★寒さにはスイセンが似合う

水仙

急に寒くなりました。
みぞれでも降りそうなどんよりとした厚い雲に覆われています。
こうなるともうすぐ師走だ、正月が近いとせかされる気がしてきます。

画像は散歩道の日本水仙。
水仙は正月用の切り花と思っていたら、こちらでは11月中旬から咲き始めます。
下旬にもなるとだいぶ咲きそろい、12月~1月に満開になります。

けっこう増えるので、人によっては庭の水仙を整理して、道路の端にポイッ。
路肩のポイ捨て水仙が翌年には花咲き、散歩道を彩ります。
そういうポイ捨ては歓迎です。

日本水仙という名がついているものの、「水仙」 とはそもそも中国語。
鎌倉時代ごろ、禅僧が日本に持ちこみ全国に広がったとか。
それゆえ「スイセン」と音読みのまま定着し、和語の名前はありません。

学名は Narcissus tazetta var. chinensis
学名でも日本 japan の文字はなく、chinensis 支那(中国)の、と表記されています。
この点でも、「日本水仙」 は中国からの直輸入だということがわかります。

水仙とは水辺の仙人という意味ですから、水仙の原産地ヨーロッパに伝わる伝説が、
シルクロードを通じて水仙と共に中国に渡ってきたのだろうと推測できます。

学名の最初の単語、Narcissus ナルキッソス はギリシャ神話に出てくる美少年。
森の中の湖、その水面に映る自分の顔に惚れこんでしまった男のことです。
自分の姿に恋いこがれ、憔悴しきってしまい、ついに命を失ってしまいます。
ナルキッソスが亡くなったその水辺にひっそりと咲いた美しい花はナルキッソスと名付けられました。

つまり ナルキッソスの化身とされる花を中国では 「水仙」 と名付けたわけです。

ナルキッソスは自分に惚れて陶酔している人物をナルシストという語源でもあります。
麻薬 (narcotic drug) も narc- の部分がナルキッソスに由来しています。

葉も球根もそして花にも毒があり、毎年のように食中毒者が出ます。
ニラの葉とカン違いしたそうですが、ニラには独特の臭いがあるからその違いに気づきそうなものなのに、食い意地が張っていたり、思い込んでいるとダメなんでしょうネェ。


 
 
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★手作りうがい薬は紅茶焼酎

紅茶焼酎
    紅茶バックを半日漬ければできあがり

焼酎には殺菌作用があることはご承知の通り。
そしてお茶や紅茶にも殺菌作用があり、お茶の産地である埼玉県入間市の小学校では,インフルエンザ等の対策として「お茶うがい」を推奨しています 。

だから焼酎と紅茶の混合液は無敵のうがい薬になります。
イソ●ンなどより、よっぽど効くというレポートもありました。
(そのレポートがどれだけ信用できるかは検証していません)

水道水のうがいでも効果があるそうですから、何も紅茶焼酎でなくても良いのですが
市販薬はどうも市民をカモにしている気がしてなりません。

画像の紅茶焼酎を5~10倍(任意の倍量)で薄めてうがいすると口内がサッパリします。
紅茶も焼酎も飲み物ですから、口内に多少残っても問題ありません。

紅茶のティーバック1袋を180ccの35°焼酎に半日ほど浸せば出来上がりです。
今シーズンいっぱい常温で保存できます。
毎年、作っています。効果があるような気がしています。

焼酎の売り上げが年々減少し続け、どう販売量を増やすか、いろいろ工夫しているそうです。
工夫の一つとして 焼酎の紅茶割り が人気が出てきた云々とTVが言っていました。
紅茶割は焼酎を気軽に飲むための工夫であり、うがい薬ではありません。

うがい薬にも転用できるでしょうが、グチュグチュやってゴクンは気持ち悪い。
やはり、紅茶焼酎と焼酎の紅茶割りは別物だと理解したいところです。


 
 

★まだまだ元気な レモンバーム

レモンバーム

関東地方で一番遅い紅葉は千葉県の養老渓谷で、11月下旬~12月上旬が盛り。
常緑樹の多いいすみ市でも朝晩は寒くなり、紅葉・黄葉が目立つようになりました。

そんな晩秋・初冬でも元気なハーブが画像のレモンバームです。
バーム balm とは油性・芳香性の物質の総称。文字通りレモンの香りがするハーブです。
ティーにするほか、柔らかくクセがないので生のまま食用に利用できます。
スープやシチュー、煮物・焼き物、ケーキやサラダにそっと載せていただいたりします。

レモンバームの別名がメリッサ。
メリッサとはギリシャ語で蜜蜂のこと。
6月に咲く白い花に蜜蜂が群がるので、蜜蜂の花という意味でこのハーブもメリッサと言われます。

語源をたどれば、メリッサとはクレタ島に住むニンフの姉妹に由来します。(ギリシャ神話)
姉は半神半獣のアマルティア、妹がメリッサでした。
父クロノスから命をねらわれた幼子ゼウスを姉妹が育てました。

アマルティアはヤギの乳、メリッサは蜂蜜をゼウスに与えました。
それで蜜蜂がメリッサ、花蜜を提供するこのハーブもメリッサ。
メリッサはゼウスの命綱でした。

さて 「乳と蜜」 と言えば旧約聖書・『出エジプト記』 が思いおこされます。
神がユダヤ人に約束した地カナンは 「乳と蜜が流れる場所」 と言われます。

草食動物である牛・ヒツジ・ヤギは草を食べますから、花蜜を提供するハーブとて容赦しません。
牛・ヒツジ・ヤギが増えて「乳が流れる地」 となればなるほど、大地の植物は食い荒らされて荒野となります。
ところが 「蜂蜜が流れる地」 とは豊かな緑の自然の大地です。

つまり 「乳と蜜が流れる場所」 は矛盾しており、両立しない。
その矛盾が解決されている場所とは、無尽蔵の緑の大地から尽きることのない乳と蜜が取れる場所で、そこが理想の大地でした。いわばこの世の天国。

古代ギリシャ人もユダヤ人も 「乳と蜜」 で理想の地を表現したのは偶然でしょうか。
ギリシャ神話には石から人類を作った話や、ノアの方舟を思わせる大洪水の話もあります。
どうやら古代の中東・地中海東沿岸地域に住む人々には共通の思い出があったように思います。

しかし、どんなに丈夫なハーブでも霜が降りるようになると葉は枯れてきます。
今がフレッシュで利用できる最後の時期。
やがて春になると最初に芽生えてくるのもレモンバーム。
利用価値の高い丈夫なハーブであり、豊かさと希望を象徴するハーブです。


 

★ハイビスカス・ローゼルティー

ローゼル1 (1)
   酸っぱくて真っ赤なハーブティー

ハイビスカスというと沖縄やハワイの花として有名で、真っ赤な灼熱の太陽を思わせる赤い花が印象的です。
そのハイビスカスの名前を冠した真っ赤なハイビスカスティーはじつはハイビスカスを原料とせず、ローゼルを原料としています。

ローゼルとハイビスカスは同じ仲間の植物で、良く似た形の花を咲かせます。
ローゼルの学名は Hibiscus sabdariffa といって、ハイビスカスの名が含まれていますから、ローゼルなのにハイビスカスティーと名乗るのは看板に偽りあり、とまでは言えません。

田舎で暮らしているとオクラを育てている人が多く、オクラの花はおなじみですが、
オクラの花とそっくりで色違いのローゼルの花は珍しいらしく
あの花は何ですか?と通りがかりの散歩の人に聞かれることがあります。
オクラもローゼルの仲間。似ているのは当然でしょう。

ローゼル3 ローゼル1 (2)
       ローゼルの花                  ローゼルの実

ローゼルの実を包む皮、正確には萼(ガク)と苞(ホウ)が深赤色で肉厚となり、
それをティーの原料として利用します。

酸っぱさの秘密はクエン酸とビタミンCですから疲労回復効果があります。
カリウムもあるので減塩効果が知られています。
いつもストレートで喫していますが、慣れない人は蜂蜜なんか加えると飲みやすくなるでしょう。

ティーとして利用するだけでなく、ジャムやソースの素材になります。
種を分けていただい里山仲間のた みよちゃん はリンゴと合わせたローゼルジャムが得意です。

先日、東京から遊びに来た友人にティーを出したついでに、
「カスも食べられるんだよ」と言ったら興味を示し、蜂蜜をかけてバクバク食べてしまいました。
おいしかったようです。寝る間もないくらい忙しい友人ですから クエン酸とビタミンCが良かったのかもしれません。

朝食の自家製ヨーグルトにチアシードをばら撒き、ローゼルのカスをトッピングしていただきました。
なかなかオツな食感と味です。
ティーにした残りカスも再利用できることが気に入っています。
         ローゼル4



 

★今年は柚子が豊作で――マーマレード

柚子
    柚子が鈴なりで、利用しきれない

やっぱり肥料をやると違いますね。
生ごみ堆肥で、通常の有機肥料よりはレベルが下がりますが、生ごみ堆肥でも効果は抜群です。
今年の柚子は鈴なりになり、形も例年より大きくなりました。

とりあえず、マーマレードにしてみました。

 1.皮をよく洗い、葉擦れで汚れたように黒ずんでいる場所は切り落とします。
 2.横半分に切って、レモン絞り器で絞り、果汁と種を別に移します。
 3.小袋と皮の内側の白いワタを丁寧にはずします。
   ワタが苦みの原因ですから丁寧に取りますが、スプーンでこそげとることはしません。
 4.皮を千切りにして鍋に移し、3回ほど煮こぼします。
 5.千切りにした皮、細かく刻んだ小袋、果汁、ティーバックに少々の種
   そして重量比75%程度の砂糖を加えて加熱します。
 6. 途中でティーバックの種は除きます。
 7.適当な粘度になったら火を止め、煮沸消毒したビンに収めれば出来上がり。
           柚子マーマレード


柚子のワタは苦さの原因とはいえ、少々の苦みがある方がユズらしい味です。
それにワタの食感は好きなんです。

タネは柚子ローションに使いますから全部をマーマレードには使いません。
小袋や少々の種からでも十分なペクチンが出てきます。

果汁も全部使わないで、柚子ポンの原料にするのが良いでしょう。
産地ではお酢代わりに何でも柚子果汁だと聞いたことがあります。
柚子の果汁はそれほど多くは取れないので、お酢代わりにするにはちょっと足りないけれど、
サラダにちょっとかけると風味がぐっと増します。

これから 「柚子仕事」 で忙しくなりそうです。



★レモングラスの越冬

越冬
    トロ箱+苗キャップ

温暖な外房と言えどもいすみ市は雪も降ります。
南方系のハーブであるレモングラスには厳しい環境で、庭で冬越しさせるには工夫が必要です。

いらなくなった発泡スチロール箱(トロ箱)の底を丸く切り抜き、ホームセンターで購入してきた苗キャップをかぶせて越冬させる方法でここ数年切り抜けてきました。
この状態で来年の5月になるまで保護し続けます。

ほんの少しの自然環境の差で枯れるか生き延びるかの差が生じます。
例えば、アロエは漁港のすぐそばならば何もせず越冬できますが、国道よりも西側の地域では枯れてしまいます。

昨年、何有荘で地植えのまま越冬させた5株のレモングラスのうち、1株はとうとう5月になっても新芽を出しませんでした。
他の4株との環境の差はほとんどないにもかかわらず、風の通り道であったとか、トロ箱が少々浮いていたとか、気付かない些細な差があったのでしょう。

数十cmの高度差でも、低い方へ冷たい空気が流れ込み、高い方がやや暖かい。
その程度の差でも生育に差が生じます。

今年は4株越冬させますが、万が一のために少々株分けして鉢植えにしてみました。
鉢上げして室内で育てても、真冬に室温が5℃低下になると生き延びないことがあります。
天気の良い日は日向に出してやると良いでしょう。

