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★2020オリンピック サーフィン会場は釣ケ崎海岸

釣ケ崎
     釣ケ崎海岸から釣ケ崎を望む

外房海岸はどこも波が荒く、水際からすぐ水深が深くなるので子どもも遊べる安全な海水浴場は意外と少ないのです。
その波の荒さがサーフィンには適しているようで、2020東京オリンピックのサーフィン会場に選ばれたのが画像の釣ケ崎海岸。
何有荘から車で10分。いすみ市と隣接した一宮町の海岸です。

台風22号の直後でしたから大波が押し寄せていました。
サーファーはさすがに誰もいませんでした。
周囲の広大な防風林が駐車場や観覧席に造成されるようですが、今のところその気配はまったくありません。
知人のサーファーショップのオヤジは「全く関係ない」と言っていました。

この海岸はもともと上総一宮の玉前(タマサキ)神社の祭典会場で、9月の例大祭の折は近隣の神輿が集結して海岸線を走り回る勇壮な「上総十二社祭」の浜降り神事の場所です。それを示す大鳥居も立っています。
その日以外はサーファーの天下で、サーファーの間では有名な海岸で、サーフショップも多く、何有荘周辺にもサーファーさんがたくさん移住して住んでいます。

≪釣ケ崎、その名前の由来は神話≫
画像奥に見える釣ケ崎は古事記・日本書記にある「海幸彦・山幸彦神話」に由来しています。
海幸だか山幸だかが釣りをしていた岬だそうです。

海幸彦から借りた釣り竿の釣り針を魚に食い逃げされて困惑した山幸彦はいくらあやまっても海幸彦から許しが得られない。
そこへ不思議な老人が現れて竹で作った特殊潜航艇で山幸彦は竜宮城へ行く。乙姫様と仲良くなったが、ふと地上が恋しくなり地上に戻る。
地上に戻る山幸彦に乙姫は妊娠していることを告げる。大嵐の日に地上に行くから、海岸に出産小屋を建てて待てと命じる。ただし出産時は小屋の中を見てはいけないと釘をさす。
ところが山幸は小屋をのぞいて出産シーンを見てしまう。
そこで見たものは古事記によれば大きなサメ。日本書記によれば龍の出産。
恥をかかされたと怒った乙姫は海に帰り、地上と海との通い路を閉じてしまう。
しかし、乳飲み子を地上に残したことを気にした乙姫は妹を地上に送り、養育させる。


この乙姫様の名前が豊玉姫。妹の名前が玉依姫。
何有荘地元の中原・玉崎神社のご祭神が姉の豊玉姫。上総一ノ宮の玉前神社のご祭神が玉依姫。
同じタマサキ神社でも漢字表記が違うし、ご祭神も違う。
地元ではタマサキの本宮は姉さんを祭る中原の玉崎神社だと主張しているけれど、妹神を祭るタマサキが上総一宮の称号を得ています。

妹神の方が格が上になった理由はたぶん、妹神は成人になった赤子と結婚して神武天皇の生母となったからでしょう。
姉神様は神武から見れば祖母に当たるわけで、それよりは神武の実母の方が「天皇制」の論理の中では 格上に祭られたのではないでしょうか。

いずれにせよ神話の話。
しかも、その本来の舞台は南九州と目されています。
それがなぜ房総半島、上総で語られ、祭られている?
たぶん、海の神を尊崇する部族が黒潮に乗ってこの近辺に移住し、開拓したからでしょう。

わたしは、こちらに移住してきてサメなども初めて実物をしげしげと見る機会がありました。
サメって赤ちゃんを産むんです。胎内に赤ちゃんがいるのです。
そんな実体験が神話の背景にあると思います。
つまり サメ出産の「古事記」の記述の方が古代人の原話に近く、龍出産の「日本書記」は漢文体文書ですから、中国風の文飾がなされたと思われます。
天皇家の先祖はサメから産まれ、妹君もサメでしょうから、サメと交わって神武が生まれたという神話より、龍から産まれた方がカッコイイ。権威がある。

釣ケ崎は太東埼と一続きで、地元の民話では「太東の旦那」と称される化け物のような大きなサメが棲息していたと伝えられています。
岬の先は岩礁地帯で遭難が頻発した海域で、そこを通過する船は帆をたたんで太東の旦那に敬意を表さねば遭難したといいます。
そんな危険な岬ですから、神話上の人物が釣りをしていた岬「釣ケ崎」と命名されたのでしょう。

「物語」に由来する地名やら名所やらは全国各地地にあり、南房総では「南総里見八犬伝」にちなむ伏姫が愛犬ハチとこもった洞窟が観光名所になっておりますし、熱海の海岸には「貫一・お宮」の松があり、銅像が建っています。

釣ケ崎もそのような命名の一つと言えますが、いすみを開拓した古代人が故郷から持ち込んだ神話の一部を懐かしみ、ここで生きていこうと名付けた岬の名前だと思うとなかなか感じるところがあります。

姉姫様、妹姫様、そして子孫の神武にいたるまで、海神一族が年に一度集う上総十二社祭りの祭典会場に 2020年には世界の若者・サーファーが集まるとは神様たちもきっと思いもよらぬ出来事でしょう。



 
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★干し柿作り

干し柿2
     23個ぶら下げた

知人の庭のほったらかしの柿の実を収穫して干し柿にしてみました。
何という品種かわかりませんが、扁平で四角っぽい実です。
かじってみるとやや渋味があるので干し柿にしてみました。

干し柿は渋柿が一番良いのですが、甘柿だって干し柿になります。
まだ固い柿が良く、熟柿かげんの柿、熟した柿は干し柿には適しません。
吊るすとやがて、首のところからちぎれて落下してしまいます。
だから熟柿かけている柿は、干物ネットで干せば干し柿になります。

渋柿が干し柿に適しているのは甘柿よりも糖度が高いからです。
アルコール処理などされてシブが抜けた市販の柿も干し柿になります。

干し柿にするには枝ごと収穫し、ヘタについている枝がT字型になるように処理すると吊るしやすい。
皮をむく時やT字枝に紐を結ぶ時、裸の実に直接、指で触れてしまいますから、事前に手指を良く洗っておいた方が無難です。
そこからカビが生えたりしますから。

できるだけ実と実がぶつかり合わないように吊るします。
干し柿作りの大敵は水分・湿気。味方は乾燥(陽光、風)です。洗濯物と同じ。
密着していると乾燥しにくい。その個所の湿度が高い。

同様に、雨に濡れるのは厳禁。朝露だって本当は良くない。
だけどお日様に当たると多少の表面の水分はすぐ蒸発してしまうので、気にしない人もいる。

数日間日光浴させていると表面が白くなり、乾燥してきたなと実感します。
だけど、夜間になるとまた実は湿気てきます。
表面からの蒸発量が減り、内部から表面への水分の浸出量が多くなるからでしょう。
だからまだ乾燥を続けなくてはなりません。

1~2週間たったら、実を優しく揉んであげて内部構造を破壊して均一にした方が良い。
そんなことしなくたって干し柿になりますが、した方がグレードアップします。

どこで仕上がったかを判断するのは個人の好みです。
とりあえず渋味が抜けていればいいわけです。
アンポ柿のようにしっとりした段階で良しとするか、コロ柿のようにやや硬い方が好みか。
保存性はコロ柿のようにしっかり乾燥させた方が高くなるのは当然です。

日に当てて干し柿にするか、日陰で干し柿にするかも意見の分かれるところです。
どちらでも干し柿になりますが、日に当たる時間が長いと黒っぽくなるようです。
だからコロ柿の方が色が黒い。
あめ色の干し柿が好みなら、深窓の令嬢のごとく日陰で風通しの良い場所が最適です。

夜間、室内に取り込むかどうかも意見が分かれます。
夜露に濡れたって一日中お日様に当たっっていても干し柿になります。
朝露に濡れるのはイヤダというならば取り込むべきでしょう。

わたしは画像の干し柿程度の数ですから取り込む手間も大してありません。
夜間や外出中に雨が予想される場合は取り込んでいます。


 
 

★おたち祭――いすみ市長者町の天神社

おたち祭
   なかなか立派な神社です。

旧暦10月を「神無月 カンナヅキ 」というのはご存じだろうと思います。
この月に島根県、出雲大社に全国の神々が集まって、諸事万端、とりわけ男女の縁組などを相談するのだそうです。
それで出雲では反対に旧暦10月を「神在月 カミアリヅキ 」というそうです。

それじゃ地元には神様がいなくなるのかと不安になりますが、その期間は出雲出身の神様、えびす様ががっちり留守を守ってくださるので心配ありません。

えびす様は本来、漁業・大漁の神様です。大黒様(農業の神様)と一緒に並んでいることが多く、右手で釣り竿を担ぎ、左手で鯛を抱えた姿で良く知られています。
やがて商売繁盛、招福の神様として全国的にメジャーな神様に進化しました。
いすみ市でもいくつかの商店はその時期に「えびす講」と称して特売を行っております。

さて「おたち祭」とは神様が出雲に出立する日の祭礼で、そんな祭りがあるとはこちらに居を構えるまで知りませんでした。
神話に出てくる豊玉姫を祭る地元の玉崎神社でも「おたち祭」が行われます。
でも、天神社は平安時代の菅原道真公が神様(天神様)になった神社ですから、道真公も出雲に行くのかなぁ、などと思ったりしますが、深く考えないことにしましょう。

10月31日が「おたち祭」なのは、11月が旧暦の10月に相当するからでしょう。
出雲では伝統に従って旧暦で神々の集いの行事が執行されます。
今年は、旧暦で閏(ウルウ)五月というのがあったので五月が2回ありました。つまり1年は13カ月。旧暦10月1日は11月18日です。例年より約半月、後ろにずれました。

出雲大社の西の海岸、稲佐の浜で11月27日19時から「神迎え」の神事が始まります。
この時期の19時はもう真っ暗。海岸ですからひどく寒いことでしょう。
旧暦では10月10日。19時とは、晴れていれば上弦の月が南の空に見えるはずです。

全国の神様が稲佐の浜から続々と上陸して出雲大社に向かいます。
稲佐の浜とはアマテラス一派がオオクニヌシに国を譲れと強談判した現場ですから、何か本当は深い意味があるのかななどと思いますが、とりあえずパス。

この時期、強い偏西風で荒れた海の中から南国育ちのウミヘビ、龍蛇(リュウジャ)様が打ち上げられることがあると言います。
龍蛇様の実体はセグロウミヘビという毒蛇です。腹は金色縞模様で、波間にキラキラ光るそうです。これは龍宮からの使いの神様として大切に扱われました。
  Pelamis_platura,_Costa_Rica[1]  画像元ウィキペディア
蛇が神様というのは縄文時代からの信仰ですから、出雲神事の起源の古さを思わせます。

オオクニヌシの国造りの相棒であるスクナヒコナが常世の国(トコヨノクニ)に行ってしまい、困惑するオオクニヌシの前に海の彼方から光り輝く玉がやってきて、奈良の三輪山に祭れば国造りは成功すると請け合います。その正体はオオモノヌシ。
でも、もしかすると龍蛇様かもしれませんね。海から来た光る神様ですから。そして三輪山は蛇が神様です。

御柱祭で有名な諏訪大社の神様はタケミナカタで、アマテラス一派に反抗して敗れ、諏訪に逃げ込んだ出雲の神様。本体は蛇だと言われています。蛇は縄文時代は神様でした。

そして、いすみ市刈谷の国吉神社のそもそものご祭神は、そのタケミナカタです。
出雲系の神様は全国各地にたくさんいたんだなぁ、と思います。
その神様の年に一度の里帰りが、神在月・神無月なのです。


 
 

★ラーメンのゆで汁の利用法

ゆで汁

生麵タイプのラーメンだと、茹でて湯切りし、新たな湯にスープを溶かして作りますね。
その場合、ゆで汁を捨ててしまうのはもったいない。
同様に、パスタのゆで汁、ソバやウドンのゆで汁も捨ててしまうのはもったいない。

麺類のゆで汁は、優秀な台所洗剤なのです。
油で汚れた食器など、このゆで汁で洗えばピッカピカ。
だまされたと思って一度試してみて下さい。
その効果に驚くことでしょう。
台所用化学合成洗剤を使わないですみます。

アツアツの状態のゆで汁ならば、庭の雑草にかければ除草剤代わりになります。
熱くて死んじゃうわけで、化学物質を使った除草剤よりも気が楽です。

5~10倍ぐらいに薄めて庭にまけば庭の植物に多少の栄養効果があるでしょう。
台所の排水で流し、環境に重い負荷をかけないですみます。

****

台風その後の話。
たいしたことはなかったと思っていたら、大きな被害がありました。

夜中まで選挙速報を見ていました。一寝して朝になると画面が不安定。やがて消えました。
明け方はまだまだ強風圏でした。
風が弱くなってから外に出て見てみると、アンテナが落下していました。
地元の電気屋さんに電話して、全取り換えになりました。
はて、請求書はまだ来ていませんが、いくらになることか。大損害でしょう

よくよく庭を見たらハーブ類がかなり被害を受けていました。
バジル、ステビア、レモンバーベナ、ローゼルなどは全滅。
レモングラスとラベンダーは無事でしたが、ちょっと残念です。

秋ナスの花が咲き、実が稔ると期待していたのにこれも完全にダメ。残念。
植物が枯れたのは、たぶん塩害。

近隣では浸水したリ、土砂が流れ込んだり、樹木が倒れて散乱し、停電になったり、ガラスが割れたり…。 
どれもマスコミを騒がすほどの大袈裟な被害ではありませんでしたが、被害は被害。
被害の大小にかかわらず、やっぱり台風が来ると大変だ。
できるだけ備えが必要だと改めて思います。


 
 

★降水状況確認は「高解像度降水ナウキャスト」がお勧め

ナウキャスト
  上記画像の収得はこちら→>●。

超大型台風が首都圏を直撃しそうで、伊勢湾台風の再来かと恐れられています。
いすみ市では早くも避難勧告が一部地域に出され、お見舞いの電話がいくつかかかってきました。

今のところ何有荘周辺は特に問題ありません時折、30mm/hを超える激しい雨が降りますが、「線条降雨帯」の真下ということではないので、降り方に強弱の差があります。

それでも連日の雨ですから、地盤が不安定な山道に沿った家屋に「土砂災害の危険」で543所帯、 1,490人に避難警報が出たようです。(yahooの調べ)
いすみ市のHPを見ましたがどの地域か、明示されていませんでした。
何有荘近辺に市の広報車が回って来ません。たぶん対象地域外でしょう。

台風で想定される災害は、
  ①降雨による洪水、堤防決壊、ため池決壊。低湿地で排水が追い付かず冠水など 
  ②降雨による土砂災害、道路封鎖、トンネル崩壊など。 
  ③高潮、波浪
  ④暴風災害、倒木、電線切断、古い家屋倒壊 などでしょうか。

今のところ ②の土砂災害警報だけですが、明日昼過ぎまでは、何がおきるか要注意です。
何有荘の前の大正堰はだいぶ雨水が貯まりました。
  前回の大雨で堤防の護岸の一部が崩れ、そのままになっています。
  決壊したらと心配になりますが、水漏れなどその兆候はなさそうです。

市のHPで土砂災害危険「指定地域」を調べてみました。
  306カ所もありました。市内をずいぶん丁寧に調べているので感心しました。
  急斜面、崖に面した地域が指定されています。
  もっとも人的被害がありそうな場所だけが選ばれており、土砂崩れは想定外の場所でもあることでしょう。

