★コアジサシがやってきた

コアジサシコアジサシ2
     望遠でも画像は厳しい         こんな鳥です(Wikiより画像拝借)

野鳥のコアジサシは夏の渡り鳥です。
ツバメより1か月遅れでいすみ市に来訪し、夷隅川河口の広大な砂礫地に巣を作り繁殖しているようです。
子育てを邪魔するといけないので、まだ巣を見つけには出かけていません。

千葉県レッドデータブックでは最重要保護生物(A)に指定されています。
絶滅が危惧されるのは、巣を営む海岸付近の荒れ地――砂礫地そのものが埋め立てで減少していること、自然な海岸も海水浴客や観光客が押し寄せ、安心して子育てできる環境が激減しているからだといいます。

コアジサシという名前は小さなアジサシという意味で、アジサシとは海中の鯵(アジ)をダイビングして捕らえる食餌行動から 鯵刺し と名付けられました。
体の大きさはハト程度。ハトより翼は長く、全体的にスマートです。

何有荘前の大正堰に数日前から白い小さな鳥が飛来してグルグルとかなりの速さで巡っており、時折、水面に急降下で飛び込んで、すぐ舞い上がります。
獲物獲得に失敗するとまたグルグル飛び回り、成功すると海岸方面に飛び去るのは子育て中なのかもしれません。
大正堰は淡水なのでアジはいません。フナかなんかを捕まえているのでしょう。

野鳥の会の知人に確認したら、それはコアジサシだと即答されました。
水面を埋め尽くしていたカモ類は故郷に飛び立ち、今は定住しているカルガモだけとなり寂しなりましたが、コアジサシが来たので、また水面を見るのが楽しみになりました。

時には黒い小鳥――ツバメが飛んでくるので白と黒の競演となります。
定住しているサギ類は白、大型の野鳥はアオサギ。
朝から騒いでいるのはコジュケイとホトトギス。ウグイスだってまだまだ健在。
芦原で大騒ぎしているのはオオヨシキリ。
ノソノソ歩いているのはキジ。
野鳥が元気になる季節になりました。

海があり川があり、ため池の多いいすみ市。
山があり畑があり田んぼがあり、そして耕作放棄地が広がるいすみ市は野鳥にとって住みやすい地域です。

最近は無農薬・有機肥料の田んぼも増え、たぶん野田市からでしょう、コウノトリも飛来しました。←わたしはまだ出会っていませんが、知人が二度、画像に収めました。

豊かな自然環境は人間にとっても暮らしやすいというか、心豊かになる環境です。


 
 
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★梅仕事(5)梅ジャム作り

梅ジャム
      ちょっと食べてしまってから、あわてて画像を撮影しました

庭でできたという立派な青梅を頂きました。
黄色い熟梅にしたくて洗った後、良く拭いてザルに上げて追熟させていましたら、黒い斑点が目立つようになり、きれいな実だけを選んで梅ジャムにしました。

梅ジャムの作り方

 1.黄色く熟した梅をよく洗い、ヘタを竹串などでとります。
 2.梅をたっぷりのお水の鍋に入れ、弱火で沸騰するまで加熱します。
 3.ザルにあげてお湯をきり、少しさまします。
 4.斑点がついている皮の部分は取り除きました。
 5.実から種を取り除き、皮・果肉を集めます。
   最初はスプーンとフォークを使いましたが、手指でムギュっとした方が簡単。
 6.皮と果肉を鍋に入れ、重量比50%の砂糖を加えて煮詰めます。
   焦げ付き防止と早く水分を飛ばすため、点火・消火を繰り返しました。
 7.ややゆるいかな程度で出来上がり。消毒した清潔な瓶に保存して出来上がり。

黒い斑点があっても食用上は問題ないそうですが、見ばえ、できばえを気にしました。
梅ジャムは酸っぱいので砂糖の量は人によって様々です。
果肉と同量の人から30%程度まで、お好みでどうぞ。
勘と経験で目分量でもOKです。

