★シロバナサクラタデ(白花桜蓼)

白花桜蓼

昔、庭にゴザを敷いてのおままごとの定番はアカマンマでした。
アカマンマの標準和名はイヌタデ(犬蓼)で、画像はそのアカマンマ、タデの仲間で、シロバナサクラタデ。
白いからシロマンマというかと思いきや、そうはいきません。

湿地帯に咲くのでアカマンマほど身近な植物ではなく、大型なので手に取りにくく、花粒がアカマンマほどズラリと並んではいないなどの理由で、おままごとには使われませんでした。

白いタデは三種類ほどあって、シロバナタデ、サクラタデ、シロバナサクラタデ。
もし、シロマンマのあだ名を付けるとすればシロバナタデでしょう。
アカマンマよりはずっと大型で、花粒が白で蜜にならぶ。花穂が垂れ下がります。

サクラタデは名前の通り、花が咲けば桜に似た形で色も薄いピンク。草丈は1mを超す。穂に着く花は間隔がややまだらで、花穂はまっすぐが多いが、長い花穂だと垂れ下がる。

画像のシロバナサクラタデは、サクラタデの白花変種なのでしょうか。なかなか区別が難しい。花は白、花穂は曲線を描きます。

画像は休耕田になっていた場所の林縁で見つけました。
強制的に稲作を禁じる減反政策によって、立地条件の良くない田んぼから農家は手放しました。
その多くがあまり日が当たらず、水はけの悪い湿田です。
そんな場所にミゾソバやシロバナサクラタデが咲いています。
ガマも昨年よりずっと生育場所を広げました。
豊かな自然が回復するのはうれしいことですが、農業が衰退していくのを目の当たりにするのはつらいことです。

タデの仲間はけっこう多いと田舎に引っ越ししてから知りました。
“蓼食う虫も好きずき“のタデはヤナギタデで、刺身のツマに使われます。
シソの実に似た紫色のツマがヤナギタデの実です。
これも湿地に咲くそうですから、今度見つけてみたいものです。

何有荘で毎年育てているルバーブもタデの仲間でした。
ソレルはスイバの仲間で、これもタデの仲間。
シュウ酸が多量に含まれているので大量に食べる人はいませんが、少しならその辛さ、苦さを好む人がいるようです。
そして、そんな葉を食い荒らす虫も確かにいます。
他の虫が嫌う葉を食草にするのは確実に生き残るための戦略なのでしょう。

****

いすみ市には「千葉県いすみ環境と文化のさとセンター」というネイチャーセンターがあります。
そこの機関紙『さとのかぜ』に、「自然の力と上手に付き合う暮らし方」という表題で、寄稿しています。もしよろしかったらご一読ください。
             「さとのかぜ」閲覧目次→●  N0196と 197です。


 
スポンサーサイト

★海の幸――カサゴの煮つけ

カサゴ2
     皮が破れないようにきれいに煮つけるのはむずかしい。

カサゴは見てくれが悪い。
頭が大きすぎて身が少ない。頭も肌もゴツゴツと腫れあがっている感じ。ヒレはトゲトゲ。全体的に黒くくすんだ茶色。

昔の人に恐れられた伝染病に“瘡”カサ があります。皮膚にできものができ、高熱を発して死に至り、治癒しても醜いケロイドが残ります。
そのカサに罹患した魚みたいだというので カサゴ。
江戸時代はろくろく食べもせずに捨てられた魚だったと言います。

ところが今じゃ高級魚。
白身にしては脂が多く、身締まりがよく身離れも良い。
刺身に塩焼き、から揚げ、煮付け、鍋物と何にしてもおいしい魚です。

その高級魚がどうして手に入ったかというと、大原のイセエビ漁師さんの網に引っ掛かっていたからと分けていただきました。
バンザイ!! です。

 カサゴの煮つけ

【煮汁】 ①醤油②酒③味醂④水=各大さじ2 ⑤砂糖大さじ1 ⑥生姜、小葱など

【作り方】
  1.ウロコ、内臓を取り、綺麗に洗ってペーパータオルテで拭き、飾り包丁を入れておく。
  2.煮汁材料を全部鍋に入れひと煮たち。
  3.魚を入れ、落し蓋をして、中火で15分程で、できあがり。

外房のいすみ市は海、山、里の恵みが豊かで、温暖な土地柄です。
住んでいる人々はみんな気さくで親切です。
先だっては山の恵みでイノシシ、今週は海の恵みのカサゴ--そんな地域の暮らしがここにはあります。


  

