春の野草・ヨモギ入りスープ

     

ヨモギがあちらこちらから顔を出しています。
まだ芽を出したばかりで成長していませんからアクもほとんどありません。
それなのについ重曹を使ってアク出ししたものだから、アクがまったくなく、なんだか市販の野菜みたいになってしまいました。
アクが全くないのもツマラナイ。これは失敗。ゆでるだけで良かった。

スープのベースはポテトとタマネギ。これをよく炒め、ミキサーにかけ、コンソメ1ツと牛乳で煮る。
アク出ししたヨモギをミキサーにかけ、スープに入れるとグリーンスープになる。
トッピングにレモンバームを置いてみました。イタリアンパセリだと沈んでしまいましたから。

もう少しヨモギが多い方が鮮やかで良かったでしょう。
実は二人分のスープを事情により急きょ、牛乳増しして四人分にしたため緑が薄くなってしまいました。
サンデーシェフはいつも「やっつけ仕事」だから反省ばかり。
反省したことも忘れてまた同じ間違いをして笑われます。

ヨモギは「蓬」(ホウ)と書くけれど「艾」(ガイ)が本当は正しい。どちらも漢語だから日本人には意味不明。

ヨモギは「四方気」だという説明の方が分かりやすい。
(わたし自身はその語源を疑っていますが…)
四方八方の「気」を集めて成長する草という意味で、春の野草・薬草の中ではピカイチ・ダントツの地位を誇っている草です。
せっかくヨモギが生えて来ているのですから、雑草扱いは気の毒。

普通は草餅・草団子にします。ひな祭りの三色菱餅もヨモギが使われます。
昔から邪気を払い、冬から春への季節の変わり目を乗り越える草でした。
昔からの日本人の智恵と習慣を現代風にアレンジしてみたのです。
まぁまぁだ、と家内が評価してくれました。

これから春の野草料理の季節ですから楽しみにしています。

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風邪対策『朝の梅茶は今日一日の難逃れ』

むかし、お年寄りが湯飲み茶碗に梅干を入れてお茶を飲んでいました。
よほどおいしそうでしたから試してみたことがありますが、酸っぱいだけだった思い出があります。
年寄りは、あんなのがおいしいのかなと不思議に思ったものです。

朝はお茶ですか、コーヒーですか?
熱いコーヒーは体を温めてくれそうですが、意外にも体を冷やす食材だそうです。
その点、紅茶や梅干は体を温める食品に分類されます。
緑茶より番茶の方がカフェインが少なく、体には優しいのだそうです。

梅干を使った伝統的な民間療法に「梅干番茶」があります。
種を取り除いた梅肉をよくすりつぶして湯飲みに入れ、熱い番茶を注いでできあがり。よくかき混ぜて飲みます。
番茶ではなく熱い白湯でもOKだそうです。
年寄りが飲んでいたのはこれだったのですね。

これを毎日飲むと健康が維持されるとのことで、「朝の梅茶は今日一日の難逃れ」というそうです。
むかしの年寄りの健康法だったのでしょう。

毎朝、お茶を飲むときに梅干を入れ、「朝の梅茶は今日一日の難逃れ」とおまじないを唱えれば、今日一日元気で過ごせそうな気になると思いませんか。
ポイントは「毎日・毎朝」のようです。
ご飯の前?後?―――定説はありません。お好みで。
梅茶を飲みながらポンワカする時間があっても良いと思います。

梅茶のバージョンアップ版
A:蜂蜜や砂糖をいれる。
B:醤油をたらす。
C:味噌少々を混ぜる。
D:焼梅干にする。(梅干をアルミで厳重に包み、弱火で1時間焼いた黒こげ梅干)
E:昆布の佃煮を混ぜる。

どれも魅力がありますが、特にBは「梅醤番茶」(ウメショウバンチャ・バイショウバンチャ)と名づけられ、花粉症や風邪のひき始めに良いなどと現代でも信者が多いようです。
Eは幸福を招く「福茶」という名前があります。
なんだったら日替わりで試してみたらどうでしょうか。

最近は若い人たちにも梅茶は人気があるんですヨ。
シブイ のだそうです。ヘェー。

絹さやの初物収穫しました

      

サヤエンドウ(絹さや)の初収穫です。
まだほんの小さなものですが、野鳥に食べられる前に収穫しました。
サヤエンドウの茎が途中でプッツンと切れているのは明らかに野鳥の仕業です。
現場は目撃していませんが、おそらくヒヨドリ。

野鳥が青物野菜をついばむのは3月まで。
4月になれば虫が動き出し、野鳥は動物性タンパク質の方が好み。
寒い間だけ、やむなくベジタリアンとなって生き延びています。
ニックキヤツラですが、彼らなりの事情があります。

