★九十九里浜は玉浦(タマノウラ)(11) 


 京田辺市:月読神社の隼人舞。九州隼人族の舞を今日に伝えている。画像元→●

綿津見の宮(竜宮城)での3年間は地上では300年間でしたから、浦島太郎が地上に戻った時には誰一人として知人はいませんでした。玉手箱を開けてしまった太郎はまもなく老衰で死んだことでしょう。

山幸彦の場合も300年間でしたが、本人も兄の海幸彦も健在です。
『古事記』『日本書紀』の編著者は実に頭が良い。山幸彦にとって海王宮3年=地上300年は痛くも痒くもない年月であり、むしろそれを積極的に利用しています。
山幸彦は天皇家の祖先で、無限の命を持つ神々と有限の命の天皇との中間に位置づけられていますから300年ぐらいどうってことないのです。
天皇家は特別なのです。「あなたがたとは違うのです」と言った首相がいましたが、そんな感じでしょうかね。なにせ神話の話ですから目くじらを立てないでください。
山幸彦、本名ヒコホホデミは580歳で亡くなったと『日本書紀』にあります。

さて、失くした釣針を回収して地上に戻る際、綿津見(ワタツミ=海王)は山幸彦に呪文を教え、二つの秘宝を渡します。
釣針を返す時に後ろ手で渡し、密かに「貧乏になる釣針」と唱えること、兄が攻めてきたら「潮満玉」で溺れさせ、降参したら「潮干玉」で助けなさいと。
こうして兄の海幸彦はしだいに貧しくなり、弟に対して何度も挑戦しますが破れ続け、家来になることで許されます。
弟(山幸彦)が天皇家の直系の先祖で、兄(海幸彦)が九州隼人族の始祖だということになっています。

しかし、考えてみれば海幸彦はどんな悪いことをしたのでしょう。道具を交換しようと持ちかけたのは山幸彦だし、釣針を失くしたのは山幸彦だし…。
俺の釣針じゃなくちゃだめだと我を張ったから滅ぼされてしまうのはちょっと気の毒です。

歴史的には九州南部の海洋漁労民・隼人族は天皇を戴く中央政府にたびたび反乱を起こし、鎮圧されました。
服従の儀式として犬の鳴き声を朝廷で演じなければならなかったと記録にあります。
画像の隼人舞は朝廷での隼人舞の一部が今日に伝わったものだそうです。

<海幸彦・山幸彦>はおそらく海洋漁労民に伝わっていた神話で、原型は綿津見をバックにした海幸彦族が侵略してくる山幸彦族を「潮満玉・潮干玉」でやっつけたという話だったのでしょう。
中央政府は隼人族を服従・屈服させたついでに神話も盗み取り、海洋漁労民の神・ワタツミは天皇家(山幸彦)に味方し、隼人族を見限ったというストーリーに大転換したものだと思います。
隼人族にとってこれほどの屈辱はありませんね。
古代の支配者はそういう残酷な仕打ちを楽しんでいたのでしょう。

わたしが注目しているのはワタツミの秘宝=「潮満玉・潮干玉」です。
海の干満を操作できる二つの玉ですから「太陽と月」のことだと考えられます。
もちろん人間が干満を操作できるわけがありませんが、海洋漁労民は海の干満を知り尽くさねば生活が成り立ちません。
「太陽と月」の動きを深く観察し、「太陽と月」を恵みの源泉として篤く信仰したことでしょう。

この「太陽と月」を象徴する宝玉が外房の海から得られます。
「琥珀と真珠」で、「赤い宝石=太陽=琥珀、白い宝石=月=真珠」です。
上総一ノ宮・玉前(タマサキ)神社に伝わる二つの秘宝とはおそらく「潮満玉・潮干玉」のことであり、具体的には「琥珀と真珠」のことであったろうと推察しています。
ご祭神の名前が誰であれ、海洋漁労民が「太陽と月」を信仰し、そのレプリカとして「琥珀と真珠」をご神体として尊崇したのだろうと思います。

玉前神社グループに属するわたしの地元である中原の玉崎神社でも二つの秘宝を祀っています。
どうやら大きな二つの玉のようです。
とても親切な神主さんでしたが、わたしが「見せていただけますか?」と頼んでも「ダメです」と断られました。
秘宝だから公開できるはずがありませんね。
                                          来週金曜日につづく
 

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★玉ねぎの結び方 

  
  

 ①50~60cmの紐を二つ折りにし、その上に玉ねぎを二つ載せる。
 ②右の端を玉ねぎの上から左の輪になった部分に通す。
 ③ギュッと絞り、先端を二つの玉ねぎの下に回し、
 ④ぐるっと上に回せばできあがり。先端はまとめます。
 これをもう一組作り、連結し、振り分けにしてぶらさげます。

こんなので大丈夫なのかと思いますが、不思議なことに抜け落ちないのです。
茎の部分が枯れて細くなっても自重で紐が締まっていくので大丈夫なのです。
茎の部分で固結びにしてしまうと、紐が動かず輪が固定され、細くなった茎が抜け落ちます。

農家さんの知恵はすごいですね。
こんな簡単な方法で良いのだとは考えもしないで、ギューギュー締め付けてきました。
それなのにしだいに抜け落ちてしまうので、今まで収穫した玉ねぎをぶら下げて乾燥させるのに苦労してきましたが、これで大丈夫です。
昨日までの強い風と横殴りの雨にもびくともしません。

 
 

★小判草(コバンソウ)のドライ 


   昨年のコバンソウがドライ化していた

明治時代に観賞用として渡来した植物だといわれますが、現在ではほぼ「雑草」です。
荒れ地や路傍に生育し、画像は某墓地で撮影しました。

牧草や高速道法(ノリ)面の緑化植物として輸入された外来種は圧倒的な繁殖力で野外に流出し、
宅地造成のために更地にされた場所や国道沿いのほんのちょっとした隙間に生えている雑草はそのほとんどが外来種になっています。
国際貿易・国際交流が活発になれば、望ましくない外来生物も流入してくるのはやむ得ないことで、毒を持つヒョウモンのタコやナメクジなんてものまで最近は定着しているだなんて報道されていました。

考えてみれば縄文以来の純粋和風は幻想で、弥生人が大量に列島に移民してきた頃から動植物も国際化が進んできました。
純粋和風だと思われている梅や稲だって外来植物だし、サツマイモやジャガイモもそうです。
現在も積極的に野菜、果実、観葉植物の分野では輸入が試みられています。

そういう風潮の中で、見捨てられたコバンソウが雑草として細々と生き延びています。
爆発的、暴力的に生息地域を拡大する侵略的な植物ではないため、見かける機会はそう多くはありません。

画像は昨年の株が干からびてドライ化したもので、株元には今年の芽が伸びていました。
7月になれば新鮮なコバンソウの穂が見られるはずです。
縁起の良い名前を付けてもらいましたし、大型化しない草ですから観賞用だったということもうなずけますが、何有荘にあったらまず間違いなく雑草扱いで刈られて堆肥化されてしまうでしょう。

野にあってこそ観賞に耐える、あるいは大切に鉢植えにしてこそ観賞に耐える植物だと思います。

 

★まもなくツバメの巣立ち 


   もう大きく育ち巣が狭い

先日6月21日はA Midsummer Night's Dream「真夏の夜の夢」の日。夏至。
夏至の前夜がmidsummer night だと昔、習いました。
summerとは北ヨーロッパでは暑い季節ではなく、陽が長い季節だと習って「ヘェー」と思ったものです。
そういえば中国由来の季節表示でも、夏至を中心とした3か月間が夏で、8月7日の立秋からもう秋となります。
とはいっても、やはりじりじりと身を焦がすような日差しの日が真夏ですよね。
スイカがおいしい季節が夏だと思います。

その夏至の前後にいすみ市ではツバメが巣立ちます。
まだ梅雨時で田んぼの上には細かい虫が大量に発生しており、この虫をすばやく大量に集めてツバメが子育てするのは理にかなったことだと感心します。
このツバメのヒナを狙っているのが青大将などの蛇で、だからツバメは人家の軒先に営巣し、人間に蛇を追い払ってもらおうという魂胆なのですからますます感心します。

巣の中にはどうやら5~6羽いるようですが、それぞれだいぶ大きくなっていますから巣が狭い。
がん首を並べてまるで顔全部を口にして餌をねだる姿を撮りたかったけれど、そうはいきませんでした。
体をゴソゴソ動かしてお尻を出し、巣の外に排泄します。
だから巣の下はフンだらけ。
そこが現代人には嫌われるようですね。

毎年必ずやってくるツバメですが今年はやや少ないように感じます。
空の巣が目立ち、撤去された巣の跡も目立ちます。
人間と共生することで生きてきたツバメですから、人間に嫌われたら生活の場が失われ、やがて都会地同様ツバメのいない地域に変わっていくのでしょう。

