★ポピーの中でフェンネルの花が咲いている

フェンネル
   セリ科特有の花の付き方だけど花の色が黄色という特徴がある。

フェンネル、またの名をウイキョウ。
セリ科とはいえ、茎葉はセリとはまったく異なり、糸状で非常に細い。
左側に葉が写っているけれど、ちょっと判別しづらいですね。

人類史上最古の薬草といわれるほど古くからエジプト、メソポタミア、ギリシャ地方で利用されてきました。
まだ小学生だったころ、 読んだギリシャ神話の中にウイキョウという植物が出てきて、どんな植物だろうと思ったのが最初の思い出です。
中学生になって読んだ少し高級なギリシャ神話の脚注で、ウイキョウをフェンネルという、と知りました。
当時、フェンネルという単語も実物も世間一般にはまったく流通しておらず、脚注の図柄を見てもよくわかりませんでした。

A新聞に『プロメテウスの罠』という原発がらみの連載が続いています。
プロメテウスはギリシャ神話に登場する巨人族で、地上で野獣同様のみじめな暮らしをしている人類を憐れんで、人類に火を教え伝えた神様です。
神話ではウイキョウに火を移し、天空から地上に火を運んだとされています。子ども心にウイキョウって何だろうとずっと思っていたわけです。
ラッキョウの仲間だとすると話の辻褄が合いませんからね。

ハーブとしては種を利用するフェンネルシードが市販されていますが、フレッシュな茎葉も利用できます。
そしておそらく古代社会では茎葉もドライにして保存したのでしょう。
ドライにしたフェンネルに火を移して火種を保存するという習慣があったのだと思います。
それは日本にて、ガマの穂やチガヤの穂に火種を保存しておくことと同じようなことでしょう。
なにせ古代にはマッチもライターもありませんから火種を絶やさぬことは大切でした。

昨年、直販所でフェンネルの苗を売っていたので迷わず購入しました。
無事に冬を越して花が咲きました。
もう少し大きくなったら茎葉をドライにして火種にする実験をしてみようと思っています。

蛇足
フェンネルの和名がウイキョウですが、漢字で茴香。唐音読みでウイキョウですからウイキョウは外来語(中国語)がそのまま日本に定着したものです。
むかし、イスラム教を回教と表記しました。なぜ回教と表記するのか疑問でした
「 回 」 も唐音でウイです。これはウイグル族のウイで、ウイグル族が信じる宗教だから回教。
西域のウイグル族から伝わった香り高い植物だから「茴香」。
ウイキョウもまたシルククロードを通じてギリシャ・ローマから日本まで伝来したのでした。

 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント