★立春ですね。梅の花と天神様。

梅
       ようやく梅の花が咲き始めました

今日は立春。梅の花が似合う季節となりました。今日から暦の上では春となります。
ただし旧暦では本日(2/4)はまだ師走の16日。
今日は満月。立春の日と満月が重なるのは1977年以来のことです
日を追うごとに、しだいに月は下弦の月となりやせ細り、
大晦日は18日。元旦が19日ですから、本当の「新春」まであと2週間。

受験生にとって、春はまだでしょうか。今日が受験日の人もいることでしょう。
受験の神様は天神様。
天神様とは菅原道真。
菅原道真と言えば、次の歌。 (拾遺和歌集・雑春・1006)

   “東風(コチ)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主(アルジ)なしとて 春を忘るな ”

醍醐天皇の時代、並み居る藤原氏をしり目に右大臣にまで昇り、遣唐使の廃止など行政改革を押し進めていた道真は藤原氏の陰謀により失脚。九州の大宰府に左遷されます。
都を去るにあたり邸宅の庭の梅の木に語りかけた歌がこの歌です。

後日談があります。
春になり、東風が吹いた日にこの梅は道真を慕い、一夜にして京の都から空を飛んで大宰府まで飛んでいきました。大宰府天満宮にある 「飛梅」 がその梅の木だそうです。
梅の花はこうして菅原道真のシンボルマークになりました。

道真が許されることなく大宰府で没すると、京の都では異変が相次ぎます。
道真追い落としの首謀者・藤原時平が39歳で病死し、御所に落雷があって朝議中の藤原氏の主だった人々が落雷死。それを見た天皇も病に伏せて死亡します。
朝廷はこれを道真のタタリ。怨霊による復讐と考えて道真の名誉を回復し、贈正一位・贈太政大臣に任じました。

天神様という最高級の称号も庶民から与えられました。
雷を落とすおっかない神様だから天神様で、天神様天神様と恐れ敬い、ご機嫌をとり続ければ強力な福の神になってくれるという信仰です。
菅原家は代々学問で朝廷につかえた家柄であり、道真は超頭が良かったから学問の神様として尊敬されることになります。

なお、東風吹かば…の末尾は “春な忘れそ” で覚えている方も多いと思います。
原典は “春を忘るな” なのにいつの間にか“春な忘れそ”に改変されたようです。

改変版の方が格調高い印象があるから流布してしまったのでしょう。
今さら、本当は “春を忘るな” なのだと言い立てるのもヤボな話ですが…。

ヤボついでに
梅の木が空を飛ぶわけがない、梅の花とは都に残した道真の思い人のことで、彼女が思い余って大宰府にまで来たことが飛梅伝説の真相である--という人もいますが、さて真相はどうなんでしょうねぇ。

そんなことはどうでも良く
寒風に負けず、雪にも氷にも負けず、薫り高く凛と花咲かせる梅の花は新年にふさわしい春の花です。
逆境にめげない希望の花です。
受験生の皆さん、頑張ってください。応援しています。


 
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