★ヒメオドリコソウ・姫踊り子草

ヒメオドリコソウ
      10数cmの小さな草だが、その花の形は複雑・微妙

春の野に一面に咲き誇る時があります。
野と言っても人の手が加えられた道ばたやあぜ道、まだ植え付けが始まらない畑などで“わが世の春”を謳歌しています。

草の名前にヒメが頭に着く場合、“ちいさな”という意味になります。
オドリコソウという名の別の花があり、それよりは小型だからヒメオドリコソウです。
もっとも、この花を見て踊り子を想像できる人はあまりいないでしょう。
けむくらじゃのモンスターみたいです。

同じしそ科の春の花、ホトケノザと同じようなピンクの花を咲かせるので、時々、混同する人がいるようです。
ホトケノザの花の方が、細長くラッパ型をしています。
         ホトケノザ
           ホトケノザ

どちらの花も“唇形花 シンケイカ” 呼ばれる複雑で珍妙な形をしており、とても美しい唇のようには見えず、何となく馬面(ウマズラ)のように見えます。
しかしよく見れば、やはり神妙というか、神様の計らいで、こんな小さな花なのに精一杯着飾っており、なんだ雑草かといって見向きもしないのは花に対して失礼であり、よく観賞すれば大自然の素晴らしさを感じさせてくれる一品です。

ヒメオドリコソウもホトケノザも四角い茎と唇形花を持つことが混同の原因かと思いますが葉の形、葉の色、葉の付き方が大きく違います。

ヒメオドリコソウの葉を特徴づけるのは、葉が密集し、上部の葉は葉の色が赤紫色をしていることです。花よりもこの赤紫色の葉の方が目立つくらいです。
上から見ると、四角い茎から二枚ずつ葉が出ており、上の葉と下の葉は90°ずれて互いに重ならず、どちらも陽の光が当たるようになっています。
こんな仕組みもよくできているなぁと感心します。

野草の観察にはルーペ(虫メガネ)を一つ持参すると、新しい発見があります。 

 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント