★14名の生存確認、まずは良かったけれど

決壊
     鬼怒川堤防決壊現場(google画像検索より)

今回の常総市の鬼怒川堤防決壊は、わたしたちに様々な問題を提起しました。

一番被害を受けた画像の地区に避難指示が出されなかったのは、その地区からの情報が市に来なかったからだと市の担当者と市長が答えていました。
その後の報道によれば、市民は市に堤防が危ないと連絡したのに何言ってんだと怒っていました。
市の連絡情報系統が混乱していたことがわかります。

気象庁が命の危険がある大雨特別警報だと何度も繰り返していたのに、その日、その時の常総市では降雨量が少なく、薄日さえ差していた(ウェザーニュース)ため、特別警報を市の幹部も市民もタカをくくってしまったようです。

鬼怒川には常総市近辺に3か所の国土交通省の河川水位のライブカメラが設置されており、それをモニターしていれば刻々と水かさが増し、洪水の危険が差し迫っているのが、一目瞭然でした。
市の幹部も市民もその情報を生かし切れませんでした。
いすみ市にライブカメラはありませんが、河川の水位はほぼリアルタイムでモニターされていますから、大雨の時は時々ネットで見ています。
ネットがあれば、自分でさまざまな生情報を集めることは可能です。

常総市でも水害のハザードマップを作っていました。
それによると対策本部が置かれる市役所も浸水地区にあるのに、その対策は例えば非常電源が1階にあるので浸水で使えなくなったなど、無策でお粗末なものでした。
市民の生命財産を守るという真剣みが市の幹部に欠けていたと言わざるを得ません。

堤防が決壊すると、その濁流の勢いはまるで津波のようで、中継画面を見ながら3.11を思い出してしまいました。
その直撃をくらった家はマッチ箱のように流されてしまいました。
すべて流されて更地のようになってしまいました。堤防の決壊は恐ろしいものだと思いました。

その中で画像の白い家が濁流に耐えていました。
その家も土台の下の土が流されていました。それでも倒壊しなかったのは地中に深く杭を打ち、その上に家を建てたからです。
地盤が弱い地域では、地震による液状化対策としてこのような工法がとられます。
その分、建築費は高くなりますが、今回はそれで救われたことになります。

すでに水が引いた地区とまだ水に浸かったままの地区があります。
決壊地区よりも標高が数mも低いので水が引かないのはある意味で当然です。
ほんの50cm敷地が高いだけで、浸水の被害を免れた家もありました。
自分の家がどのような自然条件の敷地の上に建てられているのか、事前に確認しておくことは今の時代では必須のように思います。

いすみ市もそうですが常総市ではかつて河床だった場所があちこちにあります。
あるいは後背湿地と呼ばれる低湿地が広がっています。
そこに新しい住宅が多く建てられていました。しかし、そこは被害が大きかった。
古くからの地元の家は自然堤防上の微高地で比較的水はけの良い土地です。

しかし、今回の激流にはかないませんでした。
それが経験したこのない災害=特別警報の意味です。

特別警報が出たら何はともあれ、安全な場所に避難することが大切だと思い知らされました。
地震対策で1週間分の備蓄をしておいても、洪水で家ごと流されてしまったら何の役にも立ちませんでした。
東京地下直下型地震とか、房総沖地震とか…。
竜巻に洪水、火山の噴火…。

特別警報が頻発している今日の事態は何なんでしょうか。
どうすれば良いのか、どうすれば被害が最小限になるのか…。
世も末かと嘆きたくなりますが、生きている以上は頑張って生きて行かねばなりません。
頑張りましょう。
助け合って生きていきましょう。

 

 
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