★今日のお客さま、ウグイス 


   ウグイスはウグイス色ではありません

ウグイスは薮に潜んでいることが多く、そうめったに姿を見せることがありません。
薮の中で目立たぬ保護色で、画像のように薄汚れた灰緑色をしています。
頭から尾までを水平にしてとまるのが特徴です。

例年、2月末が初鳴きですが今年は遅れており、まだ初音を聞いていません。
それでもこうやって何有荘にまで遊びに来るのですから “梅にウグイス” の季節はもう間もなくでしょう。楽しみです。

“ 梅にウグイス ”というフレーズがあまりにも有名なため、梅の木に薄い緑色の小鳥がとまって花をついばんでいると “ ウグイスだ!! ” と思う人が多くいます。
残念ながらたいてい間違い。メジロです。
メジロも梅の花が大好きです。ヒヨドリも。

ウグイス餡、ウグイス餅と言いながら、実はウグイス色ではなく、メジロ色ですからメジロを見てウグイスだと思っても無理もありません。

“ 梅にウグイス ” という組み合わせは万葉集にもしばしば見かけます。
それだけ日本人の心に深くインプットされています。
本当はめったに梅の木には来ないウグイスがなぜ “ 梅にウグイス ” と称されるのでしょうか。

これは“最高の組み合わせ”を示していると思います。
“鬼に金棒”、“弁慶になぎなた”、“虎に翼”と同類のことわざと見るべきでしょう。

梅の花は清楚で美しく、しかも香り高くかぐわしい。
ウグイスの声は美しくきわめて個性的なメロディ。しかも法華経と鳴くとは殊勝なことだ。
つまり目で見て、鼻でかいで、耳で聞いて素晴らしい春の情景とは“梅にウグイス”の組み合わせが最も素晴らしい。

梅にメジロが来てもよくある話。メジロの鳴き声はカワイイけれどウグイス嬢(本当は鳴くのはオスだけなのに)の美声にはかなわない。
もしも梅の木にウグイスが来て鳴いたらもう鬼に金棒、怖いものなしの最高のシチュエーションだね。という意味になります。

粘り強いカメラマンが梅の木の前でカメラを構え続け、“ 梅にウグイス ” を撮影するので感心します。
素晴らしい作品からは梅の香りが漂い、のどかな鳴き声が聞こえるような気がしませんか。

あたたかな日差しの日に野に出て、春を代表する梅に、春告鳥(ウグイス)が来て鳴いて、春告魚(メバル)を肴にぬる燗で一杯やったら… もう想像するだけで春爛漫となります。

  

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