★ 初冬の山野草――ツワブキ

ツワブキ2
  濃い緑のツヤのあるフキに似た葉を持つからツヤブキ。これがツワブキの語源。

外房の海岸地帯にはツワブキの花が多い。
菊の花に似た黄色の花が陽を浴びて光り輝いています。

桜の花のようにいっせいに開花ということはないけれど、
そして桜吹雪のように、一斉に散るということもないけれど
10月中旬から咲きだしたツワブキは、外房の晩秋を代表する花だと思っています。
晩秋と言えば“紅葉”ばかりがもてはやされるけれど、
野の花である“ツワブキ”は世評にかかわらず、静かに美しい花を咲かせています。

たとえば大原漁港に行ってみましょう。
近代的漁港であるからこそ、すべてコンクリで埋め尽くされておりますが、
漁港のはずれ→八幡岬の崖下→丹が浦にかけては整備が行き届かず、まるで漂着物のたまり場、つまりゴミ捨て場のようになっています。
そこがツワブキの群生地です。

漂着ゴミ置き場の中にツワブキを見るのは、けっして美しい景色ではありませんが
ゴミを無視さえすれば、そこはツワブキの群生地がいかに素晴らしいかを実感できます。
崩れた崖の下にも、崩れそうな崖の中途にも、崖の上にもツワブキが咲いています。
人間が手を加えてない場所でツワブキが、あちらにもこちらにも咲いています。

何有荘の直近の岬は、わたしたちが移住した頃はゴミ捨て場のような状態でした。
そこを地道に環境整備してきた人々がいて、最近は明るい岬になりました。
ところが環境整備が進むにつれ残念なことに、ツワブキは減ってしまいました。

太東漁港の周辺断崖にもツワブキが多く咲いています。
けっきょく、人の手が届く範囲は盗掘されたり、草刈り機で払われてしまい、なかなか見事な群落に育たないらしい。

何有荘の裏庭やご近所様の庭にツワブキが咲いています。
秋から冬にかけて庭がさびしい時期に、黄色い花が咲くとそこだけスポットライトを浴びたように華やかになります。
外房の海岸地帯は本当はすばらしいツワブキ地帯なのに、なかなか上手に活用できないようです。
地元にいると、ツワブキの景色は当たり前すぎるからでしょう。


 
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