★南方系が進出――ツマグロヒョウモン

豹紋蝶
     黄色に黒ドットの豹紋(ヒョウモン)柄の蝶
庭に数羽の豹紋蝶が舞っていました。
なかなか良いアングルで画像が撮れず、やっと撮ったのが上の画像。
プリントにして調べ、たぶん、ツマグロヒョウモンの雄だと判断しました。

南方系の蝶で、地球温暖化にともなって徐々に生息地域を南から北へ広げてきました。
環境省によれば2009年には神奈川・東京・埼玉で多数発見されていますが 千葉県はそうでもありません。
ヒートアイランド現象で都会地の冬が寒くなくなったのに対し、千葉県はまだ寒かったのかもしれません。

わたしがいすみ市でこの蝶を初見したのは4~5年前です。
今年2016年には千葉県でも多数発見されているのではないでしょうか。
今では北関東、南東北まで広がっています。

南方系の "紋黄揚羽" (モンキアゲハ)はもういすみ市では珍しくありません。
"長崎揚羽" (ナガサキアゲハ)も時々見かけるようになりました。

地球温暖化が進んでいることは蝶の分布範囲が知らせてくれています。
巨大台風、猛烈な集中豪雨、旱魃(カンバツ)などの異常気象も温暖化のせいだと言われています。
先だってのニュースでは、海水面上昇でフロリダ海岸が水没の危機だそうです。

それなのにトランプ候補は「温暖化なんてウソだ」と息巻いています。
養老孟司さんの『バカの壁』によると、人は不都合なことを心理的にシャットアウトして知ろうとしない、認めないのだそうです。
メキシコ国境の壁どころか、トランプ氏の脳内にはバカの壁が強固に構築されているに違いありません。

この日(10/26) は10月下旬なのに27℃もあり、夏日で汗をかきました。
その陽気に浮かれて蝶が舞い出たのでしょう。
真冬でも天気が良いと 越冬中の蝶が日向ぼっこに出てきます。
温暖化だろうと何だろうと、蝶はその自然環境に合わせてふるまいます。


 
 

★アチャー、クレーン車横転しちゃったヨ

横転
   横転したクレーン車を後から撮影、クレーンが右の貯水池に落ちている

ガチャーンという大きな衝突音がしたので、何事かと思って外に出てみるとクレーン車が画像のように横転していました。

何有荘前から続くこの道は幅4mほどの細道で、道の左右はどちらも農業用貯水池。
つまり二つの貯水池を区切る堤防上が道路になっています。
そのまま進めば太東埼灯台に至ります。

この道路は道路法が適用されない道路、即ち法定外道路であり、地番もなく、赤道(アカミチ)と言われる里道です。
何有荘の土地を購入するとき、公図が昔からの手書きで、土地は山林原野、道路は赤道とされていたのでびっくりした思い出があります。
赤道なんて初耳でした。

最近、近所で耕作放棄地を埋め立て造成する工事が始まると、大型ダンプが頻繁に行き来するようになりました。
そんな道ですから簡易舗装の道はすぐにグチャグチャにひび割れ崩れてきました。

道路の崩壊を防ぐためにでしょう。造成業者は1.5m×6mぐらいの鉄板を何枚も道路に敷き詰めるべく、画像のダンプに鉄板を載せ、クレーンで鉄板を下ろし始めたときに事故が起きたようです。

けが人はいなかったか、110番、119番を呼ぼうかと訊きましたが、大丈夫だということで見守りました。
右側ガードレールは完全につぶれています。鉄板も道路右斜面にクレーンと共に倒れこんでいます。ダンプは倒れながら少し前方に動いたのでしょうか。アウトリガーを設置した跡が後方にこすれた跡として地面に残っています。

アウトリガーとはクレーン使用時にダンプを安定させるために横に張り出す脚です。
シロウトのわたしが察するに、架台から鉄板を吊り上げ地面におろし際に、クレーンの角度を間違えたか、その時に突風が吹いて計算外の荷重がかかったか、アウトリガーの地盤が緩かったか――。

工事関係者がしだいに集まってきてワイワイ話し合っていますが、笑顔なのはケガ人が誰もいなかったからでしょう。
やがて救出のための大型ショベルカーが来て上手にダンプを正常位置に戻しました。
鉄板もショベルカーが引き上げました。
ショベルにワイヤーを引っ掛けるフックが付いているのも初めて知りました。

その後、夜遅くまで、当初の目的である鉄板を道路に敷き詰める作業が続きました。
とうとうお巡りさんは来ませんでした。呼ばなかったのでしょう。
横転したのが午前11時ごろで、作業終了が午後8頃でしたから、大変でしたね。
もちろん、その間、この道は事実上の通行止めでした。

何事もない田舎でもたまには変事があるという野次馬のレポートでした。



 

★猫が愛するハーブ

キャットニップ
     キャットニップ catnip シソ科

猫にマタタビと言いますが、マタタビは絶大な効果を表します。(薬局で売っています)
そのマタタビ同様の効果があると言われるのが画像のキャットニップ。
しかし、何有荘の庭に出入りしているノラ猫はたいして興味を持ちません。

キャットは猫。ニップは噛む。
キャットニップで「猫が嚙む草」ぐらいの意味でしょうか。
たしかに、時々、葉を嚙んではいますが、格別に恍惚の表情を浮かべるわけではありません。
たまたまそこにあるから、噛んでみた程度のしぐさです。
ま、個体差もあり、キャットニップが大好きという猫もいるらしく、ネットには様々な画像がアップされていますから、興味がある方はご検索ください。

和名にすると、犬薄荷 イヌハッカ 。猫が犬になってしまうのが面白い。
ハッカとしてはたいしたことはないという意味で、頭に犬が付いてイヌハッカ。

ペパーミントやスペアミントと比べると確かにハッカ成分は穏やかというか、薄い。
本当は猫専用ではなく、ハーブとして調理にもティーにも使います。
しかし、どうも名前が気になり、使う気にはなれません。猫がかじっているし。

その季節になると薄紫色のシソ科特有の花を咲かせます。
他のミントのように庭中はびこるということもありませんから、毎年、庭の端っこで花を咲かせています。
今年は台風の影響かしら、今になっても元気に若い葉を広げています。

******

ローゼル
     ローゼルの萼(ガク)のドライ

今年のローゼルの出来はあまりよくありません。
すこしティーにしてみました。
例年ならば湯を注いだ途端に湯が赤く染まるのですが、湯につけておいても余り色が出てきません。
口に含んでみると うすぼんやりした味で、切れのある酸味がありません。

今年は商品にして地元の祭りに出品するのはあきらめました。
毛虫に葉をかじられ、台風で葉を飛ばされ、生育不良だったからだと思われます。


 
 

★1尾77円のサンマ、生姜煮

サンマ

1尾300円もした今年のサンマもようやく値が落ち着き、特売で1尾77円でした。
刺身用と書いてあり新鮮です。大きさも標準的。売り切れないうちにと買いに行きました。

今回は骨まで柔らかくなって食べられる圧力鍋(活力鍋)で調理します。

【材料】(4人分) ①サンマ 4尾  ②生姜 ひと片
       煮汁 ①酒・醤油・味醂・水各50cc。 ②砂糖大さじ1

【作り方】
  1.頭・ハラワタ・尾を落とし、きれいに洗い、2〜4等分に筒切りにする。
  2.クッキングペーパーで水気をふく。生姜は千切りまたは薄切りにする。
  3.活力鍋に生姜と煮汁の材料をすべて入れていったん沸騰させる。
  4.サンマを入れ再び点火。錘は赤色(高圧)。
  5.錘が振れたら弱火で15分。火を止めて余熱調理。放置して自然冷却。

今回は1尾を2分割だったけれど、やはり定番の4分割が食べやすいと思います。
煮るときに梅干しを2個たたいて入れると梅干し味の素敵な煮物になります。
サンマのハラワタは食べられるので好きな人がいます。抜かなくてもOKです。
頭や尾からもダシが出ます。切り落とさないのも一興です。

『目黒のサンマ』という有名な落語があります。
江戸城ではサンマは食べないので、「ベラボーメェ。こんなにウマイ魚を将軍様は食べネーンダトヨ。」という庶民の口惜しさと反感が背景にあります。
そんな思いが『目黒のサンマ』という傑作落語になりました。

将軍様より庶民の方がずっと良い。
焼き魚に煮魚。安くて旬のサンマの出来立てほどウマイものはない。
それは決して負け惜しみではなく、庶民の本音です。
庶民で良かったとつくづく思う秋の料理です。

*****

鳥取の地震には驚きました。震度6弱とは…。
しかも活断層が知られていない地域。
死者が出なかったのは奇跡です。被害の全貌はこれから明らかになることでしょう。

先だって(10/20)の千葉県北東部地震では、何有荘の体感震度では震度3でしたが、発表は震度2でした。
震度計があるのは大原の市役所付近で岩盤がしっかりしているので、毎回、周囲の市町村より低めに出る傾向があります。
それはともかく、千葉の地震は某サイトで予知されていました。だから地震があったことより、予知が当たったことに注目しています。10月中・下旬という話でしたから。

