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★長さ15cm、これなーに?

ナタマメ
     ナタ豆の若いサヤ。完熟すれば50~80cmになる。

『ジャックと豆の木』のモデルではないかと言われる巨大化するマメ科の植物、ナタ豆。
大きくなったサヤは乾燥させるとがっしりとした感じになり、手に取るとまるで薪割に使うナタのような印象なので『ナタ豆』と命名されたようです。

巨大化する前の若いサヤ(10cm~15cm)を採集してサヤを食用とします。
サヤをやや斜めの小口切りにすると、このような独特の形になります。
     ナタマメ2

どこかで見たことはありませんか?
そう、福神漬けの材料です。――安い福神漬けには入っていませんが――
ナタ豆のサヤ入り福神漬けが食べたくて、ナタ豆を育てました。

初めて作るのでネットで作り方をいろいろ検索しましたが、どうもピンときません。
結局、自己流で適当に作りました。それがこちらです。
  ナタマメ3

なんかちょっと市販品と色が違いますねぇ。色が薄い。
少し砂糖が多かったけれど、味はまぁまぁ、確かに福神漬けです。

調べてみると市販品は合成着色料が添加されていました。
真っ赤な福神漬けは、赤色102号、赤色106号を多く使い、 黄色4号が多いと薄いオレンジの福神漬けになるそうです。
その方が見栄えが良くおいしそうに見えるので、売れ行きが良いのでしょう。

今回の材料は、ナタ豆、大根、ニンジン、レンコン、ナス、キュウリ、ショウガの七種類。
福神漬けだから七福神にちなみ、七種類にしましたが、七にこだわる必要はないでしょう。
もっと少ない種類でも構わないし、白黒の胡麻、シソや麻の実、ごぼう、カブ、鷹の爪少々なんかでも良い気がします。

作り方は、諸材料を細かく切ってから塩水にさらし30分おき、良く絞る。
煮汁は醤油、砂糖、酒、みりん。沸騰させる。
煮汁でさっとゆでてザルにあけて冷まし、再び煮汁を沸騰させてから材料をさっとゆで…。つごう3回ゆでて出来上がりとしました。つまり、何有荘のきゅうりのQちゃん漬けの要領です。

S悦の福神漬けのようになるのが理想だったけど、そうはいきませんでした。
とりあえずカレーに添えたら、おいしい福神漬けじゃぁないですか。満足、笑顔です。
まだまだ修行が必要だけれど、とりあえず「良し」としましょう。


 
 
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★災害といえる危険な暑さ――連日の猛暑

最高気温
          35℃以上の紫色が全国各地に。 画像元→ハザードラボ


埼玉県の熊谷が7月23日、41.1℃で日本最高気温を更新しました。
高知の四万十が1位でしたが、今年5年ぶりの1位奪回で、最高気温なんて別に喜ぶべき記録でもないのに、なんとなく自慢したくなるのは、同じ関東地方だからでしょうか。

もしも病気にかかり熱が38℃にも上がれば、誰でも大変心配になります。
体温以上の気温にずっとさらされていれば、場合によっては死に至るのも当然なのでしょう。

体温の上昇を防ぎ、平熱を保つ体の仕組みは、主に二つ。
一つは発汗。汗で体表を濡らし、その気化熱で体温を下げる。
二つ目は、血管の膨張。体表付近の血液量を増やして血液を少しでも冷やす。
気温が高く、湿度が高いとどちらもうまく機能しないで熱中症になるらしい。

昔の体温計は水銀計でした。
その目盛りの最高は41℃台までだったのを覚えています。
42℃台で生きている患者はいないので、そこまでしか目盛りが刻まれていませんでした。
41℃の気温が続くということは、生命の危険が迫っていると考えるべきなのでしょう。

報道されている最高気温、最低気温は芝生の上の地上1.5m、日陰の場所で計測しているので
実際に生活している場所の気温とは違います。

太陽に照らされた舗装道路表面は60℃近くになるし、日陰である室内であってもマンションなどコンクリ構造の部屋は、夜間になって外気温が下がっても、コンクリからの放熱が続き、室温が30℃を越えていることの方が多い。
だから、夜間でもエアコンをつけっぱなしにせよと言われています。

でも何有荘はエアコンがないので、この間の猛暑には本当に閉口しました。
何有荘の日中の室温は外気温より低いのですが、昼間暖められた建物本体は夜間になってもそう簡単には外気温に並行して下がり続けることはありません。
窓は全開にし、扇風機を窓際において内側に向かってずっとかけ…。
明け方になってようやく室温は外気温に等しくなります。

今日は26日。外気温30℃で室温27℃。だいぶ楽な気分です。風も少しありますし。

やっと炎熱地獄から解放かと思ったら、関東地方に台風が直撃する見込みとか。
強風に備え、周囲に張り巡らしたタープや簾(スダレ)を全部はずさねばなりません。
あぁなんと面倒なことか。
今年の夏は異常気象で苦労します。