この原稿を書いているときに「いすみ市、落合川が警戒水位突破」のテロップが流れました。
  その場所を調べるには「国土交通省 川の防災情報」で検索するとヒットします。

あまり使いやすいサイトではありませんが、全国どこでも使えます。
今の状態が続くと、ここは今後、危険かどうか、まず自分で確かめることが大切です。
市が知らせてくれなかったなどと泣き言をいってはいけません。

これから天気がどうなるか、自分で調べてみると気が楽です。
TVでは房総半島も暴風圏に入ったなんて言っていますが、現実はほぼ無風状態。
どうして気象庁やウェザーニュースが言っていることと現実が違うのか、そんなことを気にするのも楽しみの一つです。


 
 

★柿酢をつくろう――里山の恵み

柿酢
           左=簡易な柿酢    右=本格的な柿酢

すごく寒いですね。東京では10℃を割って、日光では初雪だとか報道されていました。
昨日は秋雨前線の晴れ間だったので柿を大量に採集してきました。
知人の庭の柿の実を勝手に取って良いとのありがたいお言葉に甘えました。

左側の小瓶は誰でも簡単にできる柿酢、といっても柿の味と香りを移した酢です。
皮をむいて適当に切った柿を小瓶に入れて、米酢を注ぎ、一週間もすれば出来上がり。
原材料が米酢とは思えないマイルドな酢になっています。
使い道はもちろん自由。普通のお酢として使えますし、飲むお酢としても使えます。

右側の梅酒用のビンには、ヘタを切り除いて4等分にした柿を詰め込んでいます。
市販の柿ではなく、無農薬の自然状態の柿に着いている菌を利用して発酵させます。
だから材料の柿を水洗いをしてごしごしこするなどということはしません。
気になる汚れは軽く拭く程度にします。

ただし、ヘタまわりには雑菌や強い汚れがありますから取り除きます。
皮を利用しますが、あまりに汚れていればそこは切り除きます。
4等分に切り分け、すき間があまり出ないようにビンに詰め込ば、仕込み終了。
種は除いても除かなくとも構いません。

柿は熟柿が良いが、硬くともOK。甘柿・渋柿を問わない。
発酵には空気が必要なのでフタは木綿の布か、和紙が良いと思います。
時々、木べらなどでかき混ぜたり、柿をつぶしたりすれば発酵が促進されます。

三日~四日で少しずつ果汁がにじみ出て、泡立ち、アルコール発酵し始めます。
白カビ、赤カビ、黒カビ、青カビなどカビの発生を防ぐため、時々思いついたときにビンをゆすって、ビン上部の柿が果汁アルコール液に浸る経験をさせましょう。
乾燥していると、そこからかびる場合がありますから。

やがて柿の形が崩れて見るもおぞましい姿になりますが、かき混ぜて粉砕すれば、やや見栄えは良くなります。
アルコール発酵が頂点を過ぎると酢酸菌の働きで酢に徐々に変化していきます。
3か月ぐらいでも柿酢になっているという話ですが、わたしは最低6か月は熟成させています。

最後にドロドロの液体を濾せば世にも絶品の「手前柿酢」の出来上がりです。
ぜひ、お試しあれ。


 
 

★栗の季節――里山の恵み

ナマグリ渋皮煮
       里山に栗が落ちている          渋皮煮にしてみた

里山にはもともと山栗が自生していましたが、会員がかなり前に植えた栗が育ち、今年は豊作で大きな実ができていました。
だれも収穫しないで落ちたままになっていましたから、いくつか拾ってきました。

どのくらいの時間、落ちたままになっていたか不明なので、収穫した栗は水に漬けて虫がいないかを確認します。
浮いてしまったり、虫が出てきたり、穴が開いている栗は残念ながら廃棄です。

翌日、よく天日乾燥したうえで、新聞紙に包んで冷蔵庫のチルド室で一週間は保管します。
すると寒くなったと勘違いした栗はみずから糖分を作って凍結しないようにします。
つまり甘みが増します。
一週間ほど食べるのを我慢すれば、たしかに待った価値はあって甘くなります。

