★今日は亀がそろって甲羅干し

亀
      何有荘前 大正堰で

立夏が過ぎ、急に気温が高くなり、池で甲羅干しをしている姿を見かけることが多くなりました。
この近辺で見かかる亀の多くはクサガメです。
クサガメは草亀だとずっと思っていましたが、実は臭い亀、臭亀だそうです。

動植物の名前はカタカナで示すという基準があるために、同音異義語が多い日本語では時としてとんでもない誤解が生じます。
わたしが子どもだった頃、図鑑を見ながら ウスバカゲロウを ウス馬鹿下郎。
なんてひどい名前だ思ったことがあります。
本当は 薄翅蜉蝣――これじゃ読めませんからカタカナ表記もやむなしなのですが。

この亀の名前の由来は、外敵に会うと強烈な悪臭を発するからだとか。
しかし、そのひどい臭いを嗅いだ人の話はあまり聞いたことがありません。
画像でははっきり見えませんが甲羅に3本の筋(高まり・キール)があることが特徴で、首筋に不気味な緑色の筋模様があることも判別基準になります。
甲羅干しが好きな亀です。

“鶴は千年、亀は万年”。亀は浦島太郎の時代から特別な存在でした。
千葉県銚子市の川口神社には無数の亀が祀られており、現代の漁師も海亀が網にかかると丁重にもてなして海に帰すと言います。
次の画像は歌川広重の『名所江戸百景 深川萬年橋』。

         放生会

亀がぶら下げられています。これはお盆の放生会(ホウジョウエ)の際に、屋台で買い求めた亀で、購入者は今、料亭におり、ご機嫌で一杯飲んでいるのでしょう。この後、亀を川に放ちます。囚われの亀を買い戻して解放することは功徳を積んだことになり、亀の恩返しによって何か良い事か長寿に恵まれると信じられていました。

亀の売買は昭和の時代では子ども相手にゼニガメ(クサガメ・イシガメの子)でした。
ところが今日売られている亀は100%外国産のミドリガメ。
正式名称は 『ミシシッピアカミミガメ』。
購入してもそのうち飼いきれなくなり、河川・湖沼に捨てる人が続出しています。

そのため日本在来のクサガメやイシガメが生存場所を奪われ、今や野生の亀の半分以上が外来種だという困った状況です。
ミシシッピは侵略的外来種ワースト100のひとつ。

いすみ市では田舎ゆえにでしょう、まだクサガメの天下です。
のうのうと日向ぼっこをしていました。
この堰にミシシッピを捨てないでくれと祈るばかりです。



  
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