★カエルの卵

カエルの卵
     ニホンアカガエルの卵隗です

散歩がてらに田んぼを見ると、今の時期は画像のような光景が見られます。
もっとも視線をまっすぐ前に向け、両手を大きく振ってウォーキングしている人やマラソンをしている人たちは、すぐ脇に卵隗があっても気づかないかもしれません。

何か良いものはないかと、ウロウロ下を見て、あちこち視線を動かせば発見できます。
(先だってはその習性のおかげで、某駐車場で10円玉をゲットしました)

発見ポイントは田んぼの水たまりです。
水があっても小川やU字溝は水が流れているので、そこにはありません。
卵隗は浮いているだけなので、流れがあると流されてしまい、そこに産卵はしません。


同じような条件の田んぼでも、隣りには多く、こちらにはゼロということがあります。
どうやらカエルにも生まれた場所で産卵するという傾向があるらしく
卵隗のある田んぼはご先祖様から代々、その田んぼで産卵し、その近くで暮らし、命をつなげているそうです。

隣りの田んぼに卵隗がないならば、その田んぼでの命の連鎖がとぎれたことを意味します。
何らかの事情――干上がってしまったとか――で卵隗が全滅したなど…

カエルの寿命は数年ありますから、親ガエルの寿命が尽きるまで何年にもわたって卵隗の全滅が続けば、その田んぼで産卵するカエルはいなくなります。

したがって画像に見られる大量の卵隗は、ある一匹も親が産んだのではなく、その田んぼで生まれた何代かのカエルが産みつけたものでしょう。
だからこんなにたくさん卵隗がある。

ニホンアカガエルは 「千葉県レッドデータ 最重要保護生物(A)」 の貴重な生物ですが
この近辺では、いくらでもいるありふれたカエルです。
だから大切にしなくちゃ――ところが、そういう意識は地元にほとんどないようです。

もう少し暖かくなると田んぼに水が入り、代搔きが始まります。
すると田んぼにトラクターが入り、卵隗は無視され、押しつぶされます。
オタマになっていたヤツは何とか生き延びることもあるでしょうが…

機械化が進み、カエルには生づらい世の中になりましたが、希望もあります。
カエル生存の大障害であった冬場の乾田農法――田んぼの水を落として陽に当て乾燥させる――が減り、春まで水を残している田んぼが増えています。
減農薬の田んぼも増えました。

アカガエルにとっては都合の良い環境が増えたということです。
豊かな自然とは、あれこれ人工的な環境を整えることではなく、ある意味、手抜きをし、手をかけない方が良いようです。
(たぶん、子育ても同じでしょう。過干渉はろくな結果しか招かない)


 
 
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