★間伐材で農業支援(南房総市)

ストーブ薪
           薪ストーブ              カットされた薪

いすみ市面積の45%を占める山林はご多分に漏れず手入れが行き届かない場合が多い。
林業が衰えて山林の荒廃が進み、イノシシやキョンなどの棲家となり作物被害も深刻です。

わたしたちの里山の会は荒れた針葉樹林を広葉樹林に戻す活動をしていますが、
「いすみ薪ネットワーク」はもっと直接的に不要木材を切りだし、薪にしてそのまま利用する活動をしています。その中心人物の I さんは同じ大学の同じキャンパス出身だったとはこちらに来てから知った話。
しかも共通の友人がいることが判ってびっくり。世間は狭いものです。

I さんから誘われて、間伐材利用の先進地区・南房総市に行ってきました。
画像の薪ストーブは行政センターに設置してあり、このストーブだけで庁舎1階の半分の暖房をまかなっています。しゃれたスタイルのストーブですね。

森林組合が切り出した間伐材はその場に放置して腐らせる場合が多いのに、南房総市ではそれを運びだし、ストーブで使うサイズに加工し、右画像のようなパレットに保管して乾燥させ、バレットごと消費者に運びます。

カーネーションの栽培農家さんを訪問しました。
温かい南房総市でも安定生産のためには温室栽培は必須で、夜間暖房のために重油を使っていました。その費用は年30万円。薪ストーブに切り替えたら16万円ですみました。
経営に優しく、CO2の排出量も減らしたことになります。

ゴロン多2スーパーゴロン多

画像は温室に設置された薪ストーブで、愛称がゴロンタ。右は改良型でスーパーゴロンタ。
一度薪を投入すれば8~12時間燃焼し続けるそうです。
いくらコストが安くとも手間がかかるのでは使ってもらえません。行政が間に立ち、消費者(農家)とストーブ生産工場とが協力し合って改良を進めました。
平成23年年度から少しずつ広がり、本年度は30台の薪ストーブ使用農家が目標です。
それにともない、薪の供給量も増えます。

邪魔者扱いだった間伐材が資源として利用されるようになり、その加工供給という新しい職場が生まれ、農家の負担が減ってCO2も減るという南房総市の取り組みに感嘆しました。
森林組合も働き甲斐がありますよね。
いすみ市でも参考にして新しい取り組みが始まることを期待しています。


 
 
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コメント

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No title

ROMIさん、ハシビロコウさん、こんにちは。
返事が遅れてごめんなさい。
ちょっと腰痛で、座るのもままならず、ずっと寝ていました。

山が荒れる直接の原因は木材の自由化にあり、そのため安い外材に押されて林業が衰退しました。
日本がばんばん外材を輸入するので、熱帯雨林でもシベリヤでも森林が乱開発され、地球温暖化の一因になっているのは困ったことです。
一方、ドイツでは国内森林資源の有効利用が国家レベルで推進され、林業が産業として成り立っています。
持続可能な地球での生活は 今 地球に生きているすべての人に与えられた課題ですね。
木材資源の利用を消費者たる私たちも真剣に考える時だと思います。

No title

始めまして。
果樹園の昼寝、ブログにご訪問ありがとう~♪そのお陰で、素晴らしい取り組みに出会いました。
薪ストーブのハウス利用→間伐材の利用→山林の復活→野生動物の住み分け、自然災害の防止など限りなく豊かさが蘇えりますネ。
エネルギ―の自給率もUP!うれしいです。
狭い日本、でも豊かな日本の自然の富を上手に守って利用して!

山梨県にも農業用ハウス(桃・葡萄)は多いです、そして、山も多いです。
山持ちの知人は、祖夫母が亡くなり手を入れる人が居なくなった裏山は、もう人は踏み込めない、道がない。と話していました。

これからも、ブログ愉しみに拝見させて頂きます。

再生可能エネルギー

良い取り組みですね。
森林も、再生しそうです。
間伐材発電の取り組みも緒に付いたばかりのようですが・・
森林資源が豊富な日本に取っては、将来性の有る事のように、感じます。