房総もいよいよ本番が近いようです。
そのサイト情報がどれくらい信頼できるのか、メドが立ったらご紹介したいと思います。


  

★なるほど、センニンソウだ

センニンノウ
   5~6個の種に細長いヒゲがつく

八月中旬には真っ白な花でとても目を引いたセンニンソウも枯れる季節になると、周囲の藪に埋もれて目立ちません。
だからこの種は、確かこの辺に咲いていたぞと見当をつけ、目を皿のようにして見つけたものです。

ほとんど枯れているのに茎を切るとまだ白い液が出てきます。
この液がクセモノで、有毒。素手で触るとかぶれます。
花瓶にさしても水の吸い上げが悪く、葉は一日でしおれてしまいます。
それで画像は葉だけ、撮影のために今切り取ったものです。

花だけの時は、どこがセンニンソウ(仙人草)だ、と不思議がられる名前ですが、
こうして種にヒゲが付いた現物を見るとなるほど、と思います。
花が満開時の様子はこちら→●

5~6個の種は天気の良い日が続くと、ひとつずつこぼれ落ち、風に吹かれて飛んでいくのでしょう。
何有荘の庭にもいつの間にか居つくようになりましたが、邪魔ですから削除されます。
野の草は野にあってこそ価値があり、庭や菜園には似合いません。

*****

アカタテハ
         アカタテハ

夏日になった昨日(10/20)は26℃。
台風のせいで二度咲きしている庭のブッドレアにアカタテハが来ました。

上翅のツマ(ハジッコ)の赤黒白の三色が特にバランス良く素敵です。翅裏の模様も複雑微妙で奥ゆかしい。全体的にりりしい感じがして好きなチョウです。

ツマが破損しているのは、生まれてこの方、様々な困難を切り抜けてきたことを示しています。
アカタテハは成虫で越冬するので、春夏秋冬いつでも見られますが、秋が一番個体数が多く、秋のチョウという印象があります。
ひらひら飛んでいると、まるで枯葉が風に吹かれているのかと思います。



 

★秋の薬草、ゲンノショウコ

ゲンノショウコ
      白花のゲンノショウコ

春を告げる小さな花と言えばキャッツアイの別名を持つオオイヌノフグリ。
秋を告げる小さな花と言えば画像のゲンノショウコでしょうか。
いすみ市では野原、道端、空き地など、どこにでも見られます。

直径1cmほどの小さな花ですが、昔から優秀な薬草として知られていました。
全草を煎じて飲めばたちまちに効くというので、現の証拠(ゲンノショウコ)、たちまち草、医者いらずなど様々に言われてきましたが、今ではゲンノショウコが標準和名になっています。

現代社会では医療制度が発達し、医薬品も気楽に手に入る時代ですから、今時、薬草として煎じて飲む人はいなくなりました。
それでも飲んでみたいという人は、茎葉を乾燥させてハーブティーみたいに浸出していただくのが良いようです。
煎じるよりはマイルドになり、のど越しがさわやかになるとある人が言っていました。

いわゆる雑草はいすみ市でも圧倒的に外来植物が多い中で、昔から日本人に親しまれてきた可憐な花が生き延びていることはうれしいことです。

少し山道に入るとホトトギスやトリカブトに出会えます。
ホトギトストリカブト
     ホトトギス            トリカブト

今年も咲いているかと期待しながら歩いているときに、ふと出会えると旧友に再会したような感激を覚えます。
野草は自然状態で見るのが一番美しいし、似合うと思います。

太東灯台への道では草刈り機でやられちゃうことが多いのですが、ホトトギスは頑張って茎葉をわずかに伸ばし花を咲かせていました。
できれば野草は刈らず、刈り残してもらいたいと思うのはわがままでしょうか。
散歩道の雑草を退治するのと野草を守ることを両立することは、とても難しいようです。

園芸店ではタイワンホトトギスの苗が売られ、日本のホトトギスよりも豪華なので人気があるようです。
でもこういう時はとたんにナショナリストになって、日本在来種の方が清楚でスッキリしており素敵だよ、だなんてエコヒイキしたくなります。


 
 

★柚子の残渣(ザンサ)はどうする?