川崎だって私が子どもの頃はたくさんツバメが飛んでいたのですが、今は見かけません。
それでせいせいしたと思うか、さびしいと思うか…。
いや、若い人はツバメが飛んでいたという記憶さえないのですから、何も思わないのでしょう。

いすみ市の農家さんにはツバメを嫌わず、ツバメの好きなようにさせている人がたくさんいます。
少なくなったとはいえ、このような方がいる限りまだいすみ市はツバメの飛び交う地域として存続できると思っています。

ツバメが低く飛んでいると、あー今日は雨が降るななんて思う暮らしがわたしは好きです。

ちなみに、メンデルゾーンのあの有名な結婚行進曲は「A Midsummer Night's Dream」の中の1曲。
ちょうど今は june bride 6月の花嫁の季節です。
もっとも日本では梅雨の真っ最中ですから、この季節の結婚式は避けた方が良い、ずぶぬれになってしまうと思います。

 

 

★電線でオオヨシキリの大声

 

何有荘前の大正堰には葦が茂り、そこに夏の渡り鳥・オオヨシキリが朝から大声で叫んでいます。
日の出30分前の薄明りの頃からにぎやかなことで、わたしにはゲゲッチ ゲゲッチ ケチケチケチケチ と聞こえます。
野鳥図鑑などでは ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシと鳴くとあり、そのためオオヨシキリは「行行子」という名をもらい、夏の季語だそうです。
スズメぐらいの大きさで、「何もあんなに必死に叫ばなくとも良いだろう」 とだれでも思うらしく、大げさだという意味で「仰々子 」と書かれる場合もあります。

葦を「アシ」と読むと「悪し」に通じるので「ヨシ」と読み替えるのが習慣になっています。
オオヨシキリとは「大葦切」で、小さなヨシキリは「小葦切」。
葦を切り裂いて中の虫を食べるので「葦切」と名付けられました。
そのため葦原の中にいることが多く、声はすれども姿を見つけることは慣れないと難しい。
見つけてもオートフォーカスの小型デジカメだとピント合わせはほぼ不可能。
この日は電線の上で頭髪を逆立てて叫んでいるのを発見し、ラッキーとばかりに撮影しました。
どんなにうるさくとも数か月のことですし、この地域の愛すべき夏の風物詩です。

◆コンピュータ ウイルスに感染した !

2011年に買い替えたパソコンですが、最近立ち上がりが俊敏でなくなりました。
それでレジストリーのデフラグをかけ、高速化しようとして感染してしまいした。
高速化ソフトにウイルスが仕込まれていたのに気づかなかったのです。
ネットにつなぐとアドレスが about blank になり白紙状態になることが多く、シャットダウンする際にもすっきりダウンしません。
フレッツウイルスクリアが「トロイを2個発見、駆除した」と正常に機能しているのに数時間たつとまたabout blank になってしまいます。
データ流出・改ざんや勝手にメールを出すとか削除するなどの、悪質な被害ではないのですが、駆除されたはずなのにまた同じ症状が出るのはオカシイ。

ない知恵を絞ってアドオンをoff にしたりして、よけい混乱しました。
数日間、苦闘して、結局専門家に依頼しました。
車で10分ほどの「インパルス」さんです。
画面を見るなり、高速化ソフトのアイコンを「何だコレ、怪しい」と見抜きました。
それでわたしも気付いたのです。
ダウンロードには気をつけろ、とは基本中の基本なのに「自分は引っ掛からない」という思い込みがあったのです。
振り込み詐欺になぜひっかかるか疑問に思っていましたが、わたしも同じようなものです。
けっきょく数千円でめでたく解決しました。

ちなみに最初に電話をかけた会社は、「出張料込みでまぁ2万円前後だろう」という話でしたから、インパルスさんは本当に有能で良心的だなと思います。
                         インパルス→●

★九十九里浜は玉浦(タマノウラ)(10) 


  まるで竜宮城のような神社は安徳帝を祀る赤間神宮。画像元
  安徳帝は壇ノ浦で、波の下にも都はあるという二位の尼に抱かれて8歳で入水。

<海幸彦・山幸彦>の続きです。
―――“海の老人”の教えに従い、山幸彦は失われた釣針を求めて海王の宮殿(竜宮城)に着く。
そこで海王の娘・豊玉姫に出会い、二人は相思相愛の仲となり3年の月日を過ごす。やがて山幸彦は釣針の件を思い出し、憂い顔となる。海王の計らいですべての魚が集められ、鯛の口に釣針が刺さっているのが発見され、山幸彦は地上に戻ることになる――

