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★梅、花開く 

日当たりのよい場所の梅はすでに満開となっています。
普段は立春の頃には花開く梅も今年は開花が遅れており、2週間遅れでしょうか。
花芽が膨らんだばかりで、まだ当分咲きそうにもない梅の方が多く、今年は梅の咲く期間が長そうです。

名のある梅園に行くと、さまざまな品種名が木札になってぶら下がっていますがとても覚えきれません。あいかわらず紅梅、白梅ですましております。

通説では、遣唐使によって中国からもたらされた輸入花木といわれており、隋唐時代の中国では梅の花は美しくてかぐわしいので美人に例えられました。
日本でも中国スタイルが大流行した時代ですから、日本でも花と言えば桜ではなく、梅の花の時代でした。

梅を「ウメ」と読みますが、中国語ではメイmei、韓国語ではメmeですから、語頭は唇を閉じてmの発音です。
mが強調されればm’me。ムメ→ウメに変化したものでしょう。
「ウメ」は大和言葉ではなく、日本風になまった外来語そのものなのです。

では「梅=バイ」という読み方はどうなのでしょうか。
「愛媛」はアイヒメではなくエヒメと読むのを不思議に思ったことはありませんか。
アイ←→エ はしばしば交替します。
ダイコン→デーコン、~しなさい→しなせー、ないよ→ねーよ。

この特徴は日本語だけではありません。アテーナイ→アテネ、
レイン(雨)とライン(川)も綴りと発音が逆です。rain→レイン、Rhein→ライン
一方、bもmも唇を閉じ、清音か濁音かの違いですから、bとmもしばしば交替します。

二つ同時に変化すると、メイmei→バイbaiに変化します。
バイはメイが日本風になまった発音でした。

つまり「梅」を意味する大和言葉は存在しません。
外来語がそのままもう日本語として定着しています。
そして日本の早春を代表する花としてなくてはならない存在になりました。

弥生時代の遺跡から続々と梅の種が発見されていますから、「遣唐使が持ち込んだ」という通説は訂正されるべきですね。
渡来人が大挙して日本列島にやってきた弥生時代から日本にはおなじみの花木です。弥生人も梅干しを食べたのかと思うとほほえましくなります。

      梅一輪 一輪ほどの暖かさ       服部嵐雪

 

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