★豊葦原瑞穂国はいずこへ

ガマ

   たわわに稔り、刈り入れを待つ田の横にはガマ(蒲)が生い茂る

夷隅(イスミ)川が運んだ土砂が堆積したいすみ市の平野部は、いつ夷隅川が暴れるか分からぬ危険地帯であり、永らく葦が生い茂る低湿地・原野でした。
江戸末期から新田開拓が行われ、戦後は用水施設、排水施設も整って豊かな穀倉地帯に変わりました。
それが今は再び元の低湿地・原野へ戻りつつあります。
画像のように条件の良くない田んぼは耕作放棄され、蒲(ガマ)が生い茂り、葦がおい繁るようになりました。

葦原の景色も、ガマの景色もわたしは好きですが、耕作放棄地を見るとさびしくなります。
近隣の農家も80歳を超えると農作業がきつくなり、今年でやめるという話を時々聞きます。
日本の農家は政府の手によって安楽死を強いられているように感じます。

その一方で今年政府が打ち出した農業戦略は農協を解体し、一般企業が金儲けのための農業に参入しやすくする制度設計でした。
農家に対する補助は数年で打ち止め、それを参入企業に振り向けるのだそうですが、それで安心安全な食料が確保できるのかどうか。
ブラック農業企業なんてイヤですね。

わたしたち「里山」の仲間は耕作放棄地を借り、良心的な農家の援助・支援を受けつつ今年も稲刈りの季節を迎えることができました。
とても品質の良いお米で、親戚・知人に送って喜ばれています。

中国や米国と同じ土俵で張り合うのではなく、日本の農業の道は日本の歩む道として、細やかな配慮の下、品質・安心・安全を確保しながらであってほしいものです。


 
 
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