一番簡単な食べ方は蒸すか、ゆでて包丁で半分に切ってスプーンでかき出して食べます。
一番豪華な食べ方は渋皮煮でしょうか。

沸騰したお湯につけてから鬼皮を包丁でむくと割と皮むきが簡単です。
渋皮はもちろん渋いので、たっぷりの湯で何度もゆでこぼします。今回は3回。
ゆで汁が真っ黒になるので驚きますが、栗が黒く染まることはありません。
重曹は使っても使わなくとも構いません。

ゆで汁の色がが薄くなったら、熱のあるうちに砂糖を加えます。
レシピの70%程度の方が、栗本来の味が楽しめます。
冷えるにしたがって味がしみこみますから、そのまま一晩おけば出来上がり。

ちょっと最後の煮汁が多かったけれど、汁は汁で十分おいしくいただけます。


 
 

★ギンナン--里山の恵み

ギンナン
    巨大低気圧の後、ギンナンの実が散乱
銀杏2
    果肉を除去して天日干し

先だっての大雨ではいすみ市でも避難勧告が出された地域があり、知人には心配かけました。
幸い当地ではさほどではなく、ちょっとした雲の厚みの気まぐれで地域差が大きいようです。

その翌日、散歩をしていると道路にたくさんの銀杏の実、ギンナンが側溝近くに並んでいました。
どうやら、避難地域指定所になっているやや高台のお寺の銀杏のギンナンが落ちて流れ、そこにたどり着いたらしい。
その無住職のお寺まで見に行くと、もう無数の落下したギンナンだらけでした。

こりゃ幸いとバケツ、チリ取り、熊手を持って出直し、もう一攫千金状態で収穫しました。
もっとも夫婦二人暮らしですから、食べられる量、収穫量はほどほどですが。

地元の人でもギンナンを拾う人は減ったようです。
わたしが毎年狙っていた某地区の神社のイチョウは先だって高さが半分で切られました。
ギンナンの始末が大変だから切ってしまったとは、地元の知人の話です。

ギンナンは良いけれど、その果肉の腐臭がいたたまれない――その通りヒドイものです。
ギンナンの実のひどさを知ったのは某大学の並木道でした。
学生さんは食べないのですかねぇ。

ギンナンの入ったバケツに水を満たし、一日置きます。果肉がより柔らかくなります。
実と果肉とをビニール手袋した手でひねりつぶして分けます。
実にはまだしつこく果肉片がついていますから、できるだけ流水で落とします。
除去した果肉は地中埋設が一番良い。腐敗臭が気になりません。

天日乾燥したギンナンの一番簡単な食べ方は、封筒に入れて電子レンジでチン。
600wで50秒。超簡単。

下準備は必要です。じゃないと大爆発してしまいます。
ペンチまたはニッパでギンナンをはさんで割って、ヒビ割れしておく必要があります。
まな板の上に指でつまんで縦に置き、上からハンマーで直撃してもひび割れします。

エメラルドグリーンのすっきりした透明感ともっちりした食感が身上ですね。
もっとも薄茶色の薄皮が興ざめですが、わたしは気になりません。

見栄えを気にしたり、インスタ映えを気にするなら「湯がけ」ば 薄皮ははがれます。
そんなギンナンは宝石のように美しく、味わいがあります。
塩を振るとよけいおいしいといいますが、振らなくとも十分おいしいと思います。

毎日、少しずつ頂くのが良いようです。
でもこれから寒い季節を迎えるので、串刺しにしておでんに入れるとか、茶わん蒸しにちょこっと入れるとかすると、少し豪華な気分でうれしいですね。

そんな日のために余ったギンナンはジップロックに入れて冷凍保存しておくことにしましょう。


 

★クルミの割り方――里山の恵み

くるみ1くるみ2

毎月出かけている「里山の会」のフィールドには大きなクルミの木があります。
先日の猛烈な雨で、その実がたくさん落ちてしまい、泥まみれになっていたのを会員が拾って洗って分けてくれました。