この絹さやはみそ汁の具になりました。
まだ若すぎて、絹さやの味も香りも食感もイマイチでしたが、初物は気分がウキウキしてうれしいものです。
季節のものをその季節に食べる――それが一番おいしい。
その土地で取れたものをその土地で食べる――それが一番普通のこと。

でもね、そう簡単に季節のものだけとか、地場のものだけしか食べないというわけにもまいりません。
修行中の身ではありませんから、冬でもトマトを食べますし、遠洋のマグロも頂きます。

少しずつ年を重ねてきますと、少しずつ地場の季節のものが良いと思えるようになってきました。
きっとそうやってオジイサン・オバアサンになっていくのでしょう。
それでいいじゃないかと思っています。
若い時、幼い時、なぜ年寄りはあんな食べ物が好きなのだろうと思ったことがあります。
若い人たちと張り合う必要はありません。
おいしいと思えるものを食べるのが一番自然です。

もう一月もたてば絹さやは食べきれないほど収穫があることでしょう。
みそ汁、卵とじ…、季節の土地のものを食べ続けるのも、たぶん大変なことでしょう。
それはそれで困ったことだなぁ。
あちらこちらに強制的に分けなくちゃ。

アッ、これも取らぬ狸の皮算用でした。

「フキ味噌」を作りました

  

近くでまたまたフキノトウを採集してきました。
フキをゆでて、よく絞り、夏場のモロキュウのように味噌をつけて食べるシンプル料理が好きなのです。
これをわたしは「フキ味噌」と称していましたが、どうもちょっと違うらしい。
世間では「フキ味噌」というと別の料理の意味になると最近知りました。

それでネットで調べて世間様のいう「フキ味噌」を作りました。
レシピ通りはシャクなので「何有荘風フキ味噌」です。
  フキを数分間ゆでてからざく切りにします。
  キッチンペーパーで包み、ぎゅっと押して水分を取り、
  オリーブオイル+ごま油で炒めます。ごま油は香り付け。
  味噌を味醂で伸ばし、砂糖少々。弱火で煮込み、フキを混ぜて出来上がり。

要するにこれは味噌の一種です。「フキ風味の味噌」ですから使い方は味噌と同じようにすればよろしいようです。
コンニャクにつけたり、ふろふき大根に載せたり、そのままお酒のアテにしたり…。

いやぁ、なかなかいけますね。オツなものです。後を引きます。
炊きたて白ご飯に載せて食べるのは最高かもしれません。春の味ですヨ。
だからオニギリにも良いと思います。

家内がダイコンとダイコンの葉を昆布を敷いてゆでてくれました。
これをフキ味噌と一緒に食べて「おいしいねぇ・幸せだねぇ」と自画自賛。

フキ―――採集品。タダ。
味噌―――自家製味噌。
ミリン―-―自家製味醂。
合成保存料、合成着色料、合成発色剤なしの田舎料理。伝統料理。
見栄えは良くありませんが、安心安全の手作り「料理」です。

さてさて、これが「フキ味噌」ならば、わたしの言うシンプル「フキ味噌」は名称変更しなければなりません。困った。
カレーライスかライスカレーか、どちらが正しいかという論法に従えば、ゆでたフキノトウを味噌和えで食べるのは「味噌フキ」が正しいようです。しょうがない。

本マグロのアラから絶品ナカオチ

近所のスーパー「R」は魚に関しては新鮮でうれしい品揃えです。
民宿や旅館・別荘が多いので高級品が置いてあるそうです。
1船数千円の本マグロが夜になると全部売り切れになっているのにはびっくりです。

昨日は本マグロのアラがお買い得品、1パック550円で売っていました。
家内がにこにこ顔で買ってきました。

これをどう処理するかは家内の腕の見せ所です。
画像のようなナカオチが5鉢分とれました。1鉢110円見当です。

ご覧の通り、見た目は文句なし。味はと言うとこれもまた文句なし。絶品。
いやぁ幸せです。おいしいです。
安かった、ということで余計おいしく感じられます。
福引きの特賞に当たったような幸福感です。

近くに良いお店があるということは田舎暮らしの良し悪しを左右する重大事。
たまたま選んだ土地だったのですが、運が良かった。

ご近所の方々もみんな良い人たちで、仲良くしています。
野菜など食べきれないほど頂いたりで、まぁどうしましょう。
こんなに運が良くて良いのだろうか、と家内が心配しています。

麦踏み

    

麦の種を知人から分けていただき、借りている畑で育てています。
寒さに負けずに青々と育っています。
逆光をあびて美しい。肥料なし育成なので成長は遅いようです。

霜柱ができると地面が浮き、結果として水不足状態になるので麦踏をして落ち着かせます。
今シーズンは乾燥した日が続き、気温もあまり下がりませんでしたから麦踏もあまりせずにほったらかしですが、それでも元気に育っています。

