フユイチゴのジャム

  

里山にフユイチゴ(冬苺)が実っていました。
つまんで食べてみると甘酸っぱくおいしい実でした。
人知れず朽ちていくのも気の毒と思い、いくらか回収しました。
本当はジャムにしようと食い意地が張っただけの話です。

まるで草のように見えますが、バラ科の仲間で枝にトゲがあります。
少々痛い思いをしながら、まぁこんなもんでどうにかなるだろう、という量を摘みました。

翌日は忙しかったので、家内がネットで調べてジャムにしました。
帰宅すると「こんだけしかできなかったヨ」と報告がありました。
ビンに半分もありません。

エッ あんだけあったのに?
煮詰めると減っちゃうのよ。

透明で濃いワインレッドのジャムがツヤツヤと光っています。
食べてみると、すごく上品で甘くておいしい。
その奥にある酸っぱさが何とも言えず食欲をそそります。

量が少なく上品になったのは、ネットのレシピに忠実に
フユイチゴの実の皮(ツブツブ)を漉して捨てたからです。

わたしはツブツブを生かしたジャムを想像していました。
そうであれば、もう少しワイルドで量も十分あったでしょう。

ともあれジャムにする方法は家内に任せておりましたから
家内好みのワイルドではない、上品なジャムになりました。
これは「売り物」になるすばらしいジャムです。
量があればお裾分けして自慢したいのですが…、残念。

パンに付けると幸せになります。口元がほころびます。
なにせ元手はタダですから。
おいしいねぇ、自然の恵みはありがたい、などといって頂いております。

 

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花梨(カリン)のジャム

  

友人が花梨が安かったからと分けてくれました。
若かった頃、花梨の使い方がわからず、玄関の芳香剤として終わってしまったことがあります。
今回はネットで調べてジャム作りに挑戦しました。

花梨をリンゴのように薄く銀杏切にします。
アクが出ますから切ったそばから水に放しておきます。
材料全部をホウロウ鍋にいれひたひたの水でよく煮ます。
材料がクタクタになったら漉(こ)します。
漉された煮汁を煮詰めていくととろみが出てきます。
砂糖を入れるとサァーと見事な茜色にかわり、
さらに砂糖を加えたら味わい深いワインレッドになりました。

なぜかジャムというよりもスライムみたいになりました。ヨーグルトにかけると良いかな。
ジャムらしいジャムにするには、皮と種を取った実の一部を軽くミキサーにかけてから煮汁と一緒に煮込むのだそうです。

あらゆる商品がお金さえ払えば手に入る便利な時代ですが、私が作ったカリンジャムは売っていません。実はちょっと売り物にはならんでしょう。
でも、安全・安心・暇つぶし。化学実験をやっているようで料理はおもしろい。
「山の神」は言いました。「なんとかなってんじゃないの」
よかった、よかった。

なんちゃって柚子ローション


以前は種を干し、日本酒あるいは焼酎に浸して‥と基本レシピ通りに作っていましたが、そんな面倒くさくて上品な作り方はやめました。
第一、呑めるお酒や焼酎を化粧水にするなんぞ、モッタイナイ。

もっと気楽にドバッとすぐに使えるローションが良い。
どうせ捨てる種で作るんですから。

方法は簡単。
冷蔵庫のスミに捨てるような柚子が転がっていませんか?
ボロい柚子をぶつ切りにし、
1リットルの水でその全部を煮出して終了。
お湯が冷めてから漉(こ)し
500mlペットボトル2本に分け入れ、種も入れます。
1本は台所に置いて、気楽にちょいちょい使う。
100円ショップで買ってきたボトルに入れ替えれば
ちょっと豪華な気分。
香りが高く、手がすべすべしてきます。
もう1本は冷蔵庫に入れて保管します。

冬至に浴槽に入れたユズどうしましたか?
捨ててしまった? モッタイナイ。
グズグズになったヤツを包丁で切り、煮出せば立派な液体が取れます。
家内は「ほら見て!」と自慢気な顔で報告してくれました。
先だって作ったユズの砂糖煮。
そのゆでこぼし汁も「なんちゃって柚子ローション」になりました。

種で作ることにこだわる必要はありません。
思い立ったが吉日。
その日のうちに使える「なんちゃって柚子ローション」。
その正体は柚子のゆで汁。

 