11月なれば最低気温が10℃近くになりますから越冬の準備が必要です。
霜に当たると枯れてしまうようです。
冬至も過ぎたので、越冬させるに当たり、上部をバサーッと刈りこみました。

傷んだ葉を除いて乾燥させていますが、香りが乏しい。
寒くて元気がなくなった葉は、香りも元気がないようです。
レモングラスはやはり真夏のハーブです。


 
 

★上総一ノ宮駅に引き込み線があった頃(3)

一宮砲台記念碑、風船爆弾記念碑
  一宮海岸、風船爆弾発射基地跡記念碑(左)と幕末一宮藩砲台跡地記念碑(右)
  場所は県道30号沿いの焼肉花月苑の1本西隣の道路沿い。「波乗長屋」裏。


1944(昭和19)年ごろ、千葉県の一宮駅から海岸まで軍事用鉄道の引込み線がひかれていました。
一宮から東浪見(トラミ)にいたる海岸は立ち入り禁止となり、海岸には兵舎 が建設され、陸軍気球部隊と陸軍兵器廠が設置されていました。

風船爆弾は太平洋戦争の末期、米本土攻撃をするための秘密兵器だったので軍の重大機密です。
海岸に何があり、何が行われているのか、地元住民は何も知らされず、海岸線を走る汽車は、海側の窓の鎧戸(よろいど)が常に降ろされていました。

風船爆弾は偏西風がちょうどよく流れている時期の早朝、あるいは夕暮れに放たれました。
直径10mもある気球ですから、いくら秘密にしていても空に放たれた気球を目撃した住民は何人もいたようです。

記念碑には風船爆弾発射基地跡地とありますが、正しくは「発射」ではなく「放球」。
気球はコウゾを原料とした和紙で出来ていましたから紙風船。
この紙風船用和紙を作るために全国の和紙の産地は全力動員されました。
和紙を張り合わせるために各地で多くの女学生が勤労動員されたと伝えられています。

風船に水素ガスを詰め、15kg炸裂爆弾、5kg焼夷弾を2個を装着。
高度調整装置を取り付け、高度8000m~10000mまで上げ,冬の偏西風にのせて米国本土まで飛ばせて落下するように仕掛けてありました。

紙風船本体、付属物、爆弾、高度調整装置、水素ボンベなど厳重に梱包され、この引込線を使って海岸の基地まで運び込まれました。

放球台は直径10mの円型コンクリート床を作り、周囲に気球を留める19本の綱をつなぎとめる19個の鉄の懸吊環(けんちょかん)がありました。
一宮には今は何もありませんが、北茨城市五浦にある風船爆弾の放球地跡には円形コンクリ床が現存していました。
一宮も同様の施設設備があったことでしょう。
大津放球台
(画像元→●

このような放球台が一宮にいくつあったのでしょうか?
一宮に配置された部隊の規模から12台だったと考えられますが、地元の証言は少し違います。

風船基地7
この画像は一宮町の隣町・睦沢町の歴史資料館で今年(2015)開かれた戦争資料展に展示されていた資料です。
赤丸で示された放球台は一列に並び、その数は7か所しかありません。
この資料は地元の人の証言をもとにして作成されたようです。

この資料の信ぴょう性を確かめるために昭和20年当時の地図を調べましたが記載はありません。
それではということで、国土地理院の 『地図・空中写真閲覧サービス』 で昭和27(1952)年、米軍が撮影した航空写真を調べてみました。
(検索方法、空中写真 整理番号USA コース番号M209 写真番号41)

放球台写真

画像中央、南北に連なっているのは海岸砂丘の黒い松林。海岸砂丘にそった東側平地部に、丸や半円の人工的構造物が見受けられます。
これが放球台だと思われます。
その一部を拡大してみると、円周上にボチボチ模様が見えます。
     放球台3

放球台はのっぺらぼうなコンクリ円盤ではなく、円周上に何やらがっしりした構造物があったことが分かります。
これが懸吊環なのかどうか、判断する材料が手元にありません。

睦沢資料の放球台は7か所ですが、写真では10~12か所見受けられます。
睦沢資料の放球台は等間隔で直列していますが、写真ではややばらばらに配置されています。
現場の微高地形を考えれば、等間隔であるより不ぞろいである方が納得できます。
画像は戦後7年が過ぎ、放球台付近は放置されて雑木で覆われ、荒れていたことが分かります。

その後、放球台があったこの海浜地帯には県道30号が通り、海側の防風林地区を除いて宅地整理されて分譲され、現在ではしゃれた民家が並んでいます。
睦沢町の歴史資料館では放球台のコンクリ破片が保存されています。
昔を偲ぶものはこの破片のみとなってしまいました。


 

★超簡単、フルーツビネガー・柿

簡単柿酢
   柿を酢で充たせば仕込み完了。簡単柿酢です。

柿だけで作る本格的な純粋柿酢はちょっとと尻込みする人でもこれならばできます。
煮沸消毒したビンに柿を切って入れ、好みの酢で充たせば仕込み完了です。

柿は富有柿や次郎柿など甘柿を使います。
酢は穀物酢、純米酢、黒酢などお好みで。
柿はヘタを切り落とし、八分割にしてビンに入れる。
1~2週間でできあがり。
お酢の概念がくつがえるような素晴らしい酢になります。

柿は引きあげて刻み、ヨーグルトのトッピングにするなり何なりと再利用ください。
すごく酸っぱいので、砂糖や蜂蜜を加えると良いでしょう。

2~3か月、柿を浸したままでもかまいません。
その場合、引き上げた柿の再利用は何有荘では有機肥料に回してしまいますが、もちろんその気になれば食品として利用も可能です。

もっと簡単にと言うならば、
皮をむき、種を除き、十六分割ぐらいにすれば数日でできあがります。

お酢が健康に良いことは良く知られています。
しかし、ガブガブ飲むものではありませんし、スプーン1杯でもむずかしい。
でも柿酢ならば、むせるようなトゲトゲ感がなく、すんなり受け入れられます。

何有荘では野菜サラダにマヨネーズはめったに使いません。
ドレッシング替わりに柿酢だけですますことが多い。

大根おろしに柿酢と醤油もいいですね。
だからサンマの塩焼きにも柿酢。

朝食の納豆にも使っています。
フライなど揚げ物にも良く似合うのは言うまでもありません。

 

★渋柿仕事(3)本格柿酢の作り方

柿酢
    30個の渋柿を入れ、3日目につぶして、5日目の画像です。

見るもおぞましい姿で、これが本当に酢になるのか大変疑問ですが、半年もすればおいしい柿酢になるから不思議です。

半年も寝かすとなると一番心配なことはカビとコバエです。
和紙でフタをするのが良いようですが、ティッシュを2~3枚広げてくくればOK。
空気の出入りを確保しながら、コバエの心配は(ほとんど)ありません。

 1.柿の皮の表面についている柿酵母菌を使うので柿を洗ってはいけません。
   とはいえゴミは腐敗の素ですから、ヘタを包丁でくり貫き、ヘタの周囲は拭きます。
 2.渋柿でも甘柿でも固い柿でも熟しすぎた柿でもOKです。
 3.丸ごとビンに入れておく方がカビがつかないが、今回は4分割してビンに収めました。
   その方が早く熟しますが、カビには要注意。カビたら拭き取って下さい。
   少々のカビなんぞ何の問題はありませんが…。
 4.ビン詰め3日目にポテトマッシャーで中の柿をつぶしました。
 5.1週間に2,3回は様子を見ながらマッシャ―でつぶしながらかき混ぜます。
   腐敗臭がしたら失敗ですが、今まで失敗したことはありません。
   アルコール臭がしていれば成功です。アルコールがやがて酢に変わります。
   ブドウジュース→ブドウ酒→ワインビネガーになるのと同じ工程です。
 6.1か月もすれば後は月1かき混ぜれば、ほっといても大丈夫でしょう。
   酢の力で雑菌は抑えられます。
   達人になると、丸ごと柿をビンに放り込んで後は何もしないと言いますが、
   シロウトですから初めはちゃんと手を尽くすのが正解です。
 7.柿酵母菌が増えて表面にうっすらと白い幕を作りはじめます。
 8.やがてぶ厚い菌のコロニーが表面にでき、酢を空気から遮断して酢を守ります。
 9.早ければ3か月目から利用できます。でも半年は寝かせたいところです。
 10.コロニーをかき分けて酢を利用しますが、濾した方が使いやすいですね。
  