霜柱を踏み潰すのって面白いですよね。子どもの頃はよくやりました。
大人になり、白髪が目立つようになっても、やはり面白い。
ザクッという音がしてドカッと柱がつぶれます。その感覚が快感です。

昨年も麦を育てていました。来週は刈り入れだと思っていましたら
翌週はすっかり穂の中身がなくなっていました。
おそらくスズメかムクドリでしょう。
連中も「実った」というのがわかるのですよね。
人を働くだけ働かせておいて収穫物は丸取りだ、というのは搾取です。許せません。

今年はその時期が来ましたらネットを張って連中を締め出す予定です。
農作物は農作業をした人の所有になるのが当然です。
「野鳥を大切に」なんて言ってはいられません。

今年うまくいったら来年はもう少し規模を拡大し、
自家製の天然酵母パンでも作ってみようかと夢だけは膨らんでいます。
これを「取らぬ狸の皮算用」というのでしょう。

野鳥の水場(バードバス)とホウレンソウ

        

野鳥は夏でも冬でも水浴びが好きだとかで、植木鉢の鉢受けを野鳥のバスタブにしてみました。
水は雨水貯水タンクからポタポタと給水されるようにしてあります。
たまり水ですと腐ったり蚊がわいたりするのがイヤですからね。
野鳥だってそんな水はお断わりでしょう。

バスタブに一杯になると水は下の睡蓮池にしたたり落ちます。
睡蓮池が一杯になると少しずつ地面にしみこむようになっています。

こんなところに水場がある、と野鳥に知れ渡るのにはまだ先でしょうが
野鳥が来ればいいなと思っています。
ジョウビタキのメスが庭に立ち寄りましたが気づかず去ってしまいました。

後ろに見える緑の草は家内が育てているホウレンソウ。
堆肥とヌカだけの貧栄養、寒空育ち。
芽が出てからの成長が遅く、ようやく少し大きくなりました。
ゆでて食べてみると、これが苦味がなくて実においしいのですよ。
寒さで葉が凍結しないようにと自ら糖分を増やしていたからでしょう。
一説によると、多肥料だと早く大きく育ち、苦味(シュウ酸)が増すのだとか。

何有荘のホウレンソウはわずかばかしの虫がいましたが、ほとんど無傷です。
暖かくなると虫も活発になり、これから被害も多くなることでしょう。
野鳥たちには少々の手間賃(野菜の現物支給)をさし上げ、バードバスにも入っていただき、虫を退治してもらおうという魂胆ですが、うまくいったらご喝采。

旬の野菜の命を頂くことが人間の大昔からの生き方・自然の姿です。
季節の健康野菜を頂くことが免疫力を高め、花粉症や風邪に打ち勝つ体力をつけてくれるのではないかと期待しています。
ホウレンソウの料理は後日報告します。

蕗の薹(フキノトウ)の初物は素晴らしい

  

田舎暮らしをしていて一番嬉しいことは野草がタダで手にはいることです。
フキノトウは土手や宅地造成されたまま放置されている場所などに自生しています。
厳密にはだれかさんの土地なのでしょうが、「野草」として頂戴しております。

フキノトウに苦みがあるのは、せっかく出した芽を人間をはじめとする動物たちに喰われぬように武装したのだと言われます。
しかし、人間も野生動物も冬場の新鮮な野菜不足を強いられた体には、この苦みが体調を整えるのに実に有効だと言うのですから皮肉なものです。

苦みが身上とはいえ、あまり苦みが強いとアク抜きが必要となります。
ほんの少し土から顔を出したフキノトウは苦みがあまりありません。そして甘い。
そのようなフキノトウは本当に軟らかくておいしく、春の恵みを実感します。

