★いすみ市、杏(アンズ)開花 

杏の花
    桜や梅、桃や梨の花に良く似ています

アンズの花はこちらに来て初めて見ました。里山に植栽されています。
長野県があんずの本場で、更埴市では今頃はアンズの花で霞に覆われたようになっていることでしょう。一度見てみたいと思いながらそのままになっています。

アンズの花が咲くのは、サクラの開花よりも1週間ぐらい早く、モクレンやコブシの花とほぼ同じで、ここ数日の暖かさでどの花も一斉に白い花を咲かせました。
何有荘では玄海つつじが咲きました。
もう本格的な春です。

アンズは韓国から仏教伝来とともに日本に薬用としてもたらされたようです。
庶民の家に流れ出さなかったために、日本語として不安定な気がします。
「あんず」で日本語変換をかけると「杏」とでてきますが、「杏」は“キョウ“か”アン“であり”、「杏」だけで“アンズ”とは読まないはずです。
アンズを漢字にするならば「杏子」が本当は正しい。杏+子=アン+ズ
杏=アンは呉音、キョウと読むのが漢音。

樹木としてのアンズは単に「杏」であり、実または種子が「杏子」なのですが、そのへんがアイマイできちんと区別しないのが現状です。

アンズの種の白い中身が「杏仁アンニン」で、薬用に用いられました。
これを利用したのが「杏仁豆腐」ですが、市販品は現在ではアンズではなく、アーモンドの種を利用しているそうです。
杏仁を取るために果実を土に埋めて腐らせ、種だけを取り出しました。
つまり、果肉は食用とはならず、不用品だったのが長い歴史です。

果肉が食品として利用されるようになるのは江戸末期から。
果肉は傷みやすいため、なかなか流通に乗らず、メジャーな果樹にはなりませんでした。
関東の庶民が口にするようになるのは戦後から。
駄菓子屋や夜店でシロップ漬けや水あめと一緒に食べたのが最初です。
子どもでもお小遣いで買えたのは、ある種の廃品利用だったからでしょう。

アプリコットジャムというしゃれた名前で登場するようになると商品価値が高まりました。
生産者の方々のたゆまぬ努力と品種改良の結果でしょう。

 
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