ホトケノザ
        ホトケノザ 仏の座 (シソ科)

オドリコソウ
        ヒメオドリコソウ 姫踊り子草 (シソ科)

どちらもいすみ市の道端や畑地にいくらでも生えている雑草。
同じシソ科だからか、どちらも同じような小さな花を咲かせます。

桜やチューリップのような花なら、その構造を理解し、描くのは簡単ですが、この花は複雑で難しい。
花びらが一枚の合弁花で、ラッパのように筒状だが、筒先は上下に分かれ、さらに左右に分かれています。
口をぱかっと開けているように見えなくもないので、このような形の花を 唇形花 といいます。

この二種類は同じ場所に競い合って咲いていることも多く、
ちょっと見には区別がつかない、という人もいるようです。区別できますか?

ホトケノザは葉が丸い座布団のような形ですから、仏様の座布団という名前です。
別名が三階草で、丸い座布団が何段にも重なっているように見えるので、1階、2階,3階と数えて、三階草。葉で識別すると簡単です。

春の七草のホトケノザはこの花とは全く無関係。
コオニタビラコという草が本当のホトケノザで食用となります。

スーパーで春の七草セットを購入すると、タンポポの葉みたいのがあります。それがコオニタビラコです。
早春の山野で平たく開いたタンポポ状の葉を、他のタンポポに似た葉と区別して採集するのはほとんど不可能。

では画像のホトケノザは食用にならないのかと言えば―――食べられないことはない。
中毒事件を起こした例を聞きませんが、好んで食べることもないでしょう。

一方の ヒメオドリコソウ は外来種で、本来は日本の草ではありませんが、すっかり日本の風土になじんでいます。

葉を見るとシソの葉によく似ています。
同じくシソ科のレモンバームの葉ともよく似ています。
しかし、重なり合った上方の葉が紫色に色づく点がヒメオドリコソウの特徴です。

春に咲く小さな花を見ていると、小さくとも細緻な花だなと感心します。

野の花を見よ!! とイエス様が言うのもその通りだなと思うし
山川草木(サンセンソウモク)悉有仏性(シツウブッショウ)と言って、こんな花にも仏さまを感じてしまうというのもありだな、と思います。


 
 
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