★ガガイモの花は愛らしいと思う

ガガイモ
   ガガイモはツル性の植物で、他の植物に覆いかぶさって花が咲く

ヘクソカズラやセンニンソウに交じって咲いています。
山芋の葉によく似た葉です。
この花は何だろうと思えば、たぶん、このガガイモでしょう。

わたしがガガイモに興味を持ったのは日本神話を読んでから。
神話にはスクナヒコナ(少名毘古那)という神様がいます。

この神様はガガイモの実の殻で作った船に乗って登場し、オオナムチ(大国主の別名)とペアになって、日本の国土と産業の基礎を作り終えると、粟(アワ)の茎に乗り、弾かれて常世(トコヨ)の国へ帰ったとされる、きわめて小さな神様です。

この話を読んだ時から、ガガイモってどんな花が咲き、どんな実がなるのだろうとずっと思ってきました。
昨年、ようやく太東埼灯台への道で見つけ、今年もまた出会うことができました。

神話時代から日本の人々に親しまれた植物です。
おそらく、スクナヒコナとは穀物の化身、象徴でしょう。
だから国土を象徴するオオナムチとペアになって活躍しました。

スクナヒコナは穀物の神様ですから農業技術の神様であり、薬草や医薬の神様であり、さらにはお酒や温泉の神様でもあります。
東日本ではあまり知られていない神様ですが、西日本では各地で今日でも尊敬されています。

兵庫県南西部に堲岡(ハニオカ)の里というところがあります。ハニとは粘土のことですから「粘土の岡」という意味になります。
昨年、ブログで知り合ったNさんのご厚意に甘えて兵庫を訪れた際に、この堲岡の里の日吉神社に参拝したのは懐かしい思い出です。

堲岡の里という名前の由来が『播磨国風土記』(713年)にあります。
オオナムチとスクナヒコナが我慢比べをすることになり、オオナムチは大便を我慢し、スクナヒコナは大量のハニを運び、どちらが先にネを上げるかの競争です。
二人はこの場所で同時にgive up し、大便をし、ハニを投げ捨てた。それが今日、山となり岩となり残っているので堲岡というのだとあります。

こんなばかげた話で国土ができたと昔の人は信じたのでしょうかね。
そうだとしたら、おおらかな話じゃないですか。

『伊予国風土記』にはオオナムチが病に倒れたスクナヒコナを道後の温泉の湯につけたところ、たちまち病気が治ったと伝えています。

拾い上げればきりがありません。
そんなスクナヒコナが登場したのはガガイモの実の殻でできた船。
そんな船を見てみたいと思えども、秋になるとすっかり忘れてしまい、その実は雑草に隠れてしまいます。
今年こそはカレンダーにメモして、見つける努力をしてみましょう。


 
 
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★台風10号、いすみ市は空振り 

ローゼル
     ローゼルは暴風対策をしっかり

支柱を深く差し込み、横木を渡し、はしご状にロープをはり、さらにアンカーロープをとって暴風対策をしました。

前回の9号の時は、庭の柿の木は斜めになり、レモンバーベナは根こそぎひっくり返りました。
ご近所様では屋根瓦が飛んだり、屋根の一部がはがされたり割れたり、倉庫が倒れたり、塀がどこかへ飛んで行ったり…
考えもしなかったのですが、梨農家さんは出荷直前の梨が大被害だったそうです。

それでも洪水、浸水、土砂災害がなかったのは幸いでした。
この数日間、9号の後始末と10号対策で追われました。

昨日、月一の病院で看護士さんが「また台風でイヤネ。本当に来るのかしら」と言っていました。
わたしは、今回は大丈夫だろうと答えました。
進路予想円の東北側に実進路がずれていると思っていましたから。

さて、いすみ市の防災担当者は前回以上に手回しが早かった。
土曜29日の午前中、10:47に気象庁から波浪警報がいすみ市に発令されると、大雨洪水警報がまだ発令されていないのに、18:00に『避難準備情報』を出しました。

この情報をいち早くキャッチしたのがYahooで、下記画像が画面に出ました。
jpegデスクトップ

わたしがこの画面を見たのが18:50。
慌てていすみ市の防災サイトを見ましたが、何の記載もまだありません。

後ほどアップされた情報によれば、18:00には市内3カ所に避難所を開設したとありますから、その開設作業に忙しく、ネットにアップする暇がなかったのでしょうか?。

避難所を開設した3時間35分後=21:35に、気象庁はいすみ市に大雨・洪水警報発令。
大雨・洪水警報が今は出ていないが必ず出るに違いないと、担当者は早めに手配したのでしょう。その見込みは当たりました。

もっともこの時点で『避難準備情報』を出したのは千葉県でいすみ市だけでした。
翌日、台風が近づいても避難準備とか避難指示を出した千葉県の自治体はありません。
いすみ市だけが先走った感はいなめません。
けっきょく、たいしたことなく日曜日には解除されました。

いすみ市は千葉県で唯一『避準備難情報」が出された自治体です。
担当者は近隣自治体と比べて、いったいどこがそんなに危険な地域だと判断したのでしょうか。

市内全域ではなく、ある地域のある場所が『土砂災害』の危険がある――ということで『避難準備情報』が出されたようです。
その地域はどこか、――ハザードマップで確認できます。

つまり、いすみ市に避難準備情報が出されたとYahooやNHKで流れても大多数には心配ないようです。
だって、今回は波浪警報だけなのに避難準備だったのですよ。

気が早くて慎重なのは鈍感よりは良いことですが、ちょっとね。何言ってんだか。
洪水、浸水危険地域もハザードマップで指摘されています。
今回、前回の台風で、その辺の言及は市からありませんでした。

今回はどんな台風なのか、どの地域が危険なのか、市の情報、気象庁の発表に依存せずに、市民が自主的に適切に判断したいものです。

ついでに、TV報道でイラッとしたことをもう一つ。
あるチャンネルでは 『1年でもっとも潮位の高い大潮のため』海岸に近づくなと繰り返し報道していました。

満月・新月前後は大潮で潮位が高くなりますが、8月下旬が1年で一番潮位が高くなるとは思ってもいませんでした。
調べ直してみると石巻の場合、今年8/30は標準より+138cm。ところが9/19は+158cm。
やはり、お彼岸の頃の満月、新月の頃の方が潮位が高い。

どうして8月下旬なのに 『1年でもっとも潮位が高い』と報道するのだろうか。
その報道は間違っていると局内部から指摘がないのだろうか。
外部からの指摘はないのだろうか。
いずれにしても報道を素直にそのままに信じるのは危険です。


 

★あれもナス、これもナス、みんなナス。

ナス
    a.b.c.d.e 色も大きさも形が違ってもみんなナス。頂き物です。

もうずいぶん昔になりますが、新聞に次のような投稿記事がありました。
小学生のテストで、様々な野菜のイラストがあり、その名前を答えます。
ナスのイラストにナスビと書いたら×だった。はたしてナスビは誤答なのだろうかという趣旨だったと思います。

その先生はナスの本名がナスビで、ナスは略称語だということを知らなかったのでしょう。
ナスと言うか、ナスビというか、住む地域によって異なります。

ナスビさんというタレントがエベレスト登頂に成功して話題になりました。
彼は福島県の出身で、福島や東北ではナスではなく、ナスビです。
顔が黒くて面長、親しみやすい人柄だからナスビさんなのでしょう。

子どもが間違えたとき、なぜ間違えたかを考えるのが教師の仕事です。
なぜナスビと答えたのか、そこに気が回れば、ナスビに×印をつけることはなかったことでしょう。
あるいは、模範解答が手元にあり、その通りに〇×をつけただけかもしれません。

相手が子どもであるからこそ、簡単に「バカじゃないの」なんて言ってはいけませんね。
正誤表や自分の常識の方が間違っているかもしれないという謙虚さはいつでも、だれにでも必要なことでしょう。

ナスを茄子と書いて、ナス(ナスビ)と読むのは不可能です。
奈良時代の正倉院文書には『奈須比』献上の記録があり、『奈須比』とはナスビのことだそうです。
つまりナスビは和名、和語ですから、奈良時代になって輸入された舶来作物ではなく、
もっと古くから列島で親しまれてきた作物だと推測できます。

茄子を中国語と韓国語で調べてみました。
中国語のナスビは茄子。チーズみたいに発音し、なんとも不可解。
韓国語では가지(カジ)ですから、それが茄子だとすればなんとなく納得出ます。

大陸で茄子という野菜が日本ではナスビという。
奈須比と書くのはちょっと野暮なので、茄子というハイカラな漢字を使うようになっても、話し言葉ではナスビという昔からの名前が通用したのでしょう。

やがて、宮中の女房言葉から、おナス という隠語が生まれ、さらに省略されてナスという単語が生まれて広まりました。

東北地方で、ナスビというのは少なくとも奈良時代以来の由緒ある単語でした。
文化の中心であった西日本では、ナスという流行り言葉が定着したのでしょう。
都から遠い地方の単語には、時として古い時代の日本語がそのまま保存されていることがあります。


 
 

★台風9号、直撃。庭はめちゃくちゃ

朝焼け
    朝4:30は みごとな朝焼け。前途多難の象徴か。

朝、4:20ごろ、防災無線の拡声器でたたき起こされました。
  「いすみ市に大雨洪水波浪警報が発令されました。
   土砂災害、低地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風に十分注意して下さい。」

市の人も大変です。たぶん昨夜から泊まり込みだったのでしょう。
操作に慣れていない防災無線だったのか、その音量の巨大さにびっくりしました。

あたりを見まわすとすごい朝焼けなので画像に収めました。
これだけの朝焼けはめったにありません。
もちろん、雨はなく風もなく、空は晴れ、不吉な予感。

間もなく、風雨が強まりました。
東からの暴風雨で、とと姉ちゃん のころは一層すさまじい暴風雨。
東側のタープとスダレ、北側のスダレは宙に舞うような姿。

やがて南風にかわり、南側の8mのタープはギューンギューンにしなっています。
こんな風は経験したことがありません。
こんな雨も経験したことがありません。
おそらく風速は30m/sを超え、雨量は80mm/hを超えていたのではないでしょうか。
窓から外を見ると、あらゆる樹木が折れそうに風になびき、あまりの雨量のため50m先がかすんで見えません。

台風の目が通り過ぎる12時を過ぎれば、台風一過になるかと思ったら甘かった。

暴風雨は緩急の差があるようになりましたが、午後6時半ごろまで続きました。
結果として、庭の野菜やハーブ類はなぎ倒され、
タープやすだれ、グリーンカーテンの骨組みはぐちゃぐちゃになり
庭に置いてあったあれこれの資材などがすっ飛びました。

一番の被害は手作りPostBox の屋根が飛ばされてしまったことでしょうか。
南房総市では、住居の屋根が飛んで無くなっちゃった家もあったのだから、ポストボックスぐらいで済んだのは まぁ良しとすべきでしょう。

もう一つ、我が家を我が家だと思っている野良猫用のボックスも飛んで行ってしまいましたが、これは回収できそうです。

そうそう、東側隣家が設置した我が家との境界金属製フェンスが3mほど破壊されてこちら側に落下しました。
それほどの東からの風圧だったわけでしょう。

避難指示が出されても避難しない人が多いそうですが、その人たちは過去の経験からこのくらいは大丈夫だろうと勝手に判断するのだそうです。
けっきょく、わたしもそうですね。
台風が来るのは数日前からわかっていたのですから、もう少し対策をしておくべきでした。


 
 

★ヘクソカズラ(屁糞蔓)とは、なんとも気の毒な

ヘクソカズラ
   白地に赤い小さな花 花びらが筒状になった合弁花

世の中にこんな気の毒な名前があるんですねぇ。
奈良時代はクソカズラという名だったのに、いつのまにか、「ヘ」までくっついて、今では標準和名が「ヘクソカズラ」。

野草の花としてはかわいい花だと思います。
――鬼も十八、番茶も出ばな、ヘクソカズラも花盛り――というのだそうです。

花の名を知らなかったころ、採集してきて図鑑で調べて驚きました。
――屁や糞便の臭い成分であるメルカブタンのひどい臭いがするのが名前の由来――

わたしが驚いたのはひどい名前だということよりも、そんな異臭はしなかったということです。
ハサミで細い茎をカットして採集しましたから、異臭には気づかなかったのかもしれません。

植物は動物のエサになることを拒否し、バラやタラノメのように鋭いトゲで身を守る種類があります。
エグ味やニガ味、辛味で武装している種類は多くあります。

究極の武装が毒を持つことでしょう。世に毒草は数々あります。
そしてこの花は異臭で武装し、馬やヤギなどが葉を食べた瞬間に揮発性のメルカブタンを生じ、『なんだこれ、腐ってる』と思わせて退散させる高等戦略です。

メルカブタンとは、かの有名なスカンクやイタチの強烈な屁の臭い。
都市ガスやプロパンガスにはガス漏れを検知しやすいように、メルカブタンが加えられていると言います。

ところが、上には上があるもので、この悪臭を屁とも思わぬ昆虫がいるのだそうで
その名は、ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ。
このアブラムシはヘクソカズラの汁を吸い、その悪臭を自分の武器に転用してしまうので、アブラムシの天敵であるテントウムシも寄り付かない、といいます。

この関係は、ウマノスズクサとジャコウアゲハに似ています。
毒草であるウマノスズクサは誰も食べないが、唯一ジャコウアゲハだけは毒に当たらず、毒を体内にため込み、自らが毒蝶となります。
そのため、スズメなどの小鳥類はジャコウアゲハを襲いません。

生存競争を生き抜くためには、あえて危険な狭い道を選び、それゆえ生き延びることに成功した種族です。

人間世界には、勿論そのままあてはまりませんが、多少は参考になります。
ピンチはチャンス。そこに生き残る一筋の道がある。

でもね。逆境にめげずと思いますが、多くの人は毒気にあたってアウト。
それもまた 人間らしくて、それでいいんじゃないかな。
情けないけど、みんなが英雄じゃないんだから。

大会4連覇をねらった吉田沙保里さんに、お母さんがこう言いました。
   “『霊長類最強』と言われても、私の娘です。人間です。”

01年から続いていた個人戦の連勝記録は「206」で途切れましたが、その間、206人が泣いたわけです。泣かせてきました。
その意味で彼女こそ真の英雄です。
そして、敗れたからこそ人間です。銀メダルは泣いて謝罪することはありません。
新しい時代が来たことを認め、新しいチャンプを寿ぎましょう。


 
 

★蒲(ガマ)の原は何やら魅力的だ

ガマ
   耕作放棄地が蒲の原になりつつある

数年前まで田んぼだった場所なのに、最近、稲は植えられていません。
夷隅川河口に近いせいでしょうか、耕作放棄地には葦原が茂り、中には蒲の群生も目立つようになってきました。

蒲と言えば、大国主命(オオクニヌシノミコト)と素兎(シロウサギ)の話が有名です。
ところがこの有名な話のほかには、蒲がからんだ物語はほとんど存在しないのです。
やっと見つけたのが「日本書紀」の景行紀五十三年の条。

―――日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の足跡を偲んで父・景行天皇が房総半島の安房の国に来た時、カクカクと鳴く鳥を見たいと海辺に出たがわからなかった。
かわりにハマグリを得た。そこで膳臣(カシワデノオミ)の遠祖である磐鹿(イワカ)六鴈(ムツカリ)が、蒲をたすきにして、調理して出すと、いたく気に入り、以後、朝廷の調理担当者に抜擢された―――

調理したムツカリさんを神様として祭る神社が千葉県にあります。
外房の千倉にある 「高家(タカベ)神社」 で、和食料理の神様として、その祭礼の日には調理師学校の生徒さんやすし職人など多くの板さん修行の人々で埋まります。

古式ゆかしく烏帽子(エボシ)に直垂(ヒタタレ)姿、白い襷(タスキ)もりりしく、素材にはいっさい素手では触れず、左手に箸、右手に包丁で魚をさばく場面をTVで見たことがある人も多いことでしょう。

わたしが注目したのは、「蒲をたすきにして」(原文:以蒲手繦)という伝承です。
蒲の穂がタスキになるわけがありませんから、これは蒲の葉を使ったものでしょう。
蒲の葉を干して乾燥させ、再び湿り気を与えて叩いてしなやかにし、ひも縄状に仕立てたものでしょう。

現代でもワラ縄は祭礼の必需品ですが、その素材の多くは麦や稲。あるいは葦の葉。
その昔、江戸時代は葉が長くて丈夫な真菰(マコモ)が使われました。
もっと大昔には蒲が使われたとは驚きです。

蒲(ガマ)はカマと読む場合があります。蒲田、蒲原など。
蟹(カニ)を地元の人や東北の人はガニと濁って発音します。
つまり、ガマ=カマ、カニ=ガニで、濁音でも清音でも同じこと。

ところでカンバラ蒲原を神原と書く場合があります。
すると カマ蒲(kama)とカミ神(kami)は発音上で近似語、類語。

お酒を神社に奉納するときは古式ゆかしく、コモカブリで奉納されます。
コモは稲莚(イナムシロ)のことですが、コモは komo 。

この話をまとめると、gama=kama=kami=komo と連鎖することに気づきます。
擬音語にカラコロがありますが、アとオは交代可能。

その点でも、カマとコモは アとオの母音が交替しただけの近似語の可能性があり、
コモやムシロは稲作伝来以前の大昔は、ガマの葉で作ったのではないかと、勝手な想像を膨らませて楽しむのは門外漢ゆえの特権です。

ムツカリさんが当時普及し始めたワラ縄ではなく、古来からの蒲縄のたすきをかけて調理したのは、神に対する供物と同じような最上級の作法で調理した、ということになります。

蒲の原は人を引き付ける魅力があり、物の怪が出てきそうな怪しい雰囲気もあります。
そういう霊力を当時の文明の力で縄にない、それをたすきにして調理した料理はさぞおいしかったことでしょう。


 
 

★ラベンダーの季節ももう終わり

バンドルズ
     これは今年造ったバンドルズの一部です。

庭ではまだラベンダーがいくらか咲き残っていますが、もうそれは庭の花。
秋になったら樹勢を整ええるために剪定します。
その剪定した枝を挿し木にする作業をするまで、暑いですからね。ラベンダー仕事はしばらく休憩になります。

来年の花の時期、お近くでした花摘みにいらっしゃいませんか。
まったくのシロウトですから、授業料はいりません。
バンドルズやサシェなど作るのは実用的だし、けっこう楽しいようですよ。

その反面、今忙しいのがレモングラスとレモンバーベナの収穫とドライ作業。
レモンバーベナの和名は香水木と言い、触れるだけでレモンの香りが漂います。

剪定を兼ねて枝ごとカットし、枯れた葉、汚れた葉、虫食いの葉などを良く点検して除き、風呂場で強シャワー水で洗います。
風呂場がレモンの良い香りに包まれます。
4~5本ずつ輪ゴムでまとめ、S管を通し、風呂場で水を切ります。
 
水切りが完全に終わったら、とりあえず室内に場所を移します。
これを翌日、締め切った自家用車の車内に二日ほどぶら下げればドライになります。
これをまとめ、除湿剤入りの密閉容器に入れておけば1年間は軽く保存できます。

もっとも最近はドライにする新兵器「カラリンコ」を購入しましたので、カラリンコを使用することも多くなりました。
カラリンコならば完全にドライにすることができます。
少しでも湿気分があると、保存中にカビてしまうことがあり、何回か失敗した経験があります。
バーベナレモングラス
         レモンバーベナ         カラリンコでレモングラス

さて今日は台風一過で暑かったですねぇ。
何有荘でも室温が31℃にもなったのは今年二度目です。

熱中症予防に、「エアコンを適切に使い、水分を補給するように」と気象予報士さんが警告していますが、エアコンがない家だってあるのに、そんな家は無視のようです。

しょうがないからグータラ過ごしていたら、もうお盆も終わり、月日の流れるのは年々速くなる気がします。

さて、いすみ市は台風7号が近づいたら、いち早く避難準備情報を出しました。
近隣自治体に先駆けて出したのは、何か差し迫った状況が見られたからでしょうか?
結果としては、避難勧告が出ることもなく無事過ぎました。

何事も準備をしておくのは良いことです。
50mm/h超の降雨が長時間続けば、身の危険を感じるし、避難勧告も出たことでしょう。
しかし、そんな予兆が今回あったのかどうか、
市はどういう根拠、判断で避難準備を出したのか、知りたいものです。

市外の友人からお見舞いの電話が何件かありました。
避難準備はTVでも流していましたからね。
バケツが飛んだぐらいで、何の心配もなかったよ――と言うと笑っていました。



 

★紅白のナス

変わり茄子
   どちらも、ちょっと目にはナスには見えません。

都会からいすみ市に移住してきた里山仲間は、家庭菜園に精を出している人が多く、市場にはあまりない、変わった野菜を育てて楽しんでいます。
そんな仲間から、画像の野菜を頂きました。めずらしいナスです。
味はどうかわからないと謙遜していましたが、自慢の野菜らしい。

画像左は白ナスで、青ナスと呼ぶ人もいます。
色がついていないと、熟したかどうか判断が難しいと言っていました。

輪切りにして、ソテーし、おかかと醤油でいただきました。
食感は米ナスに似ており、加熱処理でとても柔らかくなります。
おいしくいただきました。
油味噌でいただくのも良いかなと思いました。

画像右はとてもナスには見えません、―――トマト? パプリカ? カボチャ?
でもヘタは五角形でナスそのものですし、触った印象、硬さ加減も充実したナスの印象です。
ナスだから当たり前と言えば当たり前です。

これも輪切りにし、てんぷらにしました。
ざるそばの具になりました。
味はというと、これも当たり前ですが、ナスのてんぷらの味がしました。
彩りが綺麗ですね。ナスとは思えません。
     赤茄子のてんぷら赤茄子のてんぷら

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天気予報

台風が近づいているというのに、午前中の空は晴れ、風もありません。
午後になると、曇りがちになり、にわか雨のように時々強く降ります。
夕刻から風も強まり、雨も本格化するでしょう。

今どうなっているのか。今後どうなるか、いつ雨が降り出すか――
  現況を詳細に見るには 東京アメッシュ または ナウキャスト が便利です。

現況や6時間先までの予報がしっかり見られるのは 日本気象協会のtenki.jp
これは全国どこでも都道府県を指定でき、大変便利です。
「豪雨レーダー」で雨の実況を見ることができ、
「雨雲の動き(予報)」で、1時間後から6時間後までの予報が示されます。

予想をはるかに超える大量の雨―――日本だけでなく世界中で豪雨と洪水で死者が出ています。
予想だにしなかったではなく、現況と予報をしっかり自分の目で確かめておくと、無駄な心配をしないで済みます。不意打ちを食らうこともありません
早めに対策を打ち出すことも可能です。
インターネットはこんな時にこそ便利に使いたいものです。

  

★地獄の窯のふたが開くころ、ハグロトンボ

羽黒トンボ
    羽は真っ黒、体はメタリックに輝くハグロトンボ(羽黒蜻蛉)♂

ハグロトンボに出会ったら必ず近くに清い水の流れがあります。
先日、東京から遊びに来た友人を誘ってチバニアン――地磁気逆転層を見に養老渓谷に出かけました。
そこでたくさんのハグロトンボに出会いました。

地球は大きな磁石だから、方位磁針は必ず北を示すのが常識ですが、長い地球の歴史の中では、磁極が動き、Nの方位が南を指す時代があったことを示すのがチバニアンという地層です。

方位磁石がグルグル回って北が定まらない――なんてことはなく、見た目はただの渓谷で、何のおもしろさもないのですが、友人たちは気に入ってくれました。

そこで出会った無数のハグロトンボも印象的だったようです。
チョウのようにひらひらと飛び、羽を立てて止まる特徴があります。
東京では絶滅危惧種ですから、しげしげと眺めて感心していました。

