★卯の花の匂う垣根に

卯の花2
   ようやく開花し始めたウツギの花(卯の花 5/20)

  『夏は来ぬ』作詞:佐々木信綱 作曲:小山作之助
        卯(う)の花の、匂う垣根に
        時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて
        忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ

旧暦の4月は別名を『卯月』といいました。
卯の花の咲く月だから卯月で、卯の花とホトトギスは万葉の昔から切っても切れない仲です。

  ほととぎす かよう垣根の 卯の花の 憂きことあれや 君がきまさぬ   柿本人麻呂

――垣根の卯の花が咲いています。何か憂いごとでもあるのでしょうか。ホトトギスは訪ねてくるのにあなたは来ない―――
卯の花の「う」と憂いの「う」を重ねて強調しています。

旧暦では4・5・6月が夏。
したがって卯の花が咲いてこそ文字通りの卯月。ホトトギスが鳴けば「夏は来ぬ=夏が来た」という実感につながります。
本日5/21(水)は旧暦では4/23。
それなのに、いすみ市の今年のウツギの開花は遅れています。画像のようにまだ半開き。
ホトトギスが来てないなぁと思っていたところ、月曜日早朝に「トウキョウ トッキョ キョカキョク(東京特許許可局)」と大声で繰り返し鳴いていました。
忍音なんて奥ゆかしいものじゃありませんね。絶叫です。
ようやく卯月の立役者、卯の花とホトトギスがそろいました。

ホトトギスといえば “目に青葉 山ほととぎす 初鰹―――山口素堂”。
今日はついでにカツオを買ってきて、舌で夏になった実感を味わうことにしましょうか。

作詞者の佐々木信綱は続く二番・三番の歌詞で、早乙女の田植え、橘の薫り、蛍、水鶏(クイナ)の鳴き声を挙げて夏の訪れを歌い上げています。
このうち、田植えはもう終わってしまいました。昔と比べて田植えは年々早まっています。
クイナは沖縄の絶滅危惧種ヤンバルクイナが有名ですが、本土のクイナはどこに行ってしまったのでしょうか。
千葉県ではすでに絶滅しました。
クイナの声を二度と聞くことはありません。

橘は近辺では見かけません。近縁のミカンの花やユズの花が咲き始めました。
ホタルは今月下旬から来月上旬が見ごろとなります。
ホタルの点滅する輝きとカジカガエルの流麗な鳴き声―――もうすぐです。

ついでに ユキノシタ の画像です。
今が花の季節で、小さな花で目立ちませんが、山野草の花として一級品だと思います。
ユキノシタ


  
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