★寒くとも野菜は育つ

 
       無農薬のケールとハクサイ

画像のように雑草だらけの畑ですが、ケールとハクサイが元気に育っています。
ほかにもピーマンはまだ枯れずに収穫できますし、取り残したジャガイモが「秋ジャガ」よろしく青々と育っています。
やはり今年は異常気象なのでしょう。冬になっても霜が一度しか降りていません。
1週間前までムラサキツユクサだって花咲かせていました。

NHKはなぜ家庭菜園教室みたいな番組で有機無農薬の番組を編成しないのでしょうか。当たり前のように化成肥料を使い、農薬を散布しています。
化成肥料と農薬がなければ野菜は育たないかのような番組です。

近藤立子さんが婦人之友社から『無農薬でつくるおいしい野菜』を出版したのは1985年。もうだいぶ前。1泊2日の人間ドックの時に暇なので近くの書店で購入し、今でも手元に置いてあります。
その近藤さんが今はいすみ市に住み、近くの野菜産直店に有機無農薬野菜を出荷しているので驚きました。

近藤さんの畑を通りがかった時に彼女と立ち話をする機会がありました。
近藤さんは枯葉・雑草・鶏糞・油かすなどを使った堆肥を作っています。山のように積み上げた堆肥は黒くなり、ほのかに暖かみがありました。
彼女が執筆・出版する時に大手農薬会社から圧力がかかったと言っておりました。
すると、今でもNHKには圧力がかかっているのかもしれません。

出版から25年をすぎ、無農薬で野菜を育てようと言う人は全国に広まりました。
わたしも挑戦していますが、苦労はあります。
庭の畑の野菜はヨトウムシやらナメクジやらにやられてボロボロでしたから、割り箸でチョイスしたり、飲み残しのビールを置いたりと。
でもアチラさんの方が多くて強いので、やがてあきらめ半分のほったらかしとなります。そして不思議なことに害が減ってきました。

思うに、季節が寒くなり、連中の活躍する季節ではなくなったこと。野菜が幼児期を過ぎ、害を跳ね返す体力がついてきたことでしょうか。
幼児期をていねいに世話すれば、少なくとも家庭菜園では「害虫を毒殺」する必要はない。無農薬でも何とかなると思っています。
その時の状態に一喜一憂しないで長い目で育てるのがコツなんだとか言って、自分のズボラさを棚に上げております。

今年はこれでオシマイ。良いお年をお迎え下さい。
 

スポンサーサイト

★年末・年始のローマの神様

            
      紀元前3世紀、ヤヌス神のコイン(ワールドコインギャラリーから転載)

各地で暮れの大祓えや大掃除が行われており、まもなく新年となります。
「January ジャニュアリ・1月」とはローマの神様ヤヌス(Janus)が語源。
この神様は画像のように一つの体に前と後、二つの顔を持ち、本来は家屋の門・扉の神様で境界の神様です。
ドアは室内と戸外を区切る場所ですから、ヤヌス神はドアに陣取って室内を守り、戸外の敵を威嚇しています。門に宿れば敷地内外を監視し、家人を守ります。
だから二つの顔が内と外とを向いている。

敷地や家屋という「空間」の内と外、始まりと終わりの境界に立つ神様ですが、
始まりと終わりを「時間」に置き換えると、行く年・来る年の境目に立ち、その双方を守り、監視する神となります。
だから1月の神様。

これは考えてみると、本当は実に恐ろしい神様です。
人間の過去をじっと見つめ、今後どうあろうとしているのかをじっと監視している。
その人の内面と外面の境に立ち、その双方を見つめている。
その家の中で何が起き、何が行われているのか、よその人には見えないがヤヌス神は見逃さない―――。

1年が終わり、新しい1年が始まる時にヤヌス神にどう見られたか、古代ローマ人は反省する機会としていたのでしょうか。
ある時期、ローマの最高神がヤヌスだったのもうなずけます。

日本で言えば「お天道様」でしょう。良いも悪いもお天道様は知っていると昔の人は言ったものです。
一つの体に顔が二つだなんてグロテスクだなんて考えが甘い。
日本には十一面観音なんていうのもあるから日本の方がスゴイ。

