★ようやく春立ちぬ 


  庭のフキノトウ

春らしい景色はないものかと散歩しましたが今年は本当におかしい。
オオイヌノフグリは花を咲かせてはいるものの、わずか数輪。
ヒメオドリコソウの花も貧弱で、春になったうれしさが画像には現わせません。
がっかりして戻ってみると、庭にフキノトウが顔を出しているのに気づきました。

植えたわけではなく、勝手に生えてきたので採集に行く手間が省けて助かります。
冬の内から芽を出していましたが、固く閉じていました。
それがここ数日の暖かさで苞(ホウ)が開いたのでしょう。
ただあまりに貧弱で摘み取って“フキ味噌”にするには躊躇します。
これは立春記念とし、新たに芽生えてくる芽を楽しみとしましょう。

昼の時間が一番短い冬至の頃と較べるとすでに2時間近く昼の時間が延びました。
冬至から節分までの春を待ち望む気持ちが“日脚伸ぶ”という季語になります。
昼の時間は夏至まで伸び続けるけど そこまで“日脚伸ぶ”とは言いません。
立春を過ぎると“日永”という季語を使います。
別に俳人じゃないから 使い分けにあまりこだわる必要はないと思いますが。

“日脚伸ぶ”と似た言い回しが“光の春”。
これはロシアの言葉だそうです。
高緯度地方で暮らす人は冬至が待ち遠しいことでしょう。冬至を過ぎれば日脚が長くなるからです。
だからクリスマスがあり、クリスマスは古代の新年の行事でした。
クリスマスと正月は一体のものです。

ところが日本では(中国文化圏では)立春をすぎた新月の日が1月1日(元旦)となります。
今日の明け方にはまだ下弦の月が輝いており、元旦は2月10日までお預け。
夜のピークが冬至、寒さのピークが大寒。
寒さのピークは終わった、サァ春が始まるぞという日が“立春”
旧暦では立春と新年が一体のものだったわけですね。

実際には“春は名のみの風の寒さや”が続きますが、それはもはや“残寒”であり“余寒”に過ぎません。
寒くたってもう冬ではないぞと昔の人は励まし合ってきました。

「雪が解けると何になる?」→「春になる」と答えた子が×をもらったことが話題になったことがありました。
日本では日脚が伸びたから春なのではなく、暖かくなったら春なのです。
寒さのピークが過ぎた記念すべき日、それが春立つ日、立春です。
今日から本格的な春への旅立ちが始まります。
ようやくフキノトウの季節になりました。

 

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