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★太東海浜植物群落地のスカシユリの群落

スカシユリ

太東崎灯台の下、南側の海岸に「太東海浜植物群落地」があります。
大正8年(1919)に制定された史蹟名勝天然記念物保存法に基づいて、「成東・東金食虫植物群落」などとともに我が国の天然記念物の第1号として指定されたそうですが、現在は指定当時とは異なり、かなりみすぼらしい存在です。
遠くから見に来た方は「何これ?」とがっかりして帰る事が多いと思います。
地盤が沈下し、荒い波に侵食されて海浜が数百メートルも後退し、わずかばかりの面積が柵で囲われて保護されています。
そんな海浜ですが、この時期――夏の土用の季節のころはスカシユリが咲きそろい、それは見事なものです。

昔、都会生活者だった若いころは暇を見つけて花の名所を歩いたことがあります。
一番見事なユリの花は尾瀬のニッコウキスゲでした。歩いても歩いてもキスゲの花が続きます。
一番残念だったキスゲは霧降高原でした。リフトの眼下、一面のキスゲを期待していたのにゼロ。シカの食害だそうです。

ここのスカシユリはこちらにきて初めて知りました。
花びらの付け根がぐっと絞られ、花びらと花びらの間に隙間があるからスカシユリだとか。
夏の海岸にふさわしい濃い橙色の花弁に黒のドットがあしらわれ、日差しに負けぬようにと空を向いて咲きます。
だれかが花の公園にしようとしたのではなく、自然の景色としてそうあるのが素晴らしいと思います。

波の荒さは相変わらずで、潮騒の音はまるで国道沿いの車の騒音のように一晩中です。
初めてこの海岸を訪れたときにあった波間に浮かぶ岩礁は今や波の中です。
海岸沿いの遊歩道も荒波のために立ち入り禁止のまま。
そしてキョンという小型のシカがご近似周りを荒らしまわるようになってきましたから、この地がキョンに知られたら、あっといまに繁殖地になって食い荒らされてしまうのではないかと、いらぬ心配をしています。

コロナ騒ぎで外出意欲もなくなりました。10万人当たりのPCR検査は世界で159位だそうでアフリカ諸国並みです。
まもなく帰省の時節。
帰省する人々を全員無料で検査して、安心して帰省できるように制度設計するのが政府の役割だと思うのに
責任者はソファーでワンちゃんを抱いてワインだかコーヒーだかを楽しんでいるのでしょうか。

 
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★他人ごとではない梅雨前線の大災害

渡
  多数の死者を出した老健施設。横を球磨川の支流「小川」が通る。(画像元:毎日新聞)

熊本は散々な目に遭っています。
地震に大雨そしてまた大雨。亡くなられた方のご冥福を祈ります。

線状降水帯はどこに発生するか、その予報はまだ難しいと気象庁は言います。
しかし今回の球磨川の場合、国交省のハザードマップと現実の浸水域がほぼ一致していました。
ハザードマップで予想されていた災害です。
住民がそれを避難の参考にしたか、無視したのか、その検証が関係者には求められます。

大きな川の支流の場合、本流によって支流の流れが妨げられるバックウォーター現象が起きるといいます。
一昨年の真備町の洪水、昨年の川崎タワマンン被害、千葉県茂原などで有名になりました。
今回の老健施設も支流と本流の合流部近くの高台にあり、1階天井近くまで浸水しました。
確かにいくらかの高台とはいえ、おそらくハザードマップ上の浸水域だったと思われます。

改めていすみ市が発行している洪水マップ、津波マップ見てみました。
何有荘は無色の地域で被害予想から外れていますが、予想外、想定外も考えておきたいと思います。

土砂災害のハザードマップと実際の被害についての報道はまだありません。
いすみ市では非常に多くの土砂災害危険指定地域がマップ上に示されています。
千葉市では2019年、マップ上無色・無指定の地域で土砂災害があり、被害者が出ました。
市の責任を問う前に、予想外、想定外を想定するのが生き延びる知恵でしょう。

