★夏は来ぬ――卯の花と夏鳥の話

卯の花
     卯の花が咲き始めました。太東崎灯台への道で。

♪ 卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて 忍び音もらす夏は来ぬ
                                     (作詞:佐々木信綱)
初夏を彩る名曲で、本日5月18日は旧暦の4月1日。
旧暦では4・5・6月が夏で、今日から夏が始まる。夏が来たというわけです。

旧暦4月の別名が「卯月」
子丑寅卯…と数えると卯は4番目だから4月は卯月。(本当は偶然の一致だが…)
卯月を代表する花だから卯の花。
卯の花とは画像のようなウツギ(空木)の花。

卯月と空木は江戸時代のように濁点を無視した表記では、どちらも「うつき」。
だから 「うの花=うつきの花」 とは、卯月の花、空木の花という二重の意味になっています。
 
ウツギの語頭のウだけでウツギを意味していました。
鈴木建設の鈴木社長がスーさんのように、暗号みたいに語頭の一文字で示すのが奥ゆかしいというか何というか、昔の人は好きだったようです。
ホの字とかキの字とか、面と向かっては言えない単語を一文字で示すこともありました。

卯の花の咲き始めに合わせるかのように岬町でもホトトギスが鳴き始めました。
  テッペンカケタカ とか トーキョートッキョ キョカキョク とか大声で鳴くので、
あぁ今年も季節を間違えずにホトトギスがやって来たなぁと思います。

ホトトギスの鳴き声は、歌詞にあるような忍び音なんてものではありません。
自己の縄張りを主張して大声で鳴きます。
都会暮らしだった頃は、新緑の丹沢山系にハイキングに行くとよく聞こえたものでした。
今はいすみ市の田舎暮らしで、どこにも行かずともホトトギスの声を楽しめます。

ホトトギスよりも一層うるさい夏鳥が下の画像オオヨシキリ。
オオヨシキリ

ヨシ(葦)を切り裂くような大声で鳴くからヨシキリ。その大型タイプがオオヨシキリ。
スズメより少し大きいだけなのに、その声の大きさは驚くばかりです。

何有荘前には溜池があり、そこに葦が生えているので、オオヨシキリが朝から晩まで 
  ギョギョシ ギョギョシ ゲゲチ ゲゲチ ゲゲチ
と鳴いています。
朝から晩まで騒がないとメスを確保できないのでしょうか。
ちょっと気の毒になります。

田舎暮らしは静かで良いでしょう、と都会の友人から言われます。
ところが、昼間は野鳥が大騒ぎ、夜はカエルの大合唱。
静かなんてものではありませんが、都会の騒音とは質が異なります。
小さな生き物が精いっぱい生きている証(アカシ)ですから、むしろ、とてもうれしく、心豊かな気持ちがしてきます。


 
 
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コメント

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No title

ホトトギスは声はすれども姿は見えず。
垣根に来るなんて嘘っぱちです。一度も見たことはありません。
ホトトギスの仲間のカッコウやツツドリの鳴き声も情緒があって好きです。
ところがあいつらの托卵という習性はヒドイですねぇ。
そのように進化してしまったのだから仕方ないのですが…。

鳴き声、囀り

今賑やかしくて、良いですよねv-433
夏はセミ、もう虫もそれなりに鳴いているし。

オオヨシキリは、自分の郷里にも沢山居ますが・・・
やっと雌を獲得して・・・
中には、カッコウに託卵されて、気の毒と言えば気の毒v-356