★桑田地区、前玉神社の移動式神楽宮

神楽殿1神楽殿2
   屋根に3本の御幣(ゴヘイ)がたち、神楽の面が前後に六面飾られている

いすみ市では今、お祭り気分です。お祭りのことを地元では “まち” といいます。

13日は一宮の玉前神社の例大祭。(十二社祭)。神馬も出てくる汐踏み祭礼。
23・24日は大原十八社の祭礼、はだか祭でここもまた豪快な汐踏みがあります。
25日は中根・長者地区の十三社祭。人間ピラミッドを作り「親の日だ」と叫ぶ奇祭です。
いずれも各神社の合同祭礼で、観光協会が大きなポスターを貼りだし、観光客でにぎわいます。

一方、桑田の前玉(サキタマ)神社のように地元だけの祭りを貫いている地区もあります。
14日は桑田地区のほか、古沢地区や国吉地区などでそれぞれの祭礼が行われました。
金をかけたポスターなどありませんし、観光客はほとんどいません。
地元の、地元の人による、地元のための祭礼です。

桑田地区の前玉神社の祭礼を初めて垣間見ました。
画像は大人神輿、子ども神輿の前を進む神楽宮で、笛や太鼓でにぎやかです。
むかし、桑田地区の人口がもっと多く、人々の娯楽が少なかった頃、神社の例大祭では神楽が奉納されていたそうです。
神楽の伝承は途絶えてしまい、いくつかの面が残されました。

それで神楽宮を作り、神様の乗り物である神輿の前を鳴り物入りで進み、神様に対する敬意と感謝を表すことにしたようです。
あくまでも神楽殿の縮小モデルであって神輿ではありません。
中をのぞいてみると、獅子舞の赤い獅子頭が鎮座していました。
囃(ハヤシ)し手の横笛の中にオーラソーマさんがいてびっくりしました。
屋根の上部前後には神楽面が飾られ、オカメにヒョットコ、それにたぶん英雄や悪人、田吾作に権兵衛、あるいは田の神様ではないでしょうか。
面白おかしい神楽だったのだろうと想像します。

産土(ウブスナ)の神様である神輿の行列は地区内を老若男女で練り歩きます。
時々、祭唄(マチウタ)が小学生を含むのど自慢によって披露されながら進みます。
休憩所になった楽働会のクニさんは、子どもたちが白い祭り衣装に身を包み元気にしている姿を見て目頭が熱くなったそうです。
地域の伝統的行事というのは人を感動させる力がありますね。

子どもの数の減少が危惧されている現代ですから、昔から続いてきた村祭りの伝統が将来どうなるかもわかりません。
しかし前玉(サキタマ)神社とは“幸魂 サキタマ”神社だという人がいます。
桑田地区の人々――お年寄りや子どもたちも祭礼を通じて幸せの魂が身に宿り、息災に過ごせることを願っております。

 
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