ホタルブクロに思うこと

  

日本の花の名は情緒があます。名前を聞いただけでも童話の世界に引き込まれるような思いが広がります。
だれが名付けたかこのホタルブクロ。今年はドンピシャリでホタルの季節とホタルブクロの開花が一致しました。

裏庭、などとも言えない狭小な雑草地帯の中に一昨年白いホタルブクロが一つ咲き、昨年は4~5本になり、今年は無数に咲いております。
植えた訳でもないのに自然に繁殖しています。小鳥か何かのプレゼントなのでしょうか。
どうせなら紫色のホタルブクロが良かったなどと家内は言っております。

実際にホタルがこの花の中で休むのでしょうか。
そんな面倒なことはしないと思います。
♪ホタルの宿は川端柳…。実際には小川周辺の草木の葉の裏でしょうね。
釣り鐘型の花の奥に蜜がありますから、昼間に蜜を求めて蜂やアブが潜り込んでいるのはよく見かけます。

花の名につられて、捕らえたホタルを無理矢理花の中に押し込める人もいるようです。確かに花の中でホタルが光ると幻想的な雰囲気になります。そんな写真を撮ったぞというブログをどこかで見た覚えがあります。

実際にはホタルとホタルブクロは無関係なのですが、日本的感覚では両者は切っても切り離されません。
ホタルは夜空から地上に降りた星くずであり、故人の魂であり、思い出であります。
それを何も言わずにそっと受けとめるのがホタルブクロでした。

学名はラテン語で「Campanula」、「小さな鐘」という意味で写実的な命名です。
英語読みは「キャンパニュラ」。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の副主人公「カンパネルラ」によく似ています。
カンパネルラcampanellaはイタリア語で小さな鐘。ですから同じ単語と見なせます。

花巻農学校の教師であり、農業指導者であった賢治がホタルブクロの学名を知らなかったはずがありません。
銀河を背景に夜空に舞うホタルと、地上にあるホタルブクロとが『銀河鉄道の夜』のモチーフになったのだとわたしは勝手に解釈しております。

話を現実に戻しましょう。
ホタルブクロの若葉は天ぷらになるそうですが、若葉の時は雑草と区別できないのでまだ食べていません。
花はゆでて三杯酢にしたり、生でサラダに添えたりするそうです。

食べられると分かると食べてみたくなるのが悪い癖。
紅ショウガで薄く色をつけ、フクロの中に五目飯か酢飯を入れたらどうでしょうか。
家内に頼んでみましょう。

 

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