★トウキョウサンショウウオの卵塊発見 


   卵の塊を正しくは“卵嚢 ランノウ”というらしい

いすみ市とは不思議な場所でそんな僻地とは思えないけれど絶滅危惧種があれこれいます。
画像のトウキョウサンショウウオ(東京山椒魚)もその一つで、まさか千葉県で、しかも人家のすぐ近くにも住みついているとは思いもよりませんでした。
トウキョウ-と名付けられているのは最初の発見地が都内だったためで、実際には関東各地に棲息していましたが水環境が悪化したために今や各地で絶滅危惧種です。

この卵塊もコンクリU字溝にあったので、安全な場所に移してから撮影したものです。
人間にとっては便利で環境美化につながるU字溝も野生生物にとっては生きづらい場所です。
春の小川はさらさら行くよ…はU字溝ではなかったはずで、人間の都合で多くの野生生物が絶滅してきました。ミズスマシやタガメなんか、もう二度とわたしたちの前に姿を見せないのでしょうか。

トウキョウサンショウウオはカエルと同じく両生類なので、カエルと同じように卵はカンテン質に包まれています。
画像のように三日月型の卵塊で、目玉が集まったような卵塊ではなく、ひも状の卵塊でもないのですぐ区別がつきます。
水が温んでくる頃に目立つようになりますから、この卵塊の生みの親は先だっての暖かい日に間違って産卵してしまったものでしょう。
ところが何十年ぶりかの積雪が続き、さて今後はめでたくオタマジャクシになることができるのか危ぶまれるところです。

オッチョコチョイが早すぎる産卵をしたり、愚か者が遅すぎる産卵をするのは自然の絶妙な采配です。
もしもある時期に一斉に産卵したら、たまたまその年の自然環境が悪かったら全滅し、種族断絶につながりかねません。
そのため危険分散として産卵時期をずらしてその後の環境変化に対応し、だれかは生き残る保障をしている自然のメカニズムです。

おそらく人間にもその危険分散システムが働いているからこそ、個性の違いがあり、体質の違いがあります。それぞれの顔や体格が違うように考え方・思想の違いがあります。
“みんな違ってみんないい”――多数が小数を抑圧することがなく、少数が多数を支配することなく、みんなそれぞれ自分の場所を発見し、個性を発揮できる世界が来るのは遠い将来のことではなく、わたしたちが日ごろから心がけていれば、夢物語ではないと思っています。
だってそれが自然の摂理ですから。

 
 

関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント