★秋の野草――ヤマトリカブト

ウズ
  奇妙な形の花で、雅楽奏者のかぶる烏帽子に似ているとかで トリカブトと名付けられた

言わずと知れた毒草の一級品。
わたしが最初に出会ったのはもうずいぶん昔、裏丹沢山系の沢沿いを歩いている時に発見し、これがトリカブトかと感激したものです。
だから人里離れた山地に行かねば会えぬと思っていたのに、いすみ市に来たらすぐそこに花咲いているので驚きました。

外房のいすみ市は不思議な地域で、山岳地帯で見られる植物が平地で見られます。
例えばクマザサ。たとえばツリガネニンジン。
ごく当たり前に生えており、当たり前にように農業従事者によって雑草として草刈り機で刈り払われています。
自然保護を標榜する団体によっても環境保護、雑草駆除と称して無造作に刈り払われています。
ここのトリカブトも何度も草刈り機の被害を受けてきましたが、多くの人の協力により生息地を広げてきました。

このフィールドでは今年は7株ほどのトリカブトが育っています。
野の草はやはり野に咲いている時が一番美しい気がします。
園芸品種をたくさん並べたお庭はそれなりに見事で素敵ですが、手入れが大変なのでしょうね。
その点、野草は放置しておけば良く、一番の敵は人間様と言うことでしょう。

トリカブトの毒は根が有名ですが、茎葉も花も有毒です。
ヨーロッパの話ですが蜂蜜で中毒事件が起き、その蜂蜜にはトリカブトの蜜が含まれていたそうです。
蜜蜂にはトリカブトの毒は効かないらしい。
葉をなめた人がいて、舌がしびれたと報告していました。(バカな人がいるものです)
食べなければ大丈夫で、触ったぐらいではどうということはありませんが
引きちぎって汁が皮膚に着くと危険かもしれませんね。

もっとも福寿草や水仙だって毒があるし、毒キノコなんか、いすみ市では珍しくありません。
最近は セアカゴケグモ なんていう新顔の毒クモが千葉県でも発見されています。
この世の中は危険なものがいっぱいあります。
だから自然の中にある危険なものをちゃんと知っておくことはとても大切なことです。

 
 
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