なんちゃって柚子胡椒(ユズコショウ)

     

何年も前から大分の柚子胡椒はおいしいと勧められていましたので、ちょっとだけ試作してみました。
鍋物、煮物、麺類の薬味にしたり、オリーブ油で溶きサラダやパスタの味付けにしても美味しいそうです。

柚子胡椒は大分県の特産品で、最近は類似の商品が近くのスーパーでも置いてあります。
緑色の柚子胡椒は、青柚子+青唐辛子+塩で作り
赤い柚子胡椒は熟した柚子+赤唐辛子+塩で作ります。

唐辛子を九州では胡椒と言い、英語では不思議なことにレッドペッパー(赤胡椒)。
青唐辛子とは「鷹の爪」の未熟なもの。赤唐辛子は「鷹の爪」
地元では緑色の柚子胡椒の方がマイルドな辛味で人気があるようです。

青柚子胡椒の季節はもう過ぎてしまいましたから、赤柚子胡椒を作ります。
でも赤唐辛子の辛味にはちょっと自信がない。
それで粉末になった「韓国唐辛子」に替えてみました。

韓国旅行の時に、真っ赤なキムチが激辛ではなく、マイルドであることに驚いた経験がありましたから。
粉末を使うのは邪道で、生の赤唐辛子をすり鉢でよく摺るのが本式でおいしいのだそうです。
というわけで、材料も作り方も本場ものとは異なります。
それで、なんちゃって柚子胡椒と名づけました。

柚子の苦味が出ないように黄色の皮の部分だけを使います。白いワタが見えるほど摺ってはいけません。おろされた柚子よりやや多めに粉唐辛子をかけ、柚子の液を少々たらします。ほんの少々の塩を混ぜて良くかき混ぜます。これでOK。

さっそく鳥の唐揚げにつけてみました。グーですよ。
柚子味のすっきり・さっぱりした辛味で、和洋中、どの料理にも合いそうです。
これなら本格生産に入っても良いネと「山の神」様からお誉めの言葉をいただきました。

製作直後はまだトゲトゲしていても、一週間ほど冷蔵庫で寝かせればマイルドになるそうですから来週が楽しみです。

冬至の食事

    画像元:楽天:http://directory.rakuten.co.jp/rms/sd/directory/vc/s11tz502873/

12月21日は冬至で、この日はゆず湯に入り、カボチャを食べるのだという風習はまだいくらか行なわれているようです。スーパーで宣伝していますからネ。

冬至は日中の長さが一番短くなる日で、昔の人は太陽の力が最も弱くなる日だと感じました。
この日に、太陽にカンフル剤を打つと翌日から元気を回復して日が長くなると信じられました。

古代ローマ帝国では冬至の日が大晦日で翌日から新年が始まります。
クリスマスとは実は古代ローマの冬至の祭がキリスト教的に変化したものです。
今日ではクリスマスと冬至の日はずれていますが、まぁそこは目をつぶってというわけです。
大晦日には今年の太陽(神)の死と復活・再生を祈願する行事が行われました。

日本でも柚子は太陽の象徴です。太陽をお風呂にいっぱい浮かべて太陽の力を強化する行事です。
カボチャは水平に切ると黄色の円形になり、やはり太陽の象徴となります。
ゆず湯に入り、カボチャを食べて太陽の力を我が身に蓄えて新年を元気に迎えようという行事です。

これらの日本の行事が確立したのは江戸時代です。
江戸時代はもっとハデで、ダジャレの連続です。
冬至の日に「ン」がつく食べ物を食べると、運がつくと言われ、そのような食品を七つ食べるのだそうです。
「運の七つ盛り料理」といわれました。
七つという数は七福神と同じで、縁起の良い数です。

ナンキン(かぼちゃ)、ダイコン、ニンジン、カンテン、レンコン、ギンナン、キンカンで七つとなります。あるいはどれかひとつをウドンに変えても良いでしょう。

ニンジンのように「ン」が二つあるのが上級で、「ン」が語尾だと中級。コンブのように語中にあるのは低級ですがOKだったようです。

「運の七つ盛り料理」の習慣はほぼ廃れていますが、現代風にアレンジして家族でナゾナゾを楽しんでみてはどうでしょうか。
無理して一つの料理にまとめず、コースで七つ、一日で七つでも良いでしょう。