コロナ禍の最中の避難で、避難所ではソーシャルディスタンスで収容人数が1/3程度でした。
収容を断られた市民はどこへ行くべきか市から指示されたのでしょうか。気になります。
TVでは頑丈な建物や2階へ避難しろなどと言っています。
ひどいアナウンサーは「屋根の上に逃げろ」だって。
その前に「いつの時点でどこへ逃げるか」が必要な情報のはずです。

さて、すごい雨だが我が家は大丈夫かと気になるときに、いつも開くサイトが『雨雲レーダー』です。
6時間先の予想まで表示されますが、天気JPの『雨雲レーダー』は15時間後まで表示されます。
これで大体の傾向は見て取れますが、予想は外れることもあると用心しています。

周囲の川は大丈夫かと見るのが『洪水マップ』 
通常河川ならば水色。危険レベルが河川ごとに色分けされています。
あの川の水位は大丈夫かと見るサイトが『河川水位』
河川名をクリックすると計測地が表示されますから、そこをクリックすると現況が表示されます。

夷隅川は時間50ミリの雨で堤防設計されていると聞きました。今回のような雨なら甚大な被害間違いなしの地域です。
自分の安全を人に頼るのではなく、自ら調べて判断することが大切だと思っています。


★里山の水辺に咲くカキツバタ

カキツバタ
   千葉県では絶滅危惧種Ⅰ類というきわめて珍しい植物になってしまった

万葉集という古代の歌集にカキツバタが7首載っているといいます。
 1361番 住吉(スミノエ)の浅沢小野のカキツバタ 衣に摺り付け着む日知らずも
原文の万葉仮名では垣津幡ですから、カキツバタは当時からカキツバタという名だったようです。
 「住吉の浅沢小野に咲くカキツバタ、いつになったら着物に染め上げて着られるのだろう」という歌です。
カキツバタは着物の染色に使う素材で、青く染めた衣装は婚礼衣装にしたのですが、どうにも相手が煮え切らない。
いつになったら婚礼になるのか、その日が判らないと嘆いています。

カキツバタは恋の歌と関連が深いようです。
昔、高1の古文の時間に、在原業平の『伊勢物語』に業平が詠んだというカキツバタの歌を勉強しました。
  ら衣
    つつなれにし
       ましあれば
         るばるきぬる
            たびをしぞ思ふ
“から衣の着物が身になじんだような妻を都に置いてきたので、 はるばる遠くまで来たなとしみじみと思う”
というような意味ですが、各句の頭をつなげるとカキツハタとなります。
即興でこんな歌を作るとは天才だと感じ入ったものです。

もっとも後から学びなおすと、都に置いてきた妻とは古女房じゃないんですね。
業平は天皇の孫でありながら出世の見込みのない中年貴族。
恋の相手は今を時めく藤原氏のご令嬢、将来の皇后候補とウワサの高子。高校生ぐらいの年頃です。
駆け落ち事件を起こすのですが、発覚して強制分離。
都にいるのも気まずくなって旅に出た物語が『伊勢物語』

この歌は三河の八つ橋で詠まれたもので、湿地帯なので橋があちこちに架けられて「八つ橋」の名称となります。
京の銘菓「八つ橋」の由来はここですが、まぁこの話は別口にしましょう。長くなるので。

花札5月の菖蒲も絵柄から判断するとカキツバタですね。八つ橋が描かれています。
尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」も当然のことながらカキツバタです。
カキツバタは日本人の心に深くしみ込んでいます。

ところがそのカキツバタが千葉県では絶滅危惧種。
湿地そのものが経済的価値がないと思われているんですかね。埋め立てられて工場誘致か宅地にかと。
幸いというか、いすみ市には大小の湿地帯があり、しばらくは絶滅危惧種も生き延びるでしょう。


★アヤメ(菖蒲)が咲く季節になった

アヤメ
      濃い紫色の花弁に複雑な網目模様が特徴。この模様があるのはアヤメだけです。

アヤメと言えば思い出す武将がいます。
平家全盛のころ、源氏出身ながら勝ち組の平家に服していた源頼政(ミナモトノ・ヨリマサ)。
宮中に夜な夜な出没する怪物ヌエを退治したごほうびとして、一目ぼれしていた女官・菖蒲御前を手に入れることができました。