一番簡単なのは「フキ味噌」。刻んで味噌と和えるだけです。
一番豪華なのは「フキの天ぷら」。

家内が夕食のおかずに天ぷらにしてくれました。
家内もわたしもニコニコ顔。
田舎暮らしは最高です――というひとときでした。

追伸<花粉症対策にフキノトウ>
季節のものをその季節に食べるのが人間の動物・生物として自然の姿でありましょう。
牛骨粉を食べさせられた牛が狂牛病になったように、不自然な食べ物を食べていればおかしくなるのは自然の道理です。
今では冬でもトマトやキュウリをいただけます。温室栽培と化学肥料のおかげです。
しかしそのトマトと夏の露地栽培のトマトとが同じものとは思えません。
季節はずれで農薬に守られた野菜にわたしは不自然さを感じています。
国民の何十%というレベルでアトピーや花粉症などのアレルギー症状になっている国は日本の他にもあるのでしょうか。
文明が進歩して国民が不健康になるのはなんと不思議なことです。
前書きが長すぎました。
フキノトウの苦みの成分・フキノール酸は、血中のヒスタミンを減らして花粉症の予防や咳止めに効果があるといわれています。
季節のものを季節に食べるのが動物・生物としての人間の自然な食べ方・生き方です。
肥料も農薬も無縁に育ったフキノトウが健康に良いのは、人間も自然の一部であるからです。自然のサイクルの中で人間も生きてきました。
新鮮なフキノトウを食べられるのはうれしいことだけではなく、健康になるから「おいしい」と感じるのでした。
あまり手を加えないシンプルな料理が野草料理の真骨頂であり、季節の素材を生かす日本料理の原型です。
フキノトウは田舎の味で、この季節だけのものです。田舎の春をお楽しみください。

イチゴの初物は格別でした

      

新年になって白い花が咲いていたイチゴが、ようやく今週一つだけ真っ赤に熟しました。

これを二人で分けて食べましたが、ねっとりした濃厚な甘さでびっくりしました。
一緒に食べた市販のイチゴでは天と地、別物の印象で、わずか半カケだけでしたが超高級品を頂いたような満足感がありました。

イチゴはなかなか面倒な作物で
一年中畑を占有しているくせに収穫時期は限られ、実も少ししかできません。
真っ赤に熟したイチゴを摘んでみると裏側がダンゴムシにかじられていたりして、今までに満足に食べた思い出がありません。

それで昨年からランナーで伸びた子苗を家内がまとめ、堆肥を与え、ワラで防寒して育てています。
今シーズンは「イチゴの有機肥料」をばらまいたそうです。
ランナー先の子株の方が元気が良く、育ちが良いと言うことで、親株は捨てろと指導している人もいます。
この鉢物は親株で、あやうく廃棄されるところをわたしが引き取って育てたものです。
「育てた」なんて言うのはおこがましい。鉢植えにして放置していただけです。

2週間前、先端が赤くなっていましたから、ヒヨドリやダンゴムシに食べられないように家内がネットを張りました。
ヒヨドリはおいしくなった頃を見計らって食べに来ます。
アンタのために育てたんじゃナイヨと先手を打ったわけです。

市販のイチゴはほぼ100%肥料管理されておりますし、出荷前のある時期まで農薬で管理されています。
だから生産性が良く安全だと言うことになっています。
しかし、わたしは過保護栽培ではないかと疑っております。

わたしは堆肥+ヌカが基本肥料で、化学肥料はもちろん牛糞や鶏糞も使う気がありません。
家内は肥料をやらねば育たない、餌不足で野菜が育たないと信じているようです。
それで「イチゴの有機肥料」をやったのでしょう。イチゴは家内の管轄ですから文句はありません。

地植えにしてあるイチゴはまだ休眠中のようです。なぜこの鉢植えイチゴだけ育ちが良いのかわかりません。
鉢の中の土の方が地面より暖かくなるのでしょうか。

何も分からずにイチゴを育てていますが、農薬を使わないことは共通理解です。
今年たったひとつできた初物イチゴですが満足です。
桜が咲くようになると本格的なイチゴの季節になります。
「イチゴの有機肥料」もやりましたから、今年は少しは期待できそうです。

灯台までの河津桜が咲き始めました

  

14日(土)は春一番が連れてきた南風で、2月の気温新記録を出した地域が多かったそうですが、ここ太東でも気温が26度にもなり、セーターを脱ぎました。
外は花粉が吹き荒れているようですが、河津桜が咲き始めました。

私たちが土地を求め探していた6年前、太東崎灯台付近はかなりうらさびしい場所でした。
その頃、地元のYさんが一人で環境整備を始め、やがて多くの賛同者が集まり徐々にすっきりしてきました。
今では行政も力を貸し、太陽光発電のトイレを作ったり、「歓迎」の看板を立てて観光客を集めようとしているようです。

灯台ボランティアの人々は、灯台への山道を桜で飾ろうと思ったのでしょう。
地元有志の寄付を集めて河津桜の苗木を植え、そのまだ幼い苗木並木のいくつかが、この暖かさで花を咲かせ始めました。
画像は何有荘前の溜池脇に植えられた桜です。
あと10年もすれば立派な並木道になることでしょう。

それはそれで期待もしていますし、敬意も表しますが、銚子の犬吠埼灯台のようになったら興ざめです。
あの手の観光地はなんでラウドスピーカーから聞きたくもない歌謡曲なんかを流しているのでしょうね。
自然が自然のままに残ることが貴重な観光資源だとは考えていないようです。

観光客が増えると必ず周囲にゴミが増えます。投げ捨てていきますから。
わたしも少々は拾って整理しています。