★春の毒草二種。きれいな花には…。

クサノオウムラサキケマン
           クサノオウ              ムラサキケマン

クサノオウ 
草の王、草の黄、瘡の王 とも書きますが、本当は瘡の王だと思います。
瘡(クサ)とは悪質な発疹をともなう皮膚疾患のことで、天然痘やコレラ、梅毒などもクサと呼ばれました。
茎を引きちぎると黄色の液が滲み出て、それに触るとかぶれて発疹するので瘡の王。

4月下旬~7月にかけて野原でヤマブキソウに似た美しい花を咲かせるので、室内に活けようと思うかもしれませんが、さわらぬ神に祟(タタ)りなし。
野草を生け花で飾るなんて素敵ですが、皮膚に汁が触れればとんでもないことになります。

昔はインキン・タムシに水虫――これもクサとよばれた――にこの汁を付け、文字通り毒で毒を制する治療法があったそうですが、生兵法はケガのもと。シロウトが手を出す方法ではないでしょう。
ちいさなお子さんにはよくよく言って聞かせて下さい。
ゆめゆめ、お母さんに摘んでプレゼントしようなんて考えぬように。
葉は菊の葉に似ています。

ムラサキケマン 
紫華鬘という難しい漢字で書きます。
ケマンとは仏教用語で、仏様の胸飾り、仏壇の装飾デザインのことです。
元々は古代インド語であるサンスクリット語の「クスママラ」の音訳だそうです。
元の意味は花輪のことで、インド人は愛する人や聖者に花輪をささげる習慣があります。

もとよりこの花を花輪にしたのではなく、この細いラッパのような花の形がデザイン化された仏様の胸飾り・ケマンに似ているので名付けられたものでしょう。
雑草の類(タグイ)ですから手で引きちぎることがあります。その程度のことでは何の問題もありません。
葉を食べなければ大丈夫です。

花がまだ咲く前、若い葉の状態では、食べられる野草シャク、セントウソウによく似ています。
人参の葉やイタリアンパセリ、チャービルにも似ていますね。
誤って食べると死亡例はないものの、吐き気、心臓麻痺、呼吸麻痺…。

今年も先日、ニラとスイセンを間違えた食中毒事件がありました。
スイセンは毒草ですが切り花、生け花にしますよね。
毒草でも触れるだけなら問題はありません。
汁には触らない方が良い――植物も反撃の機会を狙っていますから。

◆港の朝市(大原漁港)にスリ出没!?
 月一回の港の朝市は好評で大勢の人が集まるので、スリも来たともっぱらの噂です。
 なにせ近在の人々は人を疑わないし、戸締りもろくろくしません。
 スリにとっては絶好の稼ぎ場。
 注意を払い、連帯してとっちめましょう!!


 
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