その話は何度もこのブログで書いたので、横に置くことにして、その頼政が以仁王(モチヒトオウ)に平家打倒を申し入れたのが治承4年4月9日でした。
西暦に直せば1180年5月5日。 840年前のちょうど今頃の季節にでした。

頼政は長らく四位(シイ)という身分でしたが、清盛の計らいで三位(サンミ)に出世し、公卿(クギョウ)待遇になりましたから清盛には恩があります。
しかしそれでも、やはり平家一族の横暴は許すことができなかったのでしょう。

一方、以仁王は後白河上皇の第三皇子でいながら以仁「親王」ではなく、以仁「王」という一段低い地位にありました。
平家の血を引く高倉天皇は異母弟です。高倉天皇は後白河の第七皇子。わずか8歳で天皇になりました。
平家を打倒しなければ以仁王が天皇になれる道はないことは明瞭でした。

頼政の打倒平家計画に我が意を得た以仁王は直ちに全国の源氏に決起を促す令旨(レイジ)を発布し、伊豆の頼朝も呼応することになります。
ところが、この動きはいち早く平家に察知され、以仁王と頼政は全国的支援がない中で、準備不足のまま決起し、わずか一か月で滅びることになります。

     頼政辞世の句
 埋もれ木の 花咲くことも なかりしに  身のなる果てぞ 悲しかりける
 (埋もれ木の花が咲くことがないように、私の生涯も花咲くことなく終わるのも悲しいことだ。)

以仁王の辞世の句は伝えられていません。乱戦の中での討ち死にだったのでしょう。
飛んで火にいる夏の虫みたいな二人の決起でしたが、無駄ではありませんでした。
盤石と思われた平家の世の中は、この後、あっという間に滅び去ります。
まさに諸行無常の響きあり、ということでしょう。

****

二日連続して地震警報が鳴り響き、びっくりしました。
多くの方々からお見舞いの電話をいただきました。ありがとうございます。
両日とも震度は大したことなく済みましたが、いよいよこれは本番到来かな?と一瞬疑いました。
備えあれば患いなし、を心がけたいと思っています。


★名残の菜の花、ではありません。

菜の花
       よく見ると株本にはキャベツが…

そう、ここはキャベツ畑なのです。
今年は新年が明けてから暖かすぎる日が続きました。
ところが1月下旬になって雪が降り、その後、再び暑さが戻ったりと、天候不順で農家さんは大変でした。
平均にならせば暖かい冬。気温上昇で房総各地の春キャベツが一斉に収穫期を迎えてしまい、値崩れが起きました。
出荷してもダンボール箱代にもならないので、収穫されず放置され、とうとう菜の花が咲いてしまいました。

畑に生育不良のキャベツがいくつか転がって放置されている景色は今までも見たことがありますが、
畑全体が、キャベツが並んだまま放置されている景色を見たのは初めてです。
それほど畑主さんの心理的打撃が大きかったのでしょう。

コロナコロナで大騒ぎの昨今、マスクは相変わらずの品不足で困窮しています。
スーパーやコンビニ、ホームセンターなどのレジ前は透明シートが垂れ下がり、マスク姿で、2m間隔で並ぶなど、いつもと違う風景が当たり前になりました。
野菜など生鮮食料品が奪い合いになって高騰しているとは聞いていません。
比較的、落ち着いている景色といえましょう。

また1か月の自粛期間が続くようです。
どこにも出かけない、誰にも会わないという方法は患者にならない、患者を増やさない点では有効なのでしょう。
しかしそれではフリーランスの人や商店主など日銭が入らずに困窮する人は目に見えています。
なんで対策が後手後手なんですかね。
想像力が欠如しているとしか言いようがありません。

10万円入ったら貯金なんかしないでバ-ッと消費するのが正しい。
自治体に寄付なんかも悪くないかもしれません。
入るのを計算していなかったお金ですから、金は天下の回り物、なかった物と思って浪費して、世間をにぎやかにするのがよろしいし、一世一代の太閤様気分になるのもよろしかろう。…(太閤様には及びもつかねど…)

年金生活者は今、年金が減るわけではありません。(将来は確実に減るが…)
予想外の10万円を、できるだけ庶民生活に近い場所で使えば、その分助かる人も出てきましょう。
なんとか年金で生きていける人ができる支援は、10万円を手元に残さないことです。