浦島太郎の場合、海王宮殿の生活に「あきた」から地上に戻るという自分勝手な論理だったので玉手箱を持たされてしまいました。
山幸彦の場合は「釣針を回収して海幸彦に返す」という目的があったのに、甘い生活におぼれて3年も過ぎました。ようやく釣針の件を思い出し地上に戻る山幸彦に豊玉姫は内心どれだけ不満があったとしても文句は言えません。

別れたくない豊玉姫の切り札は「わたしはあなたの子を宿している」でした。
豊玉は「地上であなたの子を産むから産屋(ウブヤ)を用意せよ」と要求します。

これは当時の社会通念からするとかなり無茶な要求です。
平安時代まで男性はあちこちの女性宅を訪れて夜を過ごし、生まれた子は女性宅で育てられる習慣がありました。
いやいやそんな昔の話ではなく、昭和のある時期まで田舎では“夜這い”の習慣が残っていました。
現代でも妊娠したら出産は実家のある田舎に戻ってという女性は多くいます。

たぶん山幸彦は地上まで押しかけての出産をうとましく思ったのでしょう。お産のためだけの建物=産屋の建設にあまり乗り気じゃなかったようです。
ところがある嵐の晩に豊玉姫は妹・玉依姫を介添えにして地上に現れ、
「これからお産となるが、海王の娘として元の姿に戻るから決してのぞくな」と念を押します。
産屋は建設途中でまだ隙間だらけでした。

そこで山幸彦は約束を破りのぞき見をしてしまいます。
これは「見るなのタブー・禁忌破りの神話」の典型的な例です。
機(ハタ)を織る女房(実は鶴)の姿を見てしまう「夕鶴」をはじめ、たくさんの例があります。

さて、山幸彦が見たのは巨大なサメがのた打ち回って子を産む姿でした。
山幸彦は恐れて逃げ出し、豊玉姫は恥と怒りに震え
「アンタの子だからアンタが育てなさい」
と言い残して海洋に去っていきます。
そして地上と海王の宮との通い路は永遠に閉ざされてしまいます。

なんとなく恐ろしい話の展開ですね。
山幸彦は軽薄な男で、興味本位の衝動を抑えきれない性格のようです。
愛妻であれ誰であれ、プライバシーは尊重するという考えはまったくなく、そのような人物は現代社会にも数多くいます。
携帯でスカートの下から撮影するとか、彼女の携帯を盗み見るとか、見せろと強要したり…。
プライバシーという概念がなかった神話時代でさえ、人はプライバシーを侵害されると怒るのです。
それが素直な人間性です。だから豊玉姫の怒りは正当なものです。

ローマ神話では、月の女神(ディアナ)の裸体をふとしたきっかけで見てしまったアクタイオンは鹿の姿に変えられ、しかも自分が連れていた猟犬にズタズタに食い殺されてしまいます。
憲法にプライバシーが書かれていようがいまいが、プライバシー尊重は人として守るべき道なのです。欧米は神話時代から厳しい。

その点で日本は甘い。妻が鶴だったと知った与兵衛(ヨヒョウ)は妻に去られて呆然とするだけで特別な罰は受けません。
山幸彦も特別な罰を受けません。しいて言えば「女房に逃げられ赤子が残された」でしょうか。
神話では玉依姫が子育てするのですから山幸彦の負担はまったくないと言っていいでしょう。

浦島太郎にはない海王の姫の妊娠出産物語は天皇家の連綿たる家系を説明するために挿入された“異類婚姻神話”です。
男が約束を破ることによって婚姻は破たんし、人間界と異界との通い道は閉ざされます。

『古事記』『日本書紀』の編著者は<浦島太郎>を下敷きにして、あれこれの部族の神話・伝承を寄せ集めて一本の物語<海幸彦・山幸彦物語>に仕立て上げました。
その結果、多くの人はこの天皇家伝説が<浦島太郎>の焼き直しだと気がつきません。

生まれた子の名前はウガヤフキアエズ。
正しくは天津日高日子波限建鵜草葺不合命。アマツヒコ ヒコナギサタケ ウガヤフキアエズノミコト
地元の玉崎神社のご祭神であり、彼が神武天皇の父親になります。
さて、綿津見の宮での3年間は<浦島>では300年間でした。では山幸彦の場合は?