神も仏もいないかのような日本ですが、今年はちょっとだけ違うようです。
きっと、便所の女神様は掃除する苦労をけっして見逃さないと信じる人が増えたことでしょう。
ともあれ1年の計は元旦にあり。
年末・年始には少しは真剣に「来し方・行く末」を考えてみますか。

 

★真っ黒黒餅・黒米100%の1升餅

 
     黒米は根性があってなかなか餅にならない

黒米餅の作り方(1升)
 1.ざっと洗ってひたひたの水で24時間浸水。
 2.ザルにあけ、軽く水を切る。
 3.圧力鍋でオモリが動いて30分蒸し、自然冷却
 4.臼・杵でよくついて餅にする。

里山の仲間で忘年会を行い、黒米100%の餅つきをやるとかで、わたしが蒸し方に任命されました。
黒米は玄米ですから、玄米餅と同様に餅にするのが難しく、黒米の黒い皮はさらに固いのでどうなることやら作る前は不安でした。

臼に置いて搗(ツ)いてみると、すごく粘着力があり、杵が臼にとられてしまうことも度々で、まるで真っ黒いチューイングガムのようです。
一搗きごとに手に水を着けて返してどうにか餅にしました。
しかし、ツブツブ感は残ります。(これはこれで良い)
味は何というか、濃いです。
普通の白米餅とは違って歯ごたえも味もあり、里山の仲間は「入れ歯が取れちゃう」と笑わせていました。
粘着力があるのにあまり伸びないでちぎれます。
じゅうぶん搗いてもお赤飯と餅の中間ぐらいの搗き上がりでした。

反省点・改良点としては
 1.浸水時間を3日程度に延ばす。
 2.圧力鍋での蒸し時間を40分程度に延ばす。
 3.あるいは黒米を3分つきぐらいにしてから蒸す。
 4.あるいは白米餅米を3割程度混ぜる――などが考えられます。

この黒米餅にアズキのこし餡をのせ、さらにきな粉をまぶして頂きました。
おいしかったですねェ。
アンコもきな粉も場所を提供してくれたEさんの奥様の手づくりでした。
さすが「田舎」は奥が深い。
都会から流れてきた「新田舎人」としては感心することだらけ。
また来年への意欲が湧きました。

 

★イカのブラックカレーのつもりが

 
     イカワタの上に細長くイカの墨袋がついている

イカが2割引だったので「真っ黒イカカレー」にしようと買いました。
イカの外套というビラビラに手を突っ込み、一番奥をちょっといじめ、
左手でエンペラを持ち、右手で目口の当たりをつかんでソロリと引き抜くと
画像のように外套と本体にきれいに別れます。

使わないのは目と口バシ(嘴)。ギュッと指で摘めばころりと出てきます。
口バシは炙ると酒の肴になりますが、今回はパス。
内蔵(胃腸)などゴチャゴチャと一緒に生ゴミ堆肥場へ。

巨大な薄茶色の内蔵(ワタ)が肝臓で、これが一番オイシイ。
これを捨てちゃう人がいるそうですが信じられません。
イカの塩辛の必需品ですし、げそのアルミホイル焼きに使うと最高です。
今回はこのワタもカレーに全量使います。
するとイカカレー独特の味になります。

この肝臓の裏に画像のように墨袋が細長くついています。
この端を持ち上げ、ソロリソロリと引きはがすとイカスミが取れます。
残念ながら、このイカはつかまる時に大量の墨を使っちゃったらしく、袋の中身はそう多くありませんでした。
これを茶碗を受けにした茶こしに入れ、水を少々加えてしごくと墨が取れます。

ブラックカレーは普通のカレーにこのイカスミを投入して作ります。
イカスミにはアミノ酸がたっぷりなのでオイシクなります。
ところが墨の量が少なくて、焦げ茶色カレー程度にしかなりませんでした。
ちょっとガッカリ。
カレー本体の量が多すぎたのでした。

イカのワタ(肝臓)をしごいて使えば独特の味になりますが、
別途使うことにして、ワタをカレーに投入しなければいつものカレーのブラック版となります。
またイカの胴体を輪切りにし、ゲソなどは適当に切ってカレーに投入します。
具がイカだけだとちょっと寂しいので、今回はブタコマも使いました。

たまにはこんなカレーもいいかもね。

★今日は冬至。ユズの100%利用法

 
      ユズのワタ煮

桃栗三年、柿八年、柚子の大バカ十八年などと言われていますが、何有荘の柚子は十年ほどで大量の実をつけるようになりました。
ロクに剪定をしていませんので、実が強風にあおられてアチコチとぶつかったのでしょうか、肌が見目麗しいとは言えず、所々黒ずんでいます。

とはいえ柚子ですから、黒ずんでいるところを削除して柚子マーマレードにしました。
ジャムもマーマレードも砂糖煮ですが、柑橘類に限ってはマーマレードと言います。
これは皮と果汁を利用します。
皮は薄くはぎ、なるべく内部の白いワタを使いません。強いアクがあるからです。
皮にもアクがありますから千切りにした後で2~3回茹でこぼします。
皮をはがれた柚子を搾って果汁を出し、千切りにした皮と一緒に砂糖煮にします。

通常はこれでおしまい。残りは廃棄物ですが、そんなモッタイナイことはしません。
まず種です。
これは肌荒れ防止のローションとして大変有効です。
作り方は簡単で、ワンカップ焼酎に漬け込むだけです。
ストッキングタイプの水切りネットに種を入れておくと後処理が楽です。
漬け込む時間はお好みです。
1~2週間でもOKですし、1年でも腐りません。
台所仕事の後、お風呂の後などに使います。肌がツルツルになります。

果汁を絞った白いワタには袋が残っていますから、ワタと袋に分けます。
使うのはワタですから、スジスジも丁寧に取り、袋と一緒にまとめます。
この白いワタがアクの元凶です。3回ほど茹でこぼしてから、砂糖煮(画像)にします。
ややボンヤリした味ですが上品なお茶うけに変身します。
ボンヤリすぎると思われる時は柚子の果汁を加えると良いでしょう。

さて最後に残ったのは、柚子の黒ずんだ表皮、スジスジと袋。
つまりクズ。これだって捨てません。
100均で購入したネットに入れて「柚子風呂」です。
冬至の日はプカリプカリと柚子が浮いた柚子風呂が正統派ですが、残り物利用の柚子風呂だってじゅうぶん香りがありますし、肌がツルツル・スベスベになります。

翌日、ネットからから取り出したクズだってまだ捨てません。
よく水分を絞ってから生ゴミ堆肥場へ行きます。
ここまで使い切れば柚子さんだって大満足でしょう。

 

★クリスマスリースを作ってみました

 
      メインはローズマリー 

買った時は10cm程度だったローズマリーが巨大化してしまいました。
エーワ、エーワで放置してきましたがどうにも乱雑に育ち、周囲に迷惑をかけているので、年末だからと強剪定しました。
刈り取った枝は
 1.ドライにして肉料理などに使う。
 2.お酢につけてハーブビネガーにする。
 3.ドバーッとお風呂に入れてハーバルバスに使う。
 4.焼却処分――いい香りがするのです。欧米の「お香」です。
 5.リースの素材とする
 6.花瓶に入れて飾る―――などでしょうか。

初め、土手のクズのツタを採集し、丸めてリースの台にし、凧糸でメッシュに巻き、そこに10cm位に切った枝を刺していきましたが、台が大きすぎて全体として貧弱になってしまいました。
そこで30~50cmのローズマリーの枝の前後を糸でくくって長いロープのようにし、グルグル巻きにして台に釣り糸でくくりつけてボリュームをつけました。
釣り糸は目立たないので大変よろしい。

そこに白いラムズイヤーを差し込み、赤唐辛子を差し込み、ついでにナンテンを差し込んで、まぁこれで良しとしました。
いずれも何有荘にあるものと、その辺で採集してきたものですから費用ゼロ。
ラムズイヤーのドライはボロボロ崩れやすく扱いにくい。
それでも「白い色」が欲しくて使いました。

リースが丸いのは「エンドレス=永遠」を示しているのでしょう。
クリスマスリースやクリスマスツリーがモミの木などの針葉樹でできているのも常緑で過湿・過乾燥・高温・冷温に強いからです。
つまりこれも「粘り強さ・不屈・永遠」を意味しています。
そして丸印は太陽あるいは蛇の目を連想させ、魔除けの意味合いがあります。

今年1年を振り返り、良い新年が迎えられるようにという願いを込めた飾り物がクリスマスリースです。


 

★キクイモのポタージュスープ 

 
      浮いているのはイタリアンパセリ

知人は糖尿の気があるのでキクイモを紹介したらとても気に入って毎日のように食べているそうです。
その人がキクイモのスープがおいしかったと言っていましたが、レシピを聞くのを忘れました。それで自己流で作ってみました。

材料二人分 キクイモ:ジャガイモ:玉ネギ=2:1:1、コンソメ1個、牛乳適量。

作り方 
 1.キクイモ、ジャガイモ、玉ネギをスライスしてバターで炒める。
 2.色が透き通ってきたら水少々を加えてミキサーで粉砕する。
 3.裏ごしする。
 4.牛乳とコンソメを加え、鍋でじっくり煮込む。これでできあがり。

裏ごしをすると舌触りが格段に良くなります。したがってキクイモの皮むきはいい加減でよろしい。
ジャガイモを加えたのはポタージュ風になるように。
玉ネギを加えたのは甘味が出るようにと考えました。
牛乳の量が多ければサラリとし、少なければモッタリですからお好みで。
お好みで塩コショウで味を整えますが、コンソメ1個でじゅうぶんです。

キクイモはフランス語でTopinambour トピナンブール。
あるいは英語で Jerusalem artichoke エルサレム・アーティチョーク。
菊科でヒマワリほど背が高くなりますが、花はまさに菊。
エルサレムという土地ともアーティチョークという野菜とも全く無関係なのに
こんな名前がついた由来は、フランス語のヒマワリを意味するなんとかという田舎言葉が知らない人にはエルサレムに聞こえちゃったんだそうです。
アーティチョークの味がするのでエルサレムア-ティチョーク。
しかしわたしにはアーティチョークの味がするとは思えません。
   注:アーティチョークは超巨大なアザミ。和名=朝鮮アザミ。

まぁそんなことはどうでもよろしくて、肝腎なお味の方ですが――
これはまぁたいしたもんですナァ。オイシイねぇと自画自賛。

★ソーラークッカーでジャム作り

 
       リンゴジャム作成中

直径90cmほどのソーラークッカーですが、晴れていれば働き者です。
1リットルの水が30分で熱湯になります。
都市ガスで言えば、弱火よりやや強いぐらいの火力でしょうか。
欠点は、雨や曇りの日は出番がない。風の日はパラボラがあおられて危険。
この日は快晴無風で絶好のソーラークッキング日和でした。
冬場は空気が澄んでいるので夏場よりも活躍の機会が多い。

スーパーでめずらしくも「紅玉」が置いてあったのでジャム用に買い求めました。
新顔リンゴに押され、かつてのスーパースター紅玉は生産量・消費量とも減っているそうです。
しかし、適度な酸味があり、ただ甘いだけのリンゴとは違います。
私たちには懐かしい味であり、ジャムにするには適したリンゴです。
そしてソーラークッカーはじっくりと煮込むのに適しています。

作り方は熱源がガスではないというだけで、他はなんら変わりません。
=== 芯と皮をむき、細かくスライスして砂糖を混ぜて煮るだけ。
砂糖は実重量の25~30%。風味付けにレモン1/2。1時間ほど砂糖漬けを放置しておくと水分が出てくるので火にかけます。実が透き通ってくればできあがり。
「これがリンゴジャムだ」と自慢できる味になりました。(自画自賛)

CO2を全く出さず、光熱費ゼロでジャムができちゃうので太陽様々です。
先だってはハンゴウにサツマイモを入れてソーラークッカーで焼き芋にしました。
ほぼ密閉の容器で蒸し焼きですから、これがおいしいんです。
ふかし芋より水分が飛んでイモの甘味が引き出されます。
ただし焼き芋よりはしっとり感があります。
火力が弱い分だけ時間をかけねばなりませんが、置き火で焼いたようなホクホクの蒸し焼きイモになりました。
これもまた自画自賛。

 

★今年もフユイチゴのジャム作り

 
     赤い実は指の爪ぐらいの大きさ

里山のフィールドではフユイチゴが真っ赤なルビーのような実をたくさんつけていました。
草と間違えますが、常緑のツル性小低木で、茎が地面をはっています。
画像には写っていませんがツタのような葉があります。
キイチゴの仲間で、枝にはトゲがありますから素手で採ると、すり傷は覚悟せねばなりません。
なにせ小さな実ですから集めるのには苦労します。
それを連れ合いさんは「欲と道連れ」で大量に採集してきました。
ジャムにするそうです。

◆フユイチゴのジャムの作り方
 1.よく洗ってゴミなどを落とす。
 2.鍋にヒタヒタの水を加えて5~6分煮る。
 3.アクは取った方が良い。
 4.実が崩れてきたら熱いうちに裏ごしにかける。
 5.取れた液体の半量の砂糖を加えてじっくりと煮る。
 6.まだ煮詰まっていないなぁと思っても火を止める。
   冷めると固まります。
 7.最後に庭のユズの果汁を加えてできあがり。本当はレモン果汁。

裏ごしをかけなければ出来上がり量は増えます。しかし実のツブツブの皮が固いので舌触りが気になります。極小の種も気になります。
それが良いのだと言う人もいますが、「上品」に裏ごしをかけて作りました。

これがまたほっぺたが落ちるくらい甘酸っぱくてオイシイのです。
翌朝のトーストに塗って頂きました。
里山の保全活動は「山の幸」という余録がありますから楽しみにしています。
キノコを採集したりイチゴを摘んだりして、まるでピーターラビットの世界で遊んでいるような気分です。
 
 

★サザンカの話


      隣家との境界垣根の山茶花が満開

庭のサザンカが満開になりました。例年になく満開です。
これからエサ不足になるとスズメやヒヨドリ、メジロなどが毎日押しかけて来ることでしょう。ご馳走に思えるようです。
サザンカの蜜はおいしい。花を丸ごと甘酢漬けにして食べる人間様もいるらしいがまだ試したことはありません。

サザンカはツバキの仲間で、お茶の木も同じくツバキの仲間です。
お茶の花が一番先で10月頃に咲き、サザンカが11月~年始、ツバキは節分の頃になってから咲きます。
しかしサザンカとツバキの区別は容易ではありません。
品種改良がすすみ、咲く季節も様々ですし、葉の形も様々。一重か八重かも様々。
ポトリと落ちるか、花びらが散るかも様々でお手上げです。

とりあえず、ツバキは葉がサザンカよりも厚くてツルツル光り、中央の葉脈を凸にして丸まっている。
サザンカは中央葉脈が凹となっている、葉の色が薄くて小型、で見分けていますが、あまりアテにはなりません。

サザンカの学名は Camellia sasanqua カメリア ササンクァ
日本発で欧州に紹介された植物ですから学名に サザンカ が採用されています。
学名は、「属名+種名」であらわし、なんとなく「姓+名」に似ています。
カメリア家のサザンカさんという表記です。
カメリアはツバキの意。

サザンカは漢字で書くと「山茶花」。素直に読めば「サンサカ」でしょう。
サンサカを誰かがササンカと言い間違い、それがサザンカになったという説が有力です。
ところが江戸時代の『花壇地錦抄・カダンチキンショウ』という本には「茶山花」と書かれているそうです。
茶山花ならサザンカと読めます。
この説に従えば、「茶山花」を誰かが「山茶花」と書き間違え、あるいは書き改め、
「山茶花」の表記がメジャーになって定着したことになります。

突然ですが、「秋葉原」を何と読みますか?
アキハバラ ですか? アキバハラ ですか?
オタクの聖地・電気街の秋葉原――「アキバガハラ」が江戸時代の地名です。
ところがJRの駅名は「アキハバラ」。旧国鉄が強引に決めたものです。
今は若者がアキバと省略し、AKB48などがメジャーですからJRの駅名のトンチンカンぶりが際だつようになりました。

読み方や漢字表記を間違えたり、勝手に改めることはママあることです。
秋葉原の読み方は記録があるので正誤がわかりやすい。
サザンカ場合、言い間違い説と書き間違い説があり、どちらが正しいのか、甲乙つけがたく思います。
どうでも良い知識ですが、花の名前にも深い由来、人々の長い歴史があるものなのだなぁと感じ入る次第です。