 
 

★春は花 夏ホトトギス 秋は月  冬雪さえて すずしかりけり ――道元

  ホトトギス     画像元→サントリー鳥百科ホトトギス

義父と義兄の13回忌に出席しました。
一家に暮らしていた夫と父の二人が1か月の間に相次いで亡くなったので、同居して介護していた義姉はさぞ大変だったことでしょう。
そんなこともすべては過去の思い出です。

菩提寺は曹洞宗で、庫裏に表題の句が掲げられていました。

   春は花 夏ホトトギス 秋は月  冬雪さえて すずしかりけり 

仏教の本質はこの歌に尽きる、とも言われる曹洞宗開祖の道元の歌です。
13年前は気づきませんでしたが、今回は気持ちにゆとりができたせいでしょうか、この歌の額に気づきました。

仏教の悟りとはどういうものか、日本人の美意識とともに語られる歌です。
美しいものは美しい--それが本質だ、くだらないことは全部捨ててしまえとでも言いましょうか。

この年齢になるといろいろな宗派の法事に出席することがありますから、そのつど、なるほどなぁと感じ入ることがあります。
人生は諸行無常であるけれど、いつでも自然は変わらない。その美しさに感動する自分の心に気づくことが悟りの道につながる第一歩だと道元は言いたいのでしょう。

もっともその教えとは裏腹に、ご住職の心はどうやってこのお寺を今後も存続させていくか、ご心痛のようで、つまりは煩悩。金銭のやり取りに厳しいので親族の間では評判がイマイチです。

ま、それはともかく、夏の代表がホトトギスであることに驚きます。
子どものころ、ホトトギスは名前だけ知っている鳥でした。

昔はメジャーな鳥だったんでしょうね。
 鳴かぬなら殺してしまえホトトギス。鳴かせて見せようホトトギス。鳴くまで待とうホトトギス。
信長、秀吉、家康の違いだと習ったときはなるほどと思いましたが、どんなふうに鳴くのか知りませんでした。

何有荘に居を構えて暮らすようになると、夏は毎日のようにホトトギスの声を聴くのですが道元の心情にはなれません。
連日の暑さに参ってしまい、また鳴いたなと思う程度です。

江戸時代の良寛さんは、道元を意識していました。

   形見とて 何か残さむ 春は花 山ほととぎす 秋はもみぢ葉 

秋は月でもいいけれど、やっぱりもみぢでしょうと良寛さんはいいます。
秋はどちらが良いかは個性の違いだとして、夏はやっぱり良寛さんもホトトギスなんですネ。

夏といえばかき氷、スイカ、麦わら帽子などしか思い浮かびませんが、昔の人はホトトギスだった――
これは新鮮な驚きでした。
これからは、少しは敬意を払ってホトトギスの鳴き声を愛でることにしましょう。


 

★言うまいと思えど今日の暑さかな 35℃

ミスト3
   赤丸印をよく見ると噴出孔からミストが噴き出ている

熱中症になり救急車で運ばれた人が1万人に近くなっているそうです。
昔はそんなにいなかったように思うのですが、気のせいでしょうか。

50年前の神奈川県立高校には暖房も冷房もありませんでした。
汗をだらだら流しながら、級友たちと「暑いと言ったらしっぺ一回」などと遊んだものです。
その遊びの中に、「言うまいと思えど今日の暑さかな」という言葉遊びがありました。
これを英語で言ってみろと級友を試すのです。

答えは実にくだらなく
You might think but today’s hot fish.
ゆう まいと 思え ど 今日の あつ さかな
英語発音と日本語単語訳を適当に組み合わせた駄洒落(ダジャレ)です。

もっとすさまじい遊びは我慢比べと称して、締め切った部屋でドテラを着込み布団(フトン)かぶり、こたつに入るというもので、どこまで暑さに耐えられるかを競うものです。
暑さを暑さで制するなどという訳のわからぬ理屈で、今では絶対あり得ない遊びでした。

ポイントは汗をどんどんかくにあるように思えます。
汗をかかずに熱を体内に貯めこむと熱中症になってしまう。
つまり、現代人は汗をかくのが不得手になっているのではないでしょうか。

何有荘はエアコンがありませんから、熱中症になって救急車などと、人様に迷惑をかけないように気を遣います。
ポイントは日差しをさえぎることと風の通り道を確保することです。

直射日光下ではなく、日陰に入れば涼しく感じます。
それで家の周囲にタープを張ったり、農業用遮光ネット張ったりして、直射日光や熱気が室内に入りこまぬように工夫しています。

夕方になったらたっぷりと庭の植物に散水します。気化熱や蒸散熱で少しは楽になります。

そして窓を全開にして外気を取り込みます。
都会と違って田舎では日暮れれば気温が下がります。

などなど頑張って、外気温が35℃でも室温は30℃ぐらいになっています。
外気温より5℃低ければ「涼しい」と感じるものです。

ところが、問題は昼間30℃になった室温が夜になってもなかなか下がらないことです。
28℃ぐらいだと我慢できるのですが、30℃もあると外で寝た方がましだなんて思ってしまいます。