                                       来週金曜日につづく。

 

★ラベンダーの季節

  
        庭のラベンダー            ラベンダーバンドルズ

梅雨空になるとラベンダーは刈り込みの季節となります。
雨が降らない日に思い切って下の方からざっくりと切り取ります。
かわいがって大切に育てると図に乗ってどんどん大きくなり手に負えなくなりますので、切りすぎかなぁと思うぐらい刈りこんでOKです。

そのままドライフラーにするのが一番簡単ですが、手芸用のリボンで花穂を包み込む“ラベンダーバンドルズ”作りが趣味の相方さんは、雨の日になると一日中作業に没頭しています。
切り落とした余分な茎葉は5分ほど煮沸し、煮だし液をお風呂に入れればラベンダーのハーブバスになるのもこの季節ならではのことです。
古代ローマでは入浴剤として使われたそうですから最も基本的で贅沢な利用法です。

バンドルズやサシェ(香袋)は引き出しやタンスの中、ハンドバックなどに入れておくと、開けるたびに香りが広がり幸せな気分になります。
枕の下に置いておけば安眠促進剤。嫌なことも忘れて眠れます。もっとも寝ている時は何も感じませんが…。

たくさん作って日ごろお世話になっている方へのプレゼントにしています。
庭にはまだたくさん咲いていますから、自分でも作ってみたいと思う方はご連絡ください。
数時間で何本かはできます。教えるのも趣味ですから受講料などはありません。

画像右は何有荘の玄関に置いて飾りとしています。
竹の容器は「パン工房あん里山」のご主人の手作り作品で里山の竹が原材料です。
「あん里山」ではパンだけではなく、手作り作品もいろいろ置いてあり、何有荘のバンドルズやサシェなども置かせてもらっています。現物を見たい方は「あん里山」でご覧ください。

最近、いすみ市にTVクルーがあちらこちらに出没しています。
あん里山さんにもやってきて
6月21日(金)千葉テレビ7:45am頃から6分位お店とパンの紹介が放送されます。
普段は工房でパンを焼いている店長さんも出てくるそうです。

   パン工房あん里山→●
   〒299-4504 千葉県いすみ市岬町桑田2810-7
    TEL 0470-80-3022 FAX 0470-80-3120 
    営業時間 4月~11月  10:00~18:00
    定休日   毎週 月曜日・火曜日・金曜日

 

★アジサイの花って本当は 


   矢印2か所が本当の花。周囲の花にはオシベ・メシベがない。

アジサイの花が梅雨空に輝いています。
わたしたちがアジサイの花だと思っているのは実は萼(ガク)であり、本当の花びらではありません。
しかもオシベ・メシベがなく花咲くこともありませんから装飾花というそうです。
でも、画像のようにたまに間違って咲くこともあります。
だからひと房の花の中から本物の花を見つけるとちょっと自慢したくなります。

アジサイの原種はガクアジサイで、これは中央部に小さな花が集まり、周囲にハデな4枚のガクでできた装飾花が取り巻いています。
それが品種改良されて毬(マリ)のような普通のアジサイ(西洋アジサイ)になりましたが、時々、画像のように先祖返りした本当の花を見つけることができます。

アジサイ+カタツムリ+傘&長靴 は今の季節を象徴している心象風景で、これからはちょうど水羊羹の季節でもあります。
水羊羹を包んでいる葉はたいてい偽物になってしまいました。本当は桜の葉を使います。
これを笹の葉で代用し、笹の葉の上に自家製水ようかんを載せるのもしゃれています。
だけど、アジサイの葉で代用してはいけません。
アジサイの葉には青酸系の毒があります。
アジサイの葉をカタツムリは食べませんし、ウサギだってたべません。

ところで、アジサイの仲間をHydrangea ハイドランジアといいます。
Hydro- ハイドロ は「水」を意味し、Hydra ヒドラ となると星座の海蛇座。
ヒドラはヘラクレスを苦しめた最悪の怪物の一つで、---巨大な胴と九つの首を持ち、一つでも首が残っていると復活してしまう猛毒の持ち主だがヘラクレスに退治されて星座になった。ヘラクレスはこの毒を武器として保存しておいたために後にこの毒にあたって死んで星座となる---。

アジサイの名前・ハイドランジアにはヒドラの「猛毒・不死身」というニュアンスがあり、
日本のピチピチ チャプチャプ ランランラン の雰囲気とはずいぶん異なります。
しかしアジサイの特徴をよくつかんだ命名だともいえます。