いくつかもらってきて、もう一度良く洗い、天日で乾燥してから割りました。
割り方にはコツがあり、ハンマーでたたいたくらいでは割れません。

我が家のまな板に、ちょうどあつらえたような穴がありました。
この穴にクルミを立てて入れ、かたい殻の合わせ目の筋に画像のように包丁の刃尻を当て、上から軽くハンマーでたたけばパカッと開きます。
包丁の刃尻以外の部分を使うと刃がこぼれたりしたら大損害。刃尻で行うべし。
クルミを指で支えて包丁を当てる――そんな危険のことはしてはいけません。

ちょうどよい穴がなければどうしますか?
水にぬらしたお絞りを絞ってたたんで丸く渦巻き状にしてまな板に載せ、その中央にクルミを押し込めば立ちます。

マイナスドライバーなら刃こぼれの心配はないけれど、うまくすき間に当てるのにコツがある。
クルミをフライパンでロースト(乾煎り)すると、殻にわずかなすき間が開きます。
そこにドライバーを差し込んでひねれば簡単に二つに割れます。
マイナスドライーバーだけで割ろうとする人は、ひと手間かけてローストしてからが良いと思います。
電子レンジやオーブントースターではうまくローストできないという話です。

さて、二つに割れた実からクルミを取り出すのは楊枝が一番使いやすい。
上手くいけばポロリとクルミがとれます。
上手くいかなければほじり出すことになります。

生で食べるか、ローストするか、一長一短ありますが、崩れちゃった実をローストするのも、なんか気乗りしません。
わたしはいつも生のままで頂きます。
ほのかに甘味があっておいしいと思います。
特に山野でタダで手に入れたものは、それだけで特別においしく感じるものです。

*****

先だって面白い画像を見つけました。
カタルーニャ独立運動の旗を掲げるクレヨンしんちゃんです。
     しんちゃん  ”カタルーニャ 独立” と書いてあります。

しんちゃんの服の色合いがカタルーニャのシンボルカラーと同じで、画像の図柄が独立派市民のTシャツに描かれていたりします。
現地ではクレヨンしんちゃんなど日本のアニメが大人気だそうです。
独立を応援したくなりますが、現実的にはすべてのEU諸国の承認が必要で、スペインとの関連で難しい局面を迎えそうです。


 

★キンモクセイの香り

キンモクセイ
     東京から2週間遅れでキンモクセイが満開になった

小学生だったころ、展覧会などで金賞・銀賞・銅賞の次が佳作でした。
だから 「佳作」 とは残念賞ぐらいの意味だと思っていました。

一方、同級生に圭子さん、桂子さんという人がいて、ヨシコさんかケイコさんでした。
桂とか圭が素晴らしいという意味であることはずいぶん経ってから知りました。

中国に桂林という風光明媚な観光地があり、ずいぶん前に行ったことがあります。
山水画のような景色とともに有名なのはキンモクセイの町ということでした。
その季節になるとキンモクセイの香りに町中が包まれ、だから 「桂林」 だと聞きました。

キンモクセイは中国語で丹桂とか桂花といいます。
見目麗しく香り高い赤い花が咲く樹木という意味ですね。

キンモクセイは外来種で、江戸時代に日本に輸入されました。
香り高い庭樹として珍重されましたが、昭和の頃なると庶民の家庭にも普及し、汲み取り式便所の悪臭をごまかすために便所の周囲に植えられるようになったそうです。

化学合成の香料は臭いが強すぎぎて、嫌いだという人は多くいます。
洗剤だか香料だかのCMも臭いがきつそうです。
そんな人が電車の中で隣にでもいると、もう“香害“だという人の気持ちもわかります。

やはり自然な香り、ほのかな香りが一番良い。

車で通りすぎれば香りも何も気づきません。
散歩の途中でキンモクセイの香りがすると、おや、どこだろうと探してみたくなります。
キンモクセイの香りがただよってくると、もう秋だなぁと実感します。