梅酒、梅サワーや梅シロップの梅も梅ジャムや梅スウィーツに変身できますが、その話はまた別の機会に。

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              マグロの漬け丼
漬け丼

暑いですね。夕飯を作るのが面倒になったり、食欲がなかったりした時は、マグロの漬け丼なんか超簡単料理で便利です。

スーパーでメバチマグロの赤身切り落としが1パック500円の安売りでした。これなら夫婦二人分たっぷり食べられます。

刺身売り場には今は便利な時代ですね、漬け丼のタレまで売っています。
でもタレは自分で作ってしまいましょう。
昔はみんな自宅でタレを作ったものです。つまり簡単で添加物なし。

醤油 : みりん : 酒=3:2:1 小鍋に入れて沸騰させ煮込んでさませばタレの出来上がり。
アルコール分を単に煮切って飛ばせば良いのではなく、煮込むことがポイントです。

東京の醤油はすっきりと尖っています。
それをやや甘口にしたのがこのタレで、江戸風味の漬け汁(タレ)です。
漬けこむ時間は10分~15分程度。お好みで。

ご飯は白ご飯でも酢飯でもお好みで。
刻み海苔、白ごま、小口ネギ、紫蘇をトッピングした正統派マグロの漬け丼でしたが
何だったら、温玉乗せなんかユッケ風で良いかもしれませんね。


 

★やっぱりバジルは多年草だった

バジル
    越冬して元気なバジル

画像のバジルは昨年5月に購入したものです。 
秋になって元気がなくなったので南向きのバスルームで越冬させ、今年の5月に地植えしました。
画像をよく見ると、茎が木質化しているので、今年生まれの若いバジルではないと分かると思います。

越冬中はやはり弱りました。バスルームという過湿条件で、茎がなんとなくヌルヌルしており、葉も落ちてきたのはカビてきたからでしょう。
もうダメかなと思ったのですが、ややきつめの水流でヌルヌルを洗い流してから庭に移植しました。
すると木質化したところからも新芽が出てきて、みごと復活を遂げました。

バジルは香草(ハーブ)という名が本当にふさわしい草で、ちょっと触っただけで香りが周囲にただよいます。
トマトやオリーブオイルとの相性の良さは抜群で、イタリア料理によく使われます。
でも、どんな料理、例えば和風にも使えます。
味噌汁、冷奴、納豆、野菜サラダ、焼き魚、煮魚など。青シソや三つ葉感覚で使います。

育てやすいハーブですから、2~3株あると1年中不自由しません。
1ポット80円の苗で、しかも3本ぐらいはいっており、さらに越年栽培となると
完全に原価を回収してしまい、ちょっと栽培農家さんに気の毒です。


 
 

★むかし、日本に軍隊があったころ――ホックレー事件

シーファイアー

  英軍の艦上戦闘機シーファイアー。スピッツファイアーの兄弟機。(画像はプラモデル)

1945年8月15日に玉音放送(天皇の肉声放送)があり、国民に敗戦が告げられました。
その2時間ほど前、長南町の永沼の田んぼ脇の山林に一機の英国海軍所属の戦闘機が白い煙をはきながら墜落しました。
イギリス空母インデファティーカブルより飛来したシーファイア戦闘機が、茂原航空隊のゼロ戦との空中戦で被弾して墜落したものです。

パイロットのフレッド ホックレー(Fred HOCKLEY)中尉は、パラシュートで一山越えた小生田の山中に降下して無事。初めて間近に見る日本の景色を興味深げに見渡していたところ、様子を見に来た村人に自分の携行食を差し出したりしたのは自分には敵意がない、暴れたりしないという意思表示であったのでしょう。

やがて続々と集まってくる村人や地元の警防団、九十九里浜防衛の陸軍駐屯部隊に捕まり、ロープでぐるぐる巻きにされ、目隠しの上、東村国民学校(現・長南町立東小学校)に連行されました。
同校には当時426連隊の教育隊が駐屯しており、裏の農機具小屋にてさっそく尋問が行われました。
ホックレー中尉はまもなく戦争は終わると述べたそうです。頭にはトビ口でやられたらしい傷があったといいますから、一部暴徒化した民衆から攻撃されたのかもしれません。

敵国捕虜の身柄をどう扱うか、現地では判断できず上級機関の判断を仰ぐことになります。
ホックレー中尉の言明通り、天皇の玉音放送あり、その後、リヤカーで土睦村(現・睦沢町)岩井の妙勝寺に駐屯する第147師団426連隊本部に送られ、将校の宿舎として接収されていた隣家の庭の木に縛られました。

その姿を納屋のすき間から覗き見たというその家の婦人は、ホックレーが外人にしては小柄だったと語っていたそうです。妙勝寺は、今は無人寺になっています。

その日の夕方、一宮町に駐屯する同連隊の中隊本部に連行されました。
一宮町の中隊本部は接収した某煉瓦商の屋敷だったそうで、広い屋敷は今何もなく、倉庫が一棟残っているのみとなりました。

この間、426連隊長の田村禎一大佐が鶴舞にあった147師団司令部にホックレーの処遇を問い合わせたところ、師団参謀の平野昇少佐が「連隊で処置せよ」との指示を与えたとされます。

当時の軍隊では「処置」とは「処刑」と同じ意味で使われることが一般的です。
田村大佐は部下の藤野政三大尉にホックレーの処刑を命じ、藤野大尉はその夜、ホックレーを一宮市街地4キロ南方の洞庭湖付近の山中に連行し、拳銃で撃ち、刀でとどめを刺しました。

遺体はその場に埋められ、すべては闇の中に葬られたかのように見えましたが、連合軍が進駐し、撃墜された米英軍パイロットの消息調べが始まりました。
同年10月中旬、田村大佐らにより遺体は掘り起こされ、火葬された後、一宮町の実本寺に遺骨が安置されることになります。
火葬してしまえば死因を特定できず、丁寧に葬ったと言い逃れができると踏んだのでしょう。

この事件は戦後、香港でのイギリス裁判で裁かれ、426連隊長の田村禎一大佐と147師団司令部参謀の平野昇少佐が絞首刑、処刑実行者の藤野政三大尉が懲役15年の判決を受けました。
ホックレー中尉の遺骨はその後、横浜の英連邦戦死者墓地に埋葬されました

この事件は玉音放送の後におきました。
玉音放送はあっても軍の指揮命令系とは維持され、まだ武装解除もされておりません。
敵のパイロットなど殺して当然の時代風潮だったのでしょう。

戦争は国家と国家の争いですから、戦闘員各個人には責任がない、というのが国際法です。
降参した戦闘員の処遇は尊重されるのが戦時国際法上の取り決めで、当時の日本もそのルールに建前上は従っておりました。

ホックレー中尉自身は降参したのだから保護されると思っていたことでしょう。
まして玉音放送の後ですから、捕虜虐待のみならず、いわば殺人罪に等しいとして起訴されました。

戦犯というと東条英機らA級戦犯が思い浮かびますが、ABCは程度の差ではなく、内容の差。
A級とは戦争指導の罪、B級は捕虜虐待など戦時国際法の違反。C級は民間人の虐殺などその他人道上の罪。

この事件はB級戦犯に相当します。
もちろん、勝者が敗者を裁いた裁判という側面はあるでしょう。
実際には、日本も米国も敵国兵・敵国市民に対して、無差別殺戮を繰り返していました。
いざ戦争となると通常の人の心は失われ、殺して当然の心理になります。

そんな時代は二度と繰り返さない、少なくとも日本は--というのが現憲法の精神です。
今度の参議院選挙、うまくいったら自衛隊を国防軍に昇格させると狙っている人々がいます。
一般民衆を含めて人殺しを是とした時代。
そんな時代の再来はまっぴらごめんです。

なお、東京の友人から次のような動画がシェアされてきました。
なぜ改憲を目指すのか、赤裸々に語られています。
youtube https://www.youtube.com/watch?v=h9x2n5CKhn8&feature=youtu.be



 
 

★梅仕事(4)梅干し作り

ウメボシ
   完熟梅1kg だとこの程度の量

今回、初めて塩分濃度10%の減塩梅干しに挑戦してみました。
作り方は塩分濃度20%の普通の梅干しとほぼ同じです。

【材料】 ①完熟梅1kg  ②粗塩100g  ③砂糖50g ④ホワイトリカー 少々
 
【作り方】
  1.梅を洗い、ざるに乗せて乾かし、竹串でホシを取り除く。
  2.小鉢にホワイトリカーを入れ、梅を泳がし
  3.塩・砂糖を混ぜ合わせた小鉢に梅を入れてまぶし
  4.消毒した保存瓶に丁寧に入れていく。
  5.小鉢に残った塩・砂糖を保存瓶にすべて入れてしまう。
  6.水重石をして密閉すれば仕込みはおしまい。土用干しまでが仕込み期間。
    梅が梅酢に完全に浸るまでは毎日、ビンをゆすったりして面倒見てやります。

水重石とはビニール袋を二重にし、水1000ccを入れれば1kgの重石になります。
口をキッチリ留めて瓶の中に入れれば中の梅に均等に重さがかかり便利です。

ホワイトリカーは消毒殺菌のためですが、梅の表面が濡れることで粗塩の付きが良くなります。
また追熟が進む効果があります。

砂糖を使う理由は、塩の脱水力を助けながら保水力も発揮するので、梅酢が上がりやすくなり、保存性も高くなります。
この程度の砂糖の量だと、甘い梅干しにはなりません。隠し味みたいなものです。

画像のように、ビンの中に1kgの梅が3段、一部4段で入りました。
一晩で水(梅酢)が2段目あたりまで出てきたのは驚きです。
ホワイトリカー効果、砂糖効果だろうと思います。
この調子だと24時間で梅は梅酢に完全に浸るだろうと思われます。

梅酢から梅が頭を出し、空気にさらされると、そこがカビやすくなります。
だから、梅酢が素早く上がること、梅の頭を押さえつけて梅酢に漬け、空気を遮断することが大切です。
水重石だと重さを自由に調節できますし、全体をすき間なく覆い、空気を遮断することができます。

それにしても、塩分が重量比10%の塩の量は驚くほど少なく、これで本当に梅干しになるのかと心配になります。
土用干しと保存の方法、減塩梅干しの味については1か月後のその時期にアップします。


  

★1日遅れのストベリームーン6月21日の晩

イチゴムーン
        奇しくも夏至の日。月齢16.5だが満月に見えなくもない

ストロベリームーン、つまりイチゴが実るころ、イチゴ色に染まる6月の満月をさすアメリカンネイティヴ(インディアン)の言葉だそうですが初めて聞きました。

調べてみると、1月はウルフムーン、2月はスノウムーンなど毎月それぞれの名前があるそうです。
しかし、サイトによってその名前が異なっている場合があり、欧米諸国でもさほど普及していない、定着していない言語習慣なのだと思います。

それが今年、にわかに注目されているのは夏至と重なったからでしょう。
シェイクピアの『真夏の夜の夢』(A Midsummer Night's Dream)は、夏至の夜の話で、欧米では夏至の晩は特別な夜です。

月齢15.0=満月の晩、20日はあいにくの曇り空。
カメラを構えましたが、すぐに雲に隠れてしまい、あきらめました。
昨夜、夜中に目を覚ますと外が明かるい。
もしやと思って外に出ると月が輝いていました。
星は見えないので薄い雲がかかっていたのだと思います。

九州では驚くべき量の雨が降り、災害が起きています。
1時間雨量が1mmだと傘が必要。30mmだと大雨でワイパーを最速にしても前が見にくい。
50mmを超すとバケツをひっくり返したような豪雨なのに、150mmという信じられない量の雨が降りました。

恐怖感に襲われる雨の勢いなのに、気象庁の予報、気象予報士の口調は後手に回った気がします。
猛烈な豪雨になってから避難を呼びかけるのではなく、その前に警告するのが彼らの仕事でしょうに。
やはり東京にいると切迫感がないのでしょう。月が見えた晩なのですから。

さて、夏至ですがこの日から日没時刻が早くなるのではありません。
18:59の日没時刻は7月4日まで続きます。
それにしても真冬と比べると日が落ちるのが2時間も遅くなっています。

夕日が赤く染まるように、地平線近くの太陽は赤く見えます。
それと同様に、地平線近くの月は高天の月よりも赤味があります。
月の南中高度は冬が一番高く、夏が一番低い。
だから夏至前後の月は低く赤みを帯び、冬至近くの月は高く青白い。

画像の月は手ぶれとモヤでドンピシャのピントではありません。
よく見ると、真円ではなく、やや右側が欠けています。月齢16.5ですから。
夜中に撮ったので、赤味はほとんどなく、多少色彩加工を施しました。


 
 

★梅仕事(3)梅みそ

梅味噌
      容器の大きさに合わせ、適当量で作ればOK

【材料】 ① 完熟梅・・・500g ②砂糖・・・250g ③みそ・・・500g

【作り方】
 1.梅は水洗いし、なり口のへたを竹ぐしで除き、乾いた清潔なふきんで水けをよくふく。
 2.口の広い容器を消毒し、梅・みそ・砂糖をサンドイッチ状に重ね入れて密封。
 3.翌日から時々、空気に触れさせるようによく混ぜる。
  日を追うごとプクプク発酵してくるし水分もしみだしてくる
 4.1か月後、漬けた梅を取りだし、種を取り除く。果肉をミキサーにてペースト状にし、みその容器に戻し入れ、
  味噌と練り合わせれば出来上がり。冷蔵庫保管。

もちろん、こんな面倒な工程を省き、単にたたいた梅干しと味噌と砂糖を合わせれば似たような“梅味噌“ができます。
でも、何というのでしょうか。出来上がりの深みが違います。それは食べ比べれば明瞭だと思います。

砂糖の量はお好みで、梅や味噌と同量というレシピが多いようですが、1/2量で仕込みました。

さて、その使い方ですが、一番簡単なのは生のキュウリにちょいとつけて食べること。
ゴーヤや豚肉を使った野菜炒めの調味料にすること。
茄子やジャガイモの油炒めなんか、とても良いと思います。

夏は夏に採れた野菜を頂くのが自然の理にかなっているし、おいしいし安い。
入梅時の梅仕事で出来上がる梅味噌もちょうど食べごろになるでしょう。

都会暮らしの時は朝から晩まで難しい仕事をし、やり残したことが沢山ありました。
家に持ち込んだ残業を仕上げれば、もうバタンキュー。
欲求不満が募るばかりでした。

田舎暮らしも10年を過ぎ、ずいぶんいろんな経験を重ねることができました。
新鮮だったできごとも、いつの間にか当たり前になることを警戒しています。
そう、ここでの平穏な暮らしは日本中、いつでもどこでもあるものではないようです。

多くの方々に支えられてここまで来ました。
カエルだって庭の鳴く虫だって、どんなに心の支えになったことでしょう。


 

★ウイキョウの黄色い花

ウイキョウ
   まるで黄色い線香花火。背景はラベンダーの紫
         ウイキョウというよりも最近はフェンネルの名で知られてきたハーブです。


ウイキョウは茴香と書きます。草カンムリに回、見たことのない漢字ですね。
西域(西アジア)の住民をウイグル族といい、その宗教(イスラム)を回教といいますから、古い時代に西域から中国に伝えられた香草――ウイキョウとはそういう名前でした。

ギリシャ神話では、火の起源にウイキョウが登場します。
動物と同じような暮らしをしていた人類を憐れんだ巨神族のプロメテウスがゼウスの目を盗んで人類に火を与えたとされています。
プロメテウスはその時、ウイキョウの茎に太陽の火を移し取って、地上に持って来ました。

以来、火を手に入れた人類は文明を築いて進歩し、プロメテウスはゼウスから永遠の罰を受け続けているといいます。

ウイキョウとはどんな植物なのか、子どものころからずっと気になっていました。
いすみ市に居を構えてから農産物直販所でフェンネルの苗を見つけたときはびっくりして迷わず購入しました。

ではウイキョウの茎に火を移して運ぶことは可能なのでしょうか?
おそらく古代ギリシャでは、乾燥したウイキョウの茎葉を火おこしの際に利用していたのでしょう。
乾燥すればキビガラみたいになって火が移りやすい。

日本ではガマの穂綿、チガヤの穂、ヨモギの毛、乾燥したワラなどが火おこしに利用されました。

フレッシュで柔らかな茎葉は煮魚、焼き魚の際に利用するハーブです。
種にも芳香があり、マリネ、ピクルスなどの香りづけにも利用されますが、使う習慣がないと利用しづらいものです。
まずはカレーの香りづけ利用が簡単でしゃれています。


  

★これがアジサイの花

アジサイ

      小さな粒々が本当の花。オシベ・メシベが確認できます。

アジサイの季節になりました。
市内どこを車で走ってもアジサイが綺麗に咲きそろっている景色が見られます。
梅雨時の花と言ったらまずアジサイが思い浮かびますね。

わたしたちがアジサイの花、または花びらだと思っているのは実は花びらではありません。
4枚の花びらは本当は4枚の萼(ガク)だというのが植物学的に正しい。
本当の花ではないので装飾花といいます。

では本当の花は?というと4枚のガクの中央にある小さな粒。
ホンアジサイ(西洋アジサイ)は、装飾花だらけなので、4枚のガクの中央にある小さな粒は退化してもう咲かない場合が多い。
装飾花をかき分けかき分け、下の方を探すと粒のような本当の花に出会えます。

本当の花だから種もできます。
もっとも挿し木で増えるので、種から育てる人はめったにいません。
ガクアジサイの場合、画像のように中央にまとまってある小さな粒々が花開きます。

梅雨空の下、アジサイの花にはカタツムリが良く似合いますが、カタツムリはアジサイの葉は食べません。
毒を持つから、植物の葉ならなんでも食べるヤギさんもアジサイは食べないそうです。

葉には青酸様物質が含まれ、以前、刺身のツマとしてアジサイの葉を敷いて出した人がいて、食中毒事件が起きました。
ただし、アジサイの花には毒がないそうです。

毒があるせいでしょうか、アジサイの別名として幽霊花があります。
昔は今日ほどみんなから好かれる花ではなかったようです。

英語でハイドランジア(水の器 hydrangea )と名付けられるほど、水を欲します。
切り花にすると、1時間もしない内にしおれてしまいます。
しかし、逆さにして吊り下げればドライにして保存することは可能です。

ハイドランジアの最初の部分をギリシャ語風に読めばヒドラ。
ギリシャ神話に登場する不死身の邪悪な化け物、水蛇です。
アジサイには毒があるから不気味な名前を付けられたのでしょうか。
秋になり、もう花もすっかり枯れたのにアジサイの花は散りません。
それで不死身のヒドラにちなんだ名前になったのかもしれません。

水に親しく猛毒があって不死身と来れば、そりゃヒドラですから、
日本で昔、幽霊花といって嫌われたことに一脈通じる点があるのでしょう。



 

★梅仕事(2)梅サワー

梅サワー
      白砂糖だと溶けにくい

【 材料 】
      ①青梅 500g ②酢 200cc ③砂糖 300g
【作り方】
 1.青梅は丁寧に水で洗いし、たっぷりの水に半日つけてアク抜き。
 2.ざるに上げて自然乾燥もしくはキッチンタオルで丁寧に水気をふき取る。
 3.なり口のホシを竹串などで丁寧にとり除く。
 4.殺菌した保存ビンに、青梅を入れる。砂糖をいれる。
 5.ビンに、酢を注ぎいれて冷暗所で保存。2ヶ月ほどで、飲み頃になる。
   時々はゆすってあげましょうね。

青梅で作るのが普通だけれど多少黄色がかっていても大丈夫。
手元に氷砂糖がなかったので白砂糖にしましたが、氷砂糖の方が溶けやすく便利。
どのレシピも氷砂糖と書いてあるのは理由のあることです。

夏の炎天下、庭仕事やハイキングなど野外活動には冷やした梅サワーがうれしい。
クエン酸たっぷりで糖分補給にもなります。
適当に水で割ってお楽しみください。
炭酸水で割ってミントでも浮かべれば、ちょっとしたおもてなしにも使えます。

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          トキワツユクサ
トキワツユクサ

白花のツユクサがあるのは知っていましたが、三角形の花弁のツユクサは知りませんでした。
姿かたち、茎葉はどうみてもツユクサなのに花は真っ白な三角形。オシベが目立ちます。
花の形は色が全く違うけれど紫つゆ草に似てなくもありません。

家に帰りネットで調べて トキワツユクサと判明。漢字で常盤露草。
北米からの外来種で常緑なのでトキワの名前が付いたらしい。
WIKI によれば 要注意外来生物 だそうですが、在来種を絶滅に追い込む侵略的外来生物には指定されていません。
何株かまとまって咲いていましたが、ツユクサってそんなふうに群がってさく草ですから、即退治しなくちゃとは思いませんでした。

ツユクサは食べられます。
ツユクサのエキス成分を摂取することによって、麦芽糖は分解されず、腸管からの吸収が阻まれ、この結果、血糖値の上昇が抑えられそうですから、退治したくなったら食べちゃえば良いと思います。