★ヒメハルゼミはもう遅かった

妙泉寺
   妙泉寺の朱塗りの山門。江戸時代の建物で細部に凝った造作が見て取れる。

いすみ鉄道の前身、国鉄時代の木原線には地元の苅米繁幸さんが作詞した鉄道唱歌・木原線バージョンがありました。
その7番が上総中川駅。
    ♪国吉すぎて中川へ 
           進めば田んぼのあちこちに
              ガスを汲む井戸数知れず
                       朱塗りの山門妙泉寺

妙泉寺にはいすみ市指定のスダジイの巨木が何本もあり、樹齢数百年と推定されています。
おそらくそのスダジイにヒメハルゼミが棲みついているのでしょう。
その季節になると全山セミの声に包まれるとかで、出かけてみましたが空振りでした。

ヒメハルゼミとは 「小さな春のセミ」 の意味で、沖縄では春から鳴き始め、千葉県では6月下旬からほぼ一か月間鳴くとの話で期待していたのです。
通りかかった信者さんに聞いたらもう季節が過ぎたのではないかというお話でした。
来年は6月下旬か7月上旬に再訪しようと思っています。

北限は近くの茂原市で国指定の天然記念物。
茂原ではヒメハルの里など保護に取り組み、観光資源にもしています。
いすみ市にも一か所生息地があり、それがここ、妙泉寺です。
少し南の麻面原(マメンバラ)高原にも生息地があり、そこは環境庁選定の「日本の残したい音風景100選」の地になっています。
千葉県でもたった数か所でしか生息していない絶滅危惧種、天然記念物。

箱根の早雲寺はヒメハルゼミの生息地として有名で、わたしも何度か行ったことがあります。早雲寺では毎年、ヒメハルゼミを観賞する会まで開かれています。
ところがいすみ市民のヒメハルゼミに対する関心度は低く、ほとんど誰も知りません。

上総中川駅から妙泉寺まで歩いて数分ですから、いすみ鉄道がお寺とタッグを組んでヒメハルゼミ列車でも走らせれば少しは乗客も増えて話題作りにもなるのにね。
イタリアンランチ列車ならもうかるけど、ヒメハルゼミじゃだめかぁ。

もっとも、自然保護の観点からは誰も知らない方がいいかもしれません。


 
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