★房総わだつみ美術館と岬9条の会

ワタツミ美術館
        日の丸の旗が毎日飾られているわだつみ美術館

何有荘の近くに「房総わだつみ美術館」いすみ市岬町江場土2761 があります。

地元大原生まれの画家・鈴木吉郎(1925-2003)氏の個人設立美術館です。
氏は貧しかったために働きながら絵を独学で学び、独特のタッチで地元の農漁村風景やそこで暮らす人々を描き続けてきました。
いずれも穏やかな絵で、今はもう見ることができない昔の風景があざやかによみがえります。

その美術館ロビーをお借りして、毎月、岬町9条の会の打ち合わせや例会が開かれます。
政治的な思想や思惑ではなく、平和を愛するというただ一点で集まってきています。

美術館所蔵の氏の自己紹介を読んでみましょう。

  わたしと同じ年代の人となり、それはいつも戦争の影が付きまとっていました。  
  満州事変から大東亜戦争迄、日本は皇軍の名の下に、他国の侵略を続け、いた
  いけな少年のうちから徴用、兵隊にかり出され、徴用では指導員、兵隊では古
  兵、上官の銃剣・軍刀・殴打におびえ、空襲の中で泣き声もたてられぬ恐怖の
  時代でした。 

  「上官の命令は直ちに朕が命令と心得よ」 この詔勅によって天皇に代わった
  上官達は虫けらのように初年兵をなぶりものにし、それにあき足らず他国の人
  を虐殺までして国威発揚につとめたのです。
  わたしはこの戦争の敵は相手国の兵ではなく自国の上官だったと今でも思って
  います。
  彼らの中にも応召によって無理やり家族妻子と離され、やり場のない怒りから
  だったと言い訳する者もいるでしょうが……。

  神が下した審判によって日本が敗れて、人間が殺戮にかり出されることがなくな
  って始めて智の神がさずけてくれた人間の進路、すなわち読み・書き・描き・造
  る(または創る)・奏でる、このうちのひとつ、描くことにわたしは心を燃やし習
  い続けてきてこれ以上のしあわせはありません。

  そんなわたしが描く風景・点景の人物・動物・植物すべてに平和な暮らしが続く
  よういつも祈っているこの「平和の像」がわたしの絵の永遠のテーマです。


入館料は300円ですが、幸いなことに所蔵品の一部がネットで公開されておりました。
二点ご紹介しましょう。画像元→●

   丹が浦 丹が浦

      双瞳 双瞳

世界が平和なればこそ、世界はかくも美しい--そんな鈴木画伯の心が伝わってきます。


 
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