そうなれば色々あります。
ミカン、ボンタン、ポンカン、デコポン
コンニャク、コンブ、ニンニク、カンラン(きゃべつ)
メロン、マロン(栗)、シナモン、プリン
ベーコン、牛タン、ホルモン(もつ)
アンパン、カレーパン、ジャムパンなど
ラーメン、ワンタン、タンメン、チャーシューメンなど
担々麺、甜麺醤(テンメンジャン)は「ン」が三つもあります。
まだまだあります。
ハンペン、トコロテン、キンメダイ、キントン、イカ天、エビ天‥
天丼、牛丼、親子丼‥

でも究極の「ン」は「ご飯」でしょう。

「ン」は「イロハ」の最後の文字であり、五十音の最後の文字です。
1年を締めくくる最後の文字です。
「ン」を1年の最後を目出度く締めくくり、明年を目差す文字として遊んだ江戸市民の「遊び心」を現代に生かすのもなかなか「粋」なものでないでしょうか。

 

ゆずの内皮の砂糖煮

  
解体されたゆず。右上が内皮        つややかな内皮の砂糖煮

1か月ほど前、茨城県が実家だという人とちょっとした旅行をしました。
茨城の実家(農家)に立ち寄った際に80代の現役主婦の「お母さん」がユズの砂糖煮をお茶うけに出してくれました。
その味が忘れられずに真似をしてみました。

まず、直径8cmぐらいの大きなユズを買ってきました。
次に、ユズを4分解します。ユズの外皮は薬味やマーマレードに。種はローションの材料。中身の汁はポン酢の材料。目的は外皮を薄くはいだ内皮です。

外皮を薄く剥ぐのはピーラーを使うと簡単です。
解体する時にユズは縦に6分割か8分割で内皮を大胆に使います。
マーマレードやジャムとは違い、千切りにはしません。

この内皮の苦みをとるために2~3度茹でこぼすと皮も綿も透明になっています。
これを清酒・味醂・砂糖、塩少々でクタクタになるまで煮詰めます。それでOK。
それぞれの分量は適当です。忘れてしまいました。お好きなように。

火をとめて冷ますと水分を吸いますから、汁気がまだ少し多いと思う段階で火をとめるのが正解でしょう。
冷まして、お気に入りの小皿に盛り、シロップを小さじ1杯ぐらい上からかけます。
和風の超高級箸休め・お茶うけの感じがして来るから不思議です。
しっとりした上品な味でおいしいですよ。

この季節の楽しみがまた一つ増えました。

追伸:
おいしいけどユズらしくない味になっている。ここまでいじらないでもいいのではないか、とアドバイスしてくれる人がいました。
それで仕上げにユズ本来の汁をかけてみました。これぞユズ料理の味になりました。
この味をもっとシンプルにするには、清酒や味醂を使わない方が良いかもしれないと思い始めました。
機会があったら試してみます。

 

ホウレンソウの若葉

      

畑に雑草が生えていると抜きたくなる人がいます。
二宮尊徳先生が言いました。上農は 草を見ずして 草を取り、中農は 草を見て 草を取り、下農は 草を見て 草を取らず―――その教えが今日まで脈々と流れて、草を抜かずにいられないのが日本の農作業家の遺伝子になっているのでしょう。

家内は熱烈な草取り派ですが、わたしは雑草派。
それは単に面倒くさいだけの話で、雑草はよほど野菜のじゃまにならない限りそのままです。
でも多少は気にし、「草を見て草を取らず」の下農だなぁと思ったりもしています。

ところが、徳野雅仁さんという人が草を抜かない自然流栽培という方法を提案しており、サボリマンのわたしに絶好の口実を与えてくれました。「草は抜かない方がいいんだって!」

庭いじりや農作業など一度もしたことがなかったのですから、大きなことは言えないのですが、きれいな畑をわたしは“砂漠農法”と密かに名づけています。
草一本生えていない畑は野菜たちにとって、実は過酷な環境ではないかと疑っています。

さて草取り派と雑草派の妥協の産物が画像のホウレンソウです。
昨年、カキガラ粉末をまいても、種を何度まいてもホウレンソウが消えてしまうと家内は嘆いていました。
きれいに整備した砂漠農法の畝でした。
今年、カキガラ粉末を撒き、米ぬかをまき、その上に抜いた雑草、切り取った枯れ草をドサッとかぶせておいた場所は雑草も生えず、フカフカの良い土になっています。