アジサイは挿し木が簡単で、切り枝を挿しておけばたいてい活着します。
何有荘では切り払った枝を重ねて放置しておいたら根づいてしまいました。
もっとも不死身を感じるのは、なかなか花が枯れないことです。
ツバキはポトリと落ちますが、アジサイの花は晩秋でもそのままです。
花が散らないのは不自然だ、不気味だと感じる欧米人もいるそうです。
「死すべきもの」が死なないのは異常ですからね。

何有荘ではその性質を利用し、まだ元気なうちにカットしてドライにし、その上で花炭にしています。
アジサイの花の花炭。これはドライにしてから作ります。
だから今のうちに形の良い花を選んでドライにしておきます。

  

★蝶の来る花・ブッドレア 


    今朝はアカタテハがきていました。

家を建てる時に庭に蝶が来るようにと植えたブッドレアです。
小さな花を房状に密に付け、芳香が蝶を誘うのでバタフライブッシュといわれるとの情報を仕入れたので購入しました。
購入した時は50cmぐらいだったのにどんどん大きくなり、今は2mを越しています。
よく考えてみれば “ブッシュ” ですから灌木になるのは容易に察せられるはずなのに、図鑑を見ていた時は、当時は何となく草花のように思って購入しましたからビックリです。

花は“トラノオ”に似た形でいくつも咲いており、それはとても華やかです。
花が咲けば蝶が来るのは当たり前で、バタフライブッシュという名ならばすごく集まって来るのかと期待していましたが、さほどでもありません。
ちょっと誇大広告のような名前です。
でも蝶が来ないということもないし、庭が明るくなるので、まぁいいやと思っています。

アカタテハは好きな蝶です。赤と黒のコントラストの強い模様が美しく、動きが敏捷。
都会地ではめったに見られなくなりました。
カラムシなどイラクサの仲間が食草なので、都会地では雑草として刈られてしまうから生存条件がありません。
ここの近辺では手入れが行き届かず、カラムシが繁茂している場所はどこにでもあります。
自然状態で放置しても害がない野原は是非そのままにしておいてもらいたい。
そうすれば蝶の数がもっと増えていくことでしょう。

蝶は好きだが毛虫は嫌い--という人はたくさんいます。
毛虫を見つけると反射的に殺虫剤を噴霧するのはちょっと待ってほしい。
それは蝶の幼虫かもしれません。
毛虫を退治すれば蝶もいなくなるのは当然です。

 
 

★野菜くずからジャガイモが採れた 


    おいしそうなジャガが三つ採れました

画像は台所の生ごみをトロ箱の中で<土・生ごみ・土>でサンドイッチにして堆肥化をはかってきたところ、ジャガイモの芽が出て育ち、昨日収穫したものです。
種イモではなく、野菜くずからでもまともなジャガイモが収穫できるとは驚きです。

何有荘では台所残渣のほぼ100%を“生ごみ堆肥”にしています。
その話を聞いた知人が「ウチだってジャガイモの皮からジャガイモが採れたよ。けっこう立派だった」とやや自慢げに話していました。
生ごみを埋めておいたらできちゃったという話で、え~本当かなぁと少し疑ったのですが、何有荘でもその事実を確認しました。

おそらくジャガイモの芽を除去する際に大きく削った部分のわずかな栄養分と、トロ箱の中のたい肥化途中の栄養分を利用して大きくなったものでしょう。
上手にうすくむいた皮からはいくらなんでも無理だと思います。
芽が出る組織が決定的なダメージを受けず、かつ運が良ければ廃棄したつもりのクズから食料が生産できる――こんなゆかいな話はありません。
さっそくタラモサラダに利用しました。
間違いなくジャガイモで、おいしく頂きました。

道端の雑草の中になぜか生えていたトマトの若い苗を救出し、風呂場で育ててきた話を以前アップしました。
5月になってから地植えにし、上部をピンチして育てたところ、めでたくイエローアイコらしきミニトマトを収穫できました。
何で道端にトマトが育っていたのか今でも疑問ですが、種が風で飛んだり鳥に運ばれたり、確かにいろいろな植物が庭にも勝手に生えてきますから、道端で成長しちゃうこともあるのでしょう。
通常は町内一斉清掃日などで草刈られてしまいますから、救出して良かった。
毎日タダのミニトマトをいただいています。