★準絶滅危惧種のチョウトンボ

チョウトンボ
   地方によっては普通に見られても、千葉県では準絶滅危惧種

ガマやマコモが生えているような沼が好きな生き物ですから、都会地ではほぼ絶滅。
田舎にはまだ生存条件がありますが、次々に埋め立てられていったならば、絶滅に向かうことでしょう。
いすみ市は溜池がたくさんあり、当分は絶滅の危険はないと思われますが、チョウトンボをこの地で見たのは初めてです。
その意味では珍しい蝶だと言えます。絶対数が少ないのでしょう。

普通のトンボと比べると羽が広く大きく、フラフラ飛びます。
蝶々のようなヒラヒラとはちょっと異なる飛び方です。
普通のトンボのように、スーッとすばやく飛ぶのは苦手。
苦手でも必要ならばかなりのスピードも出せます。トンボですから。

昔、昆虫少年であった頃に出会った思い出がありますが、再会するのは久しぶり。
いつ見ても半透明でメタリックな羽の色彩が美しい。
見る角度で青、緑、茶色、黒に変化するのが不思議です。

見る角度で色が変化する蝶は有名なのではオオムラサキやカラスアゲハ。
甲虫ではタマムシ。
その仕組みを科学で再現できれば大もうけできるのですが、なかなか成功しないようです。

夏休みの自由研究として昆虫採集が禁止されて久しい。
いたずらに捕獲して、後でポイじゃ昆虫が気の毒だと思いますが、
本当に昆虫が好きな子は、コレクションとして大切にするものです。

コレクションを矯めつ眇めつ(タメツスガメツ)眺めては新しい発見を摘み重ねていきます。
そしてその特徴が記憶に刻まれていきます。
採集で走り回って山野の危険性も同時に学んでいきます。
そんな機会を子どもから奪った当時の文部省とはいったい何なんでしょうね。

だから今では怖くて虫を掴むことができない若い学校の先生もいるのだとか。
飛んでいる蝶を見て、即座にその種類を見分けるなどできるはずもありません。
見る角度で色彩が変わる不思議さも知らずに大人になってしまうなんてモッタイナイ話です。

昔の少年の代表である宮崎駿氏の作品、ナウシカなどにはトビケラなどグロテスクな虫が多数出てきます。そして自然は全体として美しく循環しながら調和している――実に日本的な感性です。
そのような感性は見つけた対象をじっくり観察し、その対象を愛することによってのみ育まれます。
チョウトンボはスゴクキレイダ!! というような発見がそのすべての出発点です。


 
 
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コメント

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チョウトンボ

懐かしいです。
高いところを飛ぶことが多いので、捕まえるのは、難しかったです。

昆虫採集→自然破壊、
割り箸→自然破壊、ちょっと単純すぎますね(笑い)
全体として環境保全が出来れば、どうって事ないでしょう。

自然の中で、色々なことを体験、学習するのが、少年期に取って良いことだと思いますが・・・
塾とPCと英会話が現今の流行のようですv-12