濾す時は三段濾し。一段目はステンレスザル、二段目はペーパータオル、三回目はペーパータオル+二重の布巾。
これでだいぶ透き通った柿酢になります。
柿酢の使い方は普通の酢と全く同じです。米酢よりもずっとマイルドですから気に入っています。

もう一度言いますが、成功したのか失敗したのか、その判断基準はお酢の香りがするか否かです。

少々のコバエやカビはその部分を捨てて全体を混ぜれば回復できますが、不快な腐敗臭がしたら失敗です。(めったにそうはなりません)
失敗したら、草木灰と混ぜ、水で薄めて有機肥料として畑に散布すれば、それなりに役に立ちます。

ヨーグルトの香り、食パンの香り、セメダインのような臭い、アルコールや白ワインのような香りならば、今後たぶん正常に発酵が進み、最後は酢の香りになることでしょう。

マイルドな 「手前味噌」 ならぬ 「手前お酢」 をダメもとで挑戦してみることをお勧め致します。
余っている渋柿を無駄にすることはありません。


 



 

★渋柿仕事(2)渋を抜いて甘い柿に

渋抜き
   焼酎に浸して密閉して10日もすれば出来上がり

もらった渋柿90個の内30個は干し柿にしました。
残り60個のうち、30個を今回は焼酎で渋抜きにすることにしました。

 1.柿はよく実を拭いておきましょう。
 2.広口の小さな器に35度の焼酎を入れ、柿のヘタを5秒間浸し、
 3.大きなビニール袋の中にヘタを下にして並べます。
 4.余った器の焼酎はティッシュに吸い取らせてビニール袋の中に入れておきます。
 5.ビニール袋の口を閉じて密閉し、(密閉空間が大事)
 6.直射日光が当たらない場所で10日間ぐらいすれば出来上がりです。

柿の種類や熟し具合、温度などにより、渋抜けの日数が変わりますので7日前後で一度確認してみるといいでしょう。
まだ渋ければもう一度ヘタに焼酎をつければよろしい。
あまり日数を置くと、柔らかすぎる柿になってしまいます。

それにしても30個の柿は食べるのも一苦労ですから、里山の会に持ち込んでみんなで食べてもらうことにします。

どうしても仕上がりに満足できなければ、「柿酢」の材料に転用すれば捨てないですみます。
次回は渋柿仕事(3)で、残り30個を使って柿酢を作ります。


雑談

中1になって英語を初めて習いました。
みかん= orange   すいか= watermelon   柿=persimmon など。
おもしろがって覚えましたが
かんきつ類の輸入自由化が進み、食卓にグレープフルーツやオレンジなどが並ぶようになって
ミカンとオレンジはずいぶん違うと思ったものです。

同様に柿とパーシモンは似て非なるもので、欧米に柿の木はありませんでした。
日本の柿を欧州に持ちこんだのはかの有名なシーボルトで、その名は kaki でした。
大きな英和辞書には kaki という単語が載っています。

先日TVを見ていたら南米のマーケットで柿が山のようになって売られていました。
レポーターがこれは何ですか?とたずねたら Caqui と応えていました。
ブラジルを除く中南米はスペイン語圏ですから、スペイン語でもカキなんですね。
柿は今では世界中にカキの名で親しまれていのかと感心しました。

当時の英語教科書の執筆者はパーシモンがどんな実なのかを知らなかったのでしょう。
わたしと同じ世代の人は今でも柿=persimmon だと覚えている人がいます。
間違ったこと、知らないことを教えちゃいけませんね。
こちらも いいかげんなことはアップできないと三省しています。