★春の味を楽しむ--天ぷら

初物
   タケノコの天ぷら。フキノトウ。春シイタケ。

里山を整備する月一回活動のボランティアに参加しています。
最近は荒れた竹林も整備することになり、月2回となるとちょっと忙しい。
でも、思わぬ余禄もあります。
それが画像のタケノコ、フキノトウ、シイタケ。

竹林にはもうタケノコが育っています。
まだ顔を出す前の地中のタケノコをすり足で探っていくと見つけられますが、年季が必要。
収穫物はまだ大きくないけれど初物です。新鮮です。
これを「丸ごと焼きタケノコ」にしようかと思いました。
皮を数枚はいで焼きタケノコにし、バター醤油あるいは焼き味噌で食べるのが一番ワイルドで美味しいと思います。

しかし、里山で採れたフキノトウとシイタケを天ぷらにするついでにタケノコも天ぷらにしました。
皮を全部はいで裸にし、薄切りにして天ぷらにしました。
これが正解でした。
タケノコが甘いのです。甘味があっておいしいのです。初めての味です。

山菜はアクが強くても天ぷらにすると食べられるのと同様に、タケノコもアクがあっても天ぷらにすればOKだとは知っていました。
けれど初物を天ぷらにしたことはありませんでした。

したことがないことを実行するのは勇気がいりますね。結果が予想できないから。
あまり深く考えずに、適当にやってみてうまくいく場合もあります。
初物タケノコは天ぷらだ―――記憶に刻まれました。

ちなみに味付けは天つゆではなく塩。
ほんのちょっとの塩は味をひきたてます。


 
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★河津桜、花咲く

河津桜
     この枝だけではなく、日当たりの良い場所ではあちこちに

太東崎灯台への坂道に河津桜の苗が植えられてからもう10年になるでしょうか。
枯れてしまったのもありますが、だいたいは大きく育ち、やがては花のトンネルができるかと期待されます。

その河津桜に花が咲き始めました。
いくら何でもまだ年末ですから早すぎます。
おそらく今年は二度来た台風の影響でしょう。
枝に残っていた葉が全部飛ばされて、はや冬になってしまっと勘違いした桜が暖かい日が続いたときに、これまた春になったと勘違いしたのでしょう。

これを 「狂い花・狂い咲き」 というのは簡単ですが、なにやら差別語的な印象があります。
「返り咲き」 ともいいますが、落選した議員が今回の選挙で当選したときの常とう句になります。
「二度咲き」が無難ないい方でしょうか。

英語では bloom out of season ですから、文字通り 「季節外れの花」 です。
わたしは価値観を含まないニュートラルないいかたが好きですから、これが良いと思いますが、
唯一、好ましい表現だと思うのは 「忘れ花・帰り花」。
なにか日本的で奥ゆかしい表現のような気がします。

    凩に匂ひやつけし帰花 芭蕉
    かへり花暁の月にちりつくす 蕪村

昔から季節外れの花はありふれた景色だったようです。
ところが、そのように安心していて良いのか、という現実があちこちで起きています。
いすみ市ではスミレが咲き、レンギョウも咲いていました。
自然の反乱・反逆かとちょっと心配になります。
なにか大きな自然災害が起きなければ良いと思ったりします。
なにより困るのは季節感がずれてしまうことです。

 

★オリオンがわかればスバルも見つかる

オリオン
    南の空のオリオン座。やや西にスバルがある 画像元

冬の星座で一番先に覚えてもらいたい星座はオリオンです。
オリオンの腰ベルトに相当するのが横に三つ並んだ三星で、特徴的だから発見しやすい。

この三星は初詣全国ランキングされる大阪の住吉大社の神様です。
底筒男命(ソコツツノオノミコト)中筒男命(ナカツツノオノミコト)表筒男命(ウワツツノオノミコト)という三柱の神様で、
「筒」とは「星」の古代語です。
つまり「上中下の三つの星」を神様としてお祀りしています。

この三星は海洋漁労民の神でした。
コンパス(羅針盤)もGPSもない時代、方角と時刻を知らせてくれるのは夜ならば星です。
オリオンの三星は今の時期、午後7時ごろに真東から縦に一列、底筒、中筒、表筒の順に昇ってきます。
真夜中になれば三星は南でほぼ地平・水平と平行になり、明け方には西の空へ底筒、中筒、表筒の順に沈んでいきます。
三星がどんな形で並んでいるかを見て、昔の人々は方位方角と時刻とを知りました。

この海洋漁労民の神と神功皇后伝説が結び付いたのが住吉神社です。
この三星は安曇の三女神だと考えられる時があります。
安芸の宮島や神奈川県の江の島ですね。
いずれも潮の流れ、航海の女神であり、豊漁を保証する女神信仰です。
それがオリオンのベルトの三星です。

この三星をまっすぐ右へ視線を移すと、アルデバランという赤く輝く一等星に気付きます。
おうし座のアルデバランの周囲をよく見ると小さな星が連なりV字型をしています。
このV字型をヒアデス星団と言いますが、それはこの際、別の話。

さらに同じくらい視線を右(西)に動かすとボヤボヤっとした星団があります。
これがプレアデス星団で、中国名が昴宿。日本名でスバル。
眼の良い人は6~7個の星を見つけられるそうです。
美しい小さな星たちで、ギリシャ神話では乱暴者のオリオンに追いかけれれて逃げ集まっている妖精たち ということになっています。
紫式部が 「星はスバル」と称賛した冬の夜空第一の星座です。

  エンブレム

富士重工自動車のエンブレムは星が六つ。
富士重工はかつてゼロ戦を設計・生産した会社ですから、夜空のスバルにきっと思い入れがあるのでしょう。
それで富士重工の自動車はスバル。
谷村新司氏は夜空のスバルを見上げているときに、ふとスバルから「さらば昴よ」というフレーズが舞い降りてきたと語っています。

明日から小寒。寒の入り。立春前の一番寒さが厳しい折ですが、オリオン座を見つけると 何か良いことがありそうな気になるから不思議です。