そこに種を播き、土の表面を砂漠、裸にしないように稲ワラや籾殻でおおいました。
そうしたらご覧のようにスクスクと育っています。
生け垣のサザンカの花びらが風で散っていますが気にしない。
時節がらか虫害もでず、美しい葉です。
油粕や鶏糞なども使わず、寒冷紗をかけない露地栽培。
ほっといたのにホウレンソウになるなんて、大自然はなんとすばらしいことか。

めでたく柿羊羹

      

「悲劇の柿ジャム」を見た方が、立派な富有柿(甘柿)を一箱贈ってくれました。
それでできたのが、この柿羊羹です。

竹林に行って竹を切り出し、適当なサイズの節を選んで柿羊羹を入れる器にしました。
竹のこぎりで切って、ナタで割って、切出し小刀で仕上げました。
田舎に住んでいると、このような遊びができます。
遊び心を持って柿羊羹を作ると、何やら高級そうに見えてきます。

柿羊羹レシピ
1.柿3個を皮と種を除いてミキサーでペーストにします。
2.粉寒天4gを200ccの湯に溶かし沸騰させます。
3.粗熱がとれたとろけた寒天に砂糖50gと柚大1個の汁を加えます。
4.柿ペーストとよく混ぜ、容器に流し込みます。冷ませば出来上がり。

ベラボーに簡単ですが、
寒天はよく沸騰させること、砂糖は柿ペーストではなく寒天に入れることが大切です。
また竹容器から分離しやすいように容器を水に浸しておきましょう。
表面をラップして冷蔵庫で冷やせばすぐ食べられます。

竹容器の柿羊羹は上手にはがすとカマボコ型になります。
某有名メーカーの真似をしました。
それにしても優雅な生活を昔の人は楽しんでいたのだなぁと思います。

シイタケのプレゼント

     

3年前にシイタケの種付きホダ木を買いましたが期待したほどは取れませんでした。
それで裏庭(と言うほどでもない)に放置していましたが、
今日見たらびっくり、立派なヤツが一つ育っています。

期待していなかっただけに嬉しいですね。
期待していると、一つしか出ないじゃないか、と不機嫌になったかもしれません。
世界は気の持ちようで変わる、などというと叱られそうですが…。

一足早くサンタがプレゼントをくれたのでしょう。
ささやかな暮らしには、ささやかなプレゼントで十分満たされます。
昼食のウドンの具になって胃の中に納まりました。
シコシコして立派なドンコ(シイタケ)でした。

来週にももう一つ取れそうなヤツが育っていました。
期待してはいけない、と口では言いながら、口元はニヤニヤしています。

とろとろ石けんと泡々石けんで換気扇掃除

  
 掃除前               掃除後

本当は、換気扇本体よりも何倍も難しい掃除が、レンジフード上部とモーターが納まっているボックスの掃除です。
ボックス内の掃除は小麦粉とスクレーパーでだいぶ楽になりましたが、どうしても難しいのが天井(てんじょう)直近のスリット、左画像の上部。
左画像の下部、フード前面はすでにホット重曹水でぬぐい、きれいになっています。

霧状の洗剤を吹き付けると目に入りますからゴーグルが必要で、マジック○ンならばゴム手袋も必要です。茶色のドロドロ液が滴り落ち、始末が大変です。小麦粉処理もなかなか面倒。
それでもう二十数年間もいい加減にされてきた部分に今年は挑戦しました。

その気になったのは前々から気になっていた「とろとろ石けん・泡々石けん」。それは漫画家の赤星たみこさんが提案している方法で試してみようと思ったからです。
詳しくは赤星さんのサイトをご覧ください。

フード上部のスリットの表と裏に泡々をなすりつけ、ウェスで拭き取りました。石けんですから素手でOK。気が楽です。
脚立の高さが足りないので、天井近くの掃除は不自然な姿勢になり大変です。それでもまぁきれいになりました。今年はこんな程度で良しとすることにしました。(画像右)

とろとろ石けんと泡々石けんは「使えます」。
ホット重曹水を使わないでも良いかもしれません。