★トウキョウサンショウウオの卵嚢発見 


  千葉県レッドリスト・A(最重要保護生物)指定

いすみ市の里山を散歩していると、梅の花の咲く今の時期の田んぼや水たまりで無数のカエルの卵を見つけることができます。
時期からいって、ニホンアカガエルの卵でしょう。
普通のアマガエルは桜が咲いてから産卵しますから。

その中で、画像のような三日月型というか、クロワッサン型というか、二本のバナナのような卵を見つけることができたら、それはトウキョウサンショウウオ(東京山椒魚)の卵です。
どちらも千葉県では絶滅危惧種カテゴリーA、最重要保護生物に指定されています。

カエルと同じく水陸両方で生きていくので 「両生類」の仲間です。
オタマジャクシの時はカエルのオタマジャクシと区別がつきませんが、やや育つとエラが目立つようになるので区別が容易になります。
昔、ウーパールーパーが超カワイイ!! と話題になったことがありましたが、そんな感じです。
カエルと違って大人になっても尻尾が残っていますから、たぶん原始的なのでしょう。

夜行性なので昼間出会うことはめったにありません。枯葉を積んだ堆肥の中や、水路の崖っぷちの窪みの辺りでたまに出会うことがあります。
動きは俊敏ではなく、ノロノロしているので捕まえるのは容易です。
噛んだりひっかいたりしない気の弱い生き物で、愛嬌のある顔をしていますが、トカゲやイモリに似ているので都会育ちの人は触るのも嫌でしょうね。

やがて田植えの季節になると大きな耕耘機が入り、卵たちはすべて踏みつぶされてしまいます。
大型機械が苦手なコーナーの部分だけでも水たまりのまま残しておいてくれれば、それなりに生き残れるのですが、農家の人は几帳面ですからね。隅から隅まできちんと耕耘されてしまいます。
生き残っても除草剤やら殺虫剤やら散布されますから、現代の田んぼで生き残るのはとても難しい。

“コウノトリが舞う田んぼのお米”を目指しているいすみ市の実験区域では田んぼの周囲に、この地域で言う“おっぽり”を設置しています。
切り込んだ溝のことで年中水が溜まっています。そこなら生き抜いていけるでしょう。
カエルが捕食したことによるカメムシなどの害虫の減殺率は、殺虫剤よりも効果的だったという研究報告もあります。

農業経営と自然環境の両立、それが日本の21世紀型農業のあり方だと思っています。
農薬タップリ、遺伝子組み換えの食品なんて誰が好んで食べるでしょうか。

 

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