★ちょっとなぁ三題、まぁいいか

歩道橋標語橋
  歩道橋プレート         標語の大看板           橋の旧プレート

和泉は いずみ いづみ どちらが正解か?
たぶんプレートの発注責任者は年配の方なのでしょう。

古文で使われる歴史的仮名遣いでは「いづみ」が正解。
語源的には 出+水 = いづ+み
和泉式部、和泉国に古典の授業での振り仮名は、どちらも いづみが〇 いずみでは×。
現代文、地理の授業では いづみは× いずみが〇。

ずとづ は現代では同じ発音ですが、昔は zu と du で区別されていました。
プレートの発注者は戦前の教養の持ち主か、語源にこだわる人なのでしょう。

主に小学生が使う歩道橋ですから、これは昔の書き方で今はいずみと書く と教えれば一石二鳥で、印象深いことでしょう。

二番目の画像は 某小学校敷地内にある青少年健全育成の標語。
かな遣いの誤りを学校関係者も気にしないようです。

つまづく も戦前の表記法で、現代では つまずく と書きます。
わたしたちが幼かったころ 「言う」を「言ふ」 と書く大人がいたものです。
今でもドジョウを「どぜう」と昔風に書く料理屋があったりします。

語源的には つまづく が正しいのです。
つまは爪、つまさき と言いますね。
つくはつっかかる で、順調に進まなかったこと。
その合成語ですから つまづく なのですが、漢字一字で 躓く と書きます。
これでは合成語のイメージがありません。
そのような場合は、 ず を使うのが現代仮名遣い。

ひざまずく、うなずく も同様で、語源的には づ であっても ず を使います。
よっぽどのことがないと ぢ や づ は使いません。

よっぽどのこと とは 和語(訓読み)+和語の合成語の場合。
例えば 色づく ほおづえ はなぢ よこづな たからづか など。
地震は 音+音 の合成語だから ぢしん ではなく じしん です。

でも文科省の言うことを正しいとするとおかしなことがおきます。
  日中は にっちゅう なのに 一日中だと いちにちじゅう
  心中は しんちゅう(心のウチ) だけど 道連れ自殺は しんじゅう となる。
  地下鉄 ちかてつ の一方で 地下足袋は じかたび。
「正しい」表記法が混乱の原因になっています。  

さて三番目の画像は長母音の表記のしかたです。
これは夷隅川にかかる旧江東橋の銅板銘プレートで、新橋の建設に伴い、現在は橋のたもとに記念品として設置保管されています。

江東の現代表記は こうとう ですが ご覧のとおり こおとう となっています。
旧橋の建設1957年当時の表記法はもちろん現代仮名遣いであったはずですが、そんなことは知らん とばかり、堂々と こおとうはし と書いてありました。

文科省の言う 「正しい書き方」 なんぞ気にしない。
地元ではこういうのだとばかりに プレートや看板にしてしまうのがすごいですね。
いすみ市では そんな古い表記法が現代も生きているところが気に入っています。


 
 
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