命を守るために、迷わずエアコンを使えとTVは言っていますが、エアコンのない家庭だって多いことでしょう。どうするのが賢明か? 何有荘なんて右往左往のくりかえし。

タイトル画像の赤印は農業用ミストから噴き出るミストです。
むかし、渋谷駅周辺でミストを浴びて素晴らしいと思い、真似しました。
農業用ですから荒いミストですが雰囲気は楽しめます。
で、実効率はどれくらいか?
気分の問題のような気がします。
夕立が一降りすれば世界はずっと涼しくなるでしょう。その夕立を待ち焦がれています。


 

★岬町の花、スカシユリ全開

スカシユリ2
    太東海浜植物群落指定地にて

今日までの三日間は猛烈な暑さが予告されていましたが、予告通り朝から30℃を越え、昼過ぎには34℃を超えました。
こういう暑さの日は水風呂にでも入り、午後は昼寝に限りますが、西日本の被災地の皆さんやボランティアの皆さんは水道水さえない中でご苦労していると思うと、何と言ったらよいのか言葉に詰まります。

倉敷市真備町の人が、「死んだ祖父から昔、2階から船で救出されたという話を聞いていたので早めに避難して助かった」と話していました。
所によっては4~5mの浸水だったそうですから、昔からの言い伝えは大切です。

政治の基本は古代中国の時代から、治山治水だと聞いたことがあります。
小田川の付け替え工事は50年も前に計画されていたのに実行されなかったのは、お金がなかったからでしょう。
正確にはお金はあったが、予算の優先順位で後回しにされ続けてきたということです。
国民の命と財産を守る治山治水が後回しにされてきたのが、今日の政治の実態かと思うと、ちょっとねぇと考えてしまいます。

真備町は「まびちょう」と読むようですが、奈良時代の政治家・吉備真備(きびのまきび)と関係あるのかと調べてみたら、かの政治家の出身地だそうです。
今時、真備で「まきび」と読むのは難しいから、「まび」と読ませるようです。

さて、画像の海浜植物群落地ですが、2011年の東日本大震災の際は津波に襲われた場所です。
今はまったくその痕跡を感じません。
315年前の元禄大地震とその直後の大津波にも襲われたはずですが、自然の回復力はすごいなと思います。

ひるがえって人間のことを考えると、災害で生命財産を失った人、その親族や関係者の受けた打撃は何年たっても回復しないでしょう。
理不尽な不幸に泣く人を最小限にするために、まだまだできることが、たくさんあるような気がしています。
記憶を記録にとどめ、その事実を忘れないように伝承することもその一つでしょう。


 
 

★減塩梅干しの天日干し

梅干し2
  平ザルからプラトレイに変えたら、処理が格段に楽になりました。

この度の西日本の豪雨災害には言葉を失います。
気象庁は災害が発生する前から異例の警報を出しており、NHKアナウンサーも切羽詰まった言い方で「命を守る行動を今すぐに」と呼び掛けていましたが、通じませんでした。

その間、首相をはじめとする日本のリーダーたちが集まって楽しい宴会をしていたのですから、日本全体に危機意識が不足していたのでしょう。
でも、もはや日本列島は災害列島になってしまった、というのが真実かもしれません。

もしもあの豪雨がちょっとずれて首都圏を襲っていたら、東京は沈没です。
豪雨とは無関係の房総半島でも、先日また地震がありました。
震度4で、けっこうマジに身構えました。

それなのにやっぱり日常生活が大事。
ここしばらく晴天が続きそうなので梅を干すことにしました。
この梅は地元の梅をタダで採集させていただいた梅。
1kgに対して塩100g、砂糖100gで漬けた減塩タイプの梅干しです。

減塩タイプは昨年、初めて作って、まぁまぁの出来だったので今年も作ってみました。
今年は「さしす梅干し」なる減塩梅干しも作ってみましたから、味比べですね。
どちらも減塩ゆえに保存性が低く冷蔵庫保管ですが、丸1年は問題なく賞味できるでしょう。

どちらのタイプも副産物として 「梅酢」 が得られます。
三杯酢は、酢+砂糖+醤油で作るのが普通ですが、さしすの梅酢、減塩の梅酢があるなら、それだけで三杯酢の代わりになってとても便利。
TVで宣伝している「かんたん酢」なんてなんのその。
味に不足があるならば、ちょっと醤油をたらせば満点。

それにしても連日の豪雨の被害報道。
幸せの不均等社会。
房総はこんなに幸せで良いのかと気になります。
たぶん、救えた命がたくさんあっただろうと思います。
せめて自分たちにできる何らかの援助をするつもりでいます。