ハグロトンボは5~10月に見られますが、特に7月から8月に多い。
7月8月と言えばお盆の時期。そのころに多数出現することから、仏(ホトケ)トンボ、神様トンボの異名があります。

地獄の窯のふたが開き、地獄に閉じ込められていた亡者ども、魑魅魍魎(チミモウリョウ)が地上に舞い戻る時期です。
そんな時期に、ご先祖様もこの世に戻ってきます。

海のかなた、山のかなたからご先祖様が戻ってきますが、その通路は川が基本です。
だから精霊流し、盆灯篭は川に流すか海に流します。
海のかなたの空は山のかなたの空とつながっているとも信じられました。

ところが帰る場所のない亡者どもが、川や海に近づいた人間をあの世に引きずり込むのだ、だから海や川の事故が多いのだとも信じられました。

子孫断絶で帰るあてのない亡者であっても、生前は善人であった人もいることでしょう。
死後、六道輪廻(リクドウリンネ)のどこに生まれ変わるか未定であっても、盆の時期は地上に戻ります。
その時の姿が、蝶であったり、トンボであったり…。

だからこの時期のハグロトンボは、川筋に多く、仏トンボ、神様トンボであったりします。
けっして捕まえていじめたり、殺したりしてはなりません。

ご先祖様かも知れないし、身寄りのない方の化身かもしれません。
殺生を慎み、功徳を積めば「情けは人の為ならず」。良いこともあるでしょう。

そんな昔の人の考え方・生き方も素敵だなと思います。


 
 

★夏はやっぱりレモングラス

レモングラス
   まるですすきのようなレモングラス

もうすっかり日本でもおなじみになったハーブがレモングラスです。
十数年前はどこに行っても苗など売っていなかったのがウソのようです。
わたしも最初はタイ料理屋さんから苗を分けていただいて育てました。

葉をフレッシュでもドライでも熱湯で数分、レモンの香りがするティーになるから不思議です。
さわやかな香りで、心が落ち着きます。
たぶんそのせいで、疲労回復効果もあるようです。
ゆっくり飲むと元気が回復するので、食欲増進効果もあります。
夏のハーブティーとしてたいへん優秀です。

冷えたレモングラスティーはホットを冷まして冷蔵庫に入れて作ります。
水だし茶では色も香りも薄いので、ホットを冷ますのが良いと思います。

タイ料理には欠かせぬ素材ですが、日本育ちのレモングラスは軸が細いので使い方が難しい。
まず、根元の直近でカットし、太い部分を食用にします。
しかも、皮を数枚はずし、中の白い軸を細切れ、あるいはみじん切りにして使います。
この部分は長ネギと同じように、生のままでも食べられますが、なるべく小さくした方がエキスが出やすいと思います。

沸騰直前のオリーブオイルに1~2cmに切った軸を入れて数日置くと、レモングラス風味のオリーブオイルになります。
このオイルはカルパッチョに使ってもグーッ です。

みじん切りの軸は 煮ても炒めても使い方は無限。しかも、そのまま食べられます。
今回はチャーハンに利用しました。

ナンプラーが手元になかったので、タイ料理というより、レモングラス風味のチャーハンになりました。
魚介を使わず、冷蔵庫にあった手作りチャーシューを利用しました。
セロリを使ったのが中華風とは違いますかね。

後はいつもと同じ手順でチャーハンを作ります。
仕上げにフライドガーリックをまぶして格好良くしました。
いつもとちょっと違ったチャーハンで、なかなか良い出来でした。

レモングラスを食べるということに固執せず、香りづけで良いならば話は簡単です。

軸でも葉でも、フレッシュでもドライでも、肉料理でも魚料理でも、汁ものでも、煮物でも焼き物でも、干物だって、レモングラスを挟んだり乗せたり詰め込んだりして調理すればレモン風味になります。
和食とは異なった印象の香草料理です。

レモングラスみじん切りチャーハン2
     レモングラスの軸のみじん切り      チャーハン