柚子1
    柚子胡椒作りで皮をはがれた青柚子

柚子の大きさは色々です。
何有荘の柚子はピンポン玉ぐらいですが、市販の柚子はミカン大ぐらいが普通です。
世の中には巨大なシシユズ(獅子柚子)なんかもあります。

ピンポン玉ぐらいの柚子の皮を柚子胡椒に使った残りは捨てますか?
いえいえ、どうしてモッタイナイ。

二つ切りにしてレモン絞り器で絞れば柚子酢がわずかですか取れます。
柚子の産地ではお酢など買わず、1年中柚子酢で済ますそうですから、利用しない手はありません。
少々の塩を加えると長期保存に耐えるようです。
酢飯にドレッシングに何でも使えますから、何有荘でも真似して使います。

汁を絞ったカスは捨てますか?
いえいえ、どうしてモッタイナイ。

柚子酢を絞る時にたくさんの種も取れます。
この種を集めて焼酎(35度)漬けておけば、優秀なローションになります。
柚子ローションは毎年作り、風呂上りに活躍しています。
肌がすべすべになり、掻痒感がおさまり、何か少々若返った感じがしますからお試しあれ。

汁も種も除いたカスは捨てますか?
いえいえ、どうしてモッタイナイ。

ワタと小袋が残っています。
中~大の柚子ならば甘煮にする利用法があります。
ワタと小袋の甘煮は知人の実家でご馳走になり、その“始末”の仕方と味に感激した思い出があります。
しかし、なにせピンポン玉大ですからね。利用しにくい。

もっとも簡単な方法は柚子湯です。
100均の洗濯ネットに入れてお風呂に入れれば、見てくれは悪いですが、しっとりして香りもある立派な柚子湯です。
捨てるのは、それからでも遅くない。

さて、今回は柚子湯にするのもモッタイナイと考え、刻んで種と一緒に焼酎漬けにしてみました、(画像)
初めての経験ですが、柚子種ローションより優れているかどうか。
もしも優れていれば、今後もそうしてみるつもりです。

さて、そのローションのカスはどうする?
捨てたりしません。生ごみ堆肥で、土に返します。
    柚子ローション
         種・皮・小袋のローション       ゆず酢

 

★手作り『柚子胡椒』

柚子胡椒
    青柚子は自宅の庭と里山で、唐辛子は直販所でゲット

【材料】 ①唐辛子の青い皮30g ②柚子の青い皮26g ③塩10g

【作り方】
  1.唐辛子も柚子も良く洗って水分を拭いて乾かす。
  2.(ゴーグル、使い捨ての薄手の手袋用意。素手だと後でひどい目に合う)
    唐辛子のヘタ切り落とし、縦半分切り。種と白い筋を取る。
  3.みじん切りにしてさらにフープロで、さらにすり鉢で摺る。
  4.柚子の青皮は摺り下ろすのが簡単。塩を混ぜる。
  5.唐辛子のすり鉢に摺った柚子塩、そして柚子果汁半個分を入れる。
  6.もう一度丁寧に摺り、消毒した保存瓶に入れて出来上がり。冷蔵庫保管。
    1週間後からが食べごろ
柚子胡椒2
    50mlビンで二つできました

九州四国のローカルフードであった柚子胡椒も今や全国区ですね。
隣町の睦沢でも生産販売するようになりました。

関東の人間は、どこが胡椒だ?と気になります。
胡椒はラーメン、唐辛子はウドンや漬物というのが定番でした。
やがて食生活が豊かになり、白胡椒、黒胡椒を使い分けるようになりました。

ところで、赤胡椒 をご存知ですか?
赤胡椒、つまり red pepper レッドペッパー を辞書で引けば唐辛子と出てきます。

唐辛子と胡椒では原材料が違うのに、広い意味で胡椒 ペッパー の仲間だと信じられてきた歴史的な背景がありました。
九州四国の人が唐辛子を胡椒と呼ぶのは、南蛮渡来の調味料だったころからの古い習慣でした。
千葉県では唐辛子をナンバン、南蛮と呼ぶことがあり、驚きました。
そういう歴史があるのだから、柚子+唐辛子を 『柚子胡椒』 と呼ぶのを関東の人間も受け入れるべきでしょう。

さてまた、どうでもいい話ですが、
カレーライスとライスカレー、どちらが正しいかと話題になることがあります。
詳しいことは省いて正解を言えば、日本語的にはカレーライスです。

ビーフカレー、シーフードカレー、ポークカレーという表記を応用するなら、ライスカレーは米を具材にしたカレーになってしまいます。
逆に、チキンライス、タコライス、オムライスと言えば、ご飯が主の味付き料理だと想像がつきます。

何が言いたいかと言うと、柚子胡椒は決して胡椒柚子ではないということです。
主役は胡椒(トウガラシ)であり、柚子ではないということです。
だから素材の量や比率は人によって様々ですが、唐辛子の量が半分以上を占めないと
柚子胡椒、つまり柚子味の胡椒とは言えません。
その原則を守れば、何が何gなどこだわることはありません。
ひょっとすると失敗作から、今まで以上